November 04, 2010
デジタルコミュニケーション論の講義で初代Macのデモ
![]() | 午前中、学長室で執務。11時半、少し早めに「ベンガル」でランチ。いつものように野菜カレー。 12時10分、内閣府知的財産戦略本部の奈良参事官と渡部さんと、来週から始まる今年度のコンテンツ強化専門調査会の事前打ち合わせ。 菅総理ご自身が直接チェックする姿勢で強くコンテンツ産業振興にコミットされたいとのこと。確かに現内閣で、弁理士のタイトルを持っているのは総理だけだ。知財の重要性は十分に理解されているということと解釈したいね。 午後2時40分、大学1年生必修の「デジタルコミュニケーション論」の講義。今日は、Apple社設立から1984年のMacintosh発表までの解説。そして、恒例になった初代Macintoshのデモ。 MacPaintの完成度に、現在の学生たちも感激していた。今思えば、たった128Kのメインメモリーで、これが動いているというのは、マジックのようだ(写真Click!)。 午後6時、御茶ノ水の本部で、定例のボードミーティング。7時で中座。霞が関の東京倶楽部ビルディングへ向かう。 「RISTRANTE di HOKKAIDO Mia Angela 霞が関店」で、スーパーサイエンスキッズ総会後の懇親会に合流。 スーパーサイエンスキッズの活動に興味を持たれる政治家の方々は兼ねてより、けっこういらっしゃるということだったのだが、皆さん視察に来られる時間が取れないという現実問題があった。 それならと、出たアイデアが、議員会館を借りて、そこに子供たちと講師たちがやってきて活動を見せようというもの。議員たちと秘書たちが30人ほど見てくれたとのこと。 懇親会では、本日、フィンランドの小学校のスタイルで授業をやってくれたEija Pajarinenさん(写真)と知り合い、いろいろお話を聞かせていただいた。 フィンランドでは、クラスの平均人数は19.6人。カリキュラムや教科書については、現場の先生たちに裁量があり、児童一人ひとりの能力により、個別指導も普通に行われているとのこと。また良い形で家庭と学校が連携して、話し合いが良く行われているのだそうだ。 さらに、フィンランドの経済が非常に悪くなり、隣国との併合まで想定されるようになったとき、フィンランド政府が最も力を入れて投資を行ったのが、教育現場ということだ。見習いたい話が満載だった。 いつも思うことだが、スーパーサイエンスキッズのように、教育についてNPO法人を立ち上げ、真剣に取り組んでいる組織が、日本にはたくさんある。裏を返せば、現在の教育システムに大きな疑問を持っている人達が、大勢いるということである。 学校と交渉しても変わらない、文部科学省にアプローチしても進まない、政治家も取り組んでくれないという中、それなら自分たちでやろうというわけだ。その自由があるのが日本とも言えるけど、本来なら、通常の教育システムの中に、もっと新しいアプローチが取り込まれるべきなんだと思うね。 そんなことを考えながら、午後11時、家路に着いたのであった。 |
Posted by
mojosgy
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23:30
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この記事へのコメント
はじめまして・・・・・杉山様の「デジタルの仕事がしたい」と言う本を読ませて頂いて初めてお名前を知りました。私は64歳ですがパソコンはHPを読む、メールをするくらいしかできませんが、若い人達の話題についていけるようにIT関連のやさしい本を読んだりNHKの番組を見たりします。本の中に出てくる皆様の文章に感動しました。60代にもわかるITの学校があったらいいなぁ〜と思います。ますますのご活躍をお祈りしています。
Posted by
やまちゃん
at
December 12, 2010 08:36