October 11, 2010
坂根厳夫先生の出版記念パーティ
午前9時、かなりゆっくり起きた。さすがに学園祭に付き合ったら、体力を消耗したようだ。外は、素晴らしい天気。今日は、暖かくなりそうだ。 さっそく昨日録画しておいた「F1日本グランプリ」を観る。CS放送の「フジテレビNEXT」チャンネルの録画なので、ノーカットで観ることができる。 今年の鈴鹿、土曜日が大雨になってしまったため、日曜日の午前10時が予選。そして本戦前のクラシックカーにドライバーが乗ってのパレード、そして午後3時からのグランプリと合計5時間近く録画があったので、十分に楽しんだ。 午後6時半、青山のスパイラルホールへ。今晩は、坂根厳夫先生の出版記念パーティなのだ。会場のエントランスで、坂根先生(写真)が、ひとりひとりゲストを出迎えていらした。Happy Birthdayも兼ねるパーティとのこと。御年80歳とのことだが、そんな風には見えない。 坂根先生は、朝日新聞の記者として、1960年代からアートとサイエンスの融合であるメディアアートを世界各地で取材し、その普及にも務めた方だ。朝日新聞社退職後は、慶応大学の教授を経て、世界的メディアアートの拠点として認知されることになる岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー(IAMAS)の初代学長として活躍された方だ。 ぼくは1989年、SIGGRAPHがボストンで開催されたとき、坂根先生と知り合うことができた。坂根先生の『遊びの博物誌』(1977)と『新・遊びの博物誌』(1982)は、ぼくの愛読書だったので、実際にお会いできたことを嬉しく思ったことを今でも覚えている。 会場には、まさに1970年の大阪万博の頃、第一線で活躍されていたデザイン界の重鎮から、最近のIAMASの卒業生たちまで、非常に幅広い年代の方々が、大勢集まっていた。 坂根先生が紹介することにより、世に出るチャンスをつかんだメディアアーティストたちは、非常に多く。まさに会場には、そのほとんどの方々が集まっていた。 パーティの最後は、岩井俊雄さんが、インターラクティブアートのデモをやってくれた。パソコンで、ごく初期の参加型の映像アートも再現。坂根先生が、壇上に上がって実演。会場は大いに盛り上がったのだった(写真Click!)。 さて、今回の出版『メディア・アート創世記』は、先生の集大成ともいえる本。副題は「科学と芸術の出会い」とある。先生と工作舎の丁寧な編集作業により、文献や年代の照合など研究資料としても大きな価値がある本となっている。 現在、コンテンツと呼ばれるものを制作しているすべての方々、そして美術を愛するすべての方々、そしてもちろんメディアアートに挑戦する方々に、ぜひぜひ読んでいただきたいものだ。 |
Posted by
mojosgy
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23:30
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