November 25, 2010
千葉県私学教育研究集会で講演、夜はクール・ジャパン室3D研究会
朝8時に家を出て、東西線快速に乗って、東葉高速線の飯山満(はさま)へ向かう。 9時30分、東葉高等学校の正門(写真Click!)に着く。文化財となっている、この地域の庄屋の門が、そのまま正門となっている素敵な私立高校だ。 今日は、ここで千葉県私学教育研究集会があり、「情報」の科目を担当されている先生方へ、ぼくが、コンテンツ産業についての講演をさせていただくのだ。 10時に開会し、ぼくの講義は10時半から12時まで、みなさん、とても熱心に聴いてくれていた。90分で、たくさんの情報を押しこんでしまったせいだろう、その場では質問が出なかった。 12時、控え室で、お弁当を食べさせていただき、そのときに先生方の感想を、聞かせていただいた。高校の授業の中では、すでに起きたことしか自信を持って教えられないが、未来の展望を聴けて良かったとのこと。それこそ、ぼくの役割なので、うれしいかった。 午後からは、「情報」の模擬授業を行うとのこと。そこには、デジタルハリウッド大学の栗谷講師が、アドバイザーとして参加。こういう機会を与えてもらったのには、感謝だね。 ぼくは、ランチ後、秋葉原へ直行。午後2時40分から、自分の「デジタルコミュニケーション論」の講義を行った。今日は、MIT Media Labの有名なデモをビデオと共に紹介。改めて1985年当時のMedia Labの研究者たちの発想の鋭さに気が付くのだった。 午後5時、御茶ノ水の東京本校セミナールームへ、滑り込む。今晩は、経済産業省クール・ジャパン室3D勉強会。 10月、クール・ジャパン室の官僚の方々に、3Dテレビが発売されていても、国内には、3Dコンテンツ制作のノウハウを持っているプロがほとんどいないという話をさせていただいた。 そのことを重く受け止めてくれたのが、室長補佐の伊藤慎介さん(写真)だ。さっそく、パナソニクとソニーのキーマンを呼んでくれて、ヒアリングをしてくれた。実は、3Dテレビを発売したメーカーも、そのことを多いに懸念していたのだ。 確かに、いくつかの団体が、3D映像制作のセミナーを開始しているが、まだまだ、その成果が映像作品として世に出るには、時間がかかりそうだ。 今日の勉強会では、まず、ぼくが問題提起させていただき、伊藤さんが趣旨説明(写真)。その後、パナソニックとソニーから、それぞれ、3Dテレビや3Dビデオカメラ、そして3D作品について解説をしてくれた。 勉強会には、講師や院生、さらにスタッフが参加。講師も院生も、映像制作のプロたちなので、かなり突っ込んだ質疑応答があり、参加者は少なかったものの、実りがあるディスカッションができたのであった。 しかし、この3Dテレビについても、サムソンの勢いは凄い。さらに韓国では、すでに2D、3Dコンパチの放送規格が決まり、すでに試験放送が始まっている。この部分、日本の総務省は、まだ方式の論議まで出来ていない。 NHKがステレオ方式の立体テレビの研究開発については、だいぶ前に終えており、すでに水平解像度8Kのスーパーハイビジョンに力を入れていることも、3Dテレビ放送に関心がいかない理由だとも思う。 全世界のテレビ販売台数から見ると、韓国での放送方式が、世界のスタンダードとして受け入れられる可能性は低くはないのだ。その結果、日本のテレビメーカーが、莫大なライセンス料を韓国に支払うことにも成りかねない。 3Dテレビ普及は、まだまだこれからなどと言っていられない国際情勢というわけだ。どの家庭にもあるテレビのブランドから日本のものが消えて行くと、他の産業の国際市場にも、影響があると思うのである。 ということで、第一回の勉強会が終了。問題が明確になってきたので、これから早急に仲間を増やしていこうということになったのだった。 |
Posted by
mojosgy
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23:00
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