欲しいものリスト! Exhibitionより
| Exhibitionには、いろいろなハードウェアのブースが出ている。CGやデジタル映像の応用範囲が広いということも関係している。その中で2つ、欲しくなったものがあった。
一つ目は、正12面体のうち、11個の面にビデオカメラを取り付けて、ほぼ球体に仕上げた全方向カメラ。写らないのは、真下の足の部分だけだ。このビデオカメラで、取り込まれた映像は、ただちにカメラのカバーする映像の範囲が重なる部分を綺麗にステッチして、すべて繋げてしまうのだ。
この映像を専用再生ソフトで、再生すれば、インターラクティブに、どの方向の映像でも見ることができる。例えば、このカメラを車に載せて街を走り回って作った映像は、単に前とか横を見ている映像が再生されるのではなくて、走りながら、首をどこに振っても、どの方向にも街並みを見ることができる。また、映像作りに使えば、背景の映像は、ロケでとりあえず全方向を撮っておいて、後から監督の好きなところを、どこでも切り出せることにもなる。
このようなコンセプトの製品は、今までもいろいろあるのだが、11個のビデオカメラを使うことにより、動画かつ高精細度の映像が得られるところが味噌だ。
二つ目は、工業デザインのプロトタイプ作りに使われる3Dプリンターだ。(写真をクリック)このプリンタは、CADのデータなどから、複雑なモデルを実際に作ってしまう。これまでも光硬化性材料を利用したものや、実際に削っていくものなど、いろいろあったのだが、これは、バブルジェットプリンターのヘッドを利用している。
聞いてみれば、なるほどという仕組み。まず、石膏の粉が平らに撒かれる。その上にインクの代わりに接着剤を吹いていくのだ。すると、その部分だけの石膏が固まる。その解像度は、プリンターと同じになるので、とても高い解像度だ。一度、面をすべてスキャンすると、1/3000inchだけ、面が下に移動して、その上にまた新たに石膏の粉が平らに撒かれる。そして、またそこに接着剤をプリントするのである。この仕組みだと、入れ子になっているモデルも作れるし、他のヘッドに着色用のインクを入れておけば、同時に色をつけてしまうこともできる。だから中が、黄色で、外側が赤の入れ子状のモデルさえ、一回のプロセスで作れてしまうのだ。出来上がったものは、けっこう硬くてプラスチックに近い質感になる。
モノが大好きな人にも、十二分に楽しめるのが、SIGGRAPHというわけだ! |
Posted by
mojosgy
at
15:30
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through void GraphicWizardsLair( void ); // こんなんかな? http://www.zcorp.com/ Flashによる3D印刷デモが面白い。(重いけど)
[etc]立体プリンター
【
matarillo
】at
August 25, 2004 02:31