いつもの日常に戻り、学術会議の提言に思うこと
| 秋葉原セカンドキャンパスのオフィスで仕事開始。まあ、ちょっとづつ仕事が入っていたけれど、とにもかくにも6日間の休暇を楽しめたと思っている。
さっそく、いつものペース。午後1時から、メインキャンパスで、『日本ゲームクリエイターズファイル2011』という企画本からの取材で、篠田示承さんがいらした。
ぼくの小学校の頃の話から現在まで、ぼくの人生の転機になった判断について、質問をされた。そんな昔のことは、いつもは意識しないことなので、ぼくも思い出してしゃべりながら、とても面白かった。
引き続き、午後3時からは、イーモバイルの営業統括本部の吉田さんらとミーティング。ぼく自身、イーモバイルの長いユーザー。いろいろ、今後の展開をお聞きし、またデジタルハリウッドとの取り組みなども、ご提案をいただいたのだった。
メインキャンパスは、夏季休暇中というのに、けっこう学生たちが来て、色々とサークル活動をしている。みんな楽しそうだ。
午後4時半、セカンドキャンパスのオフィスに戻り、最近知り合いになったJonny Liさん(写真)とミーティング。Jonnyさんはイギリス育ち。大学を出た後、アジアを知りたくなって最初に来た日本が気に入ってしまって、そのまま生活するようになって、もう7年とのこと。
いろいろとベンチャーまわりの仕事をしてきていて、広いキャリアを積み上げようとしているところだ。今日は、彼が主催するイベントをデジタルハリウッド大学で行いたいという提案があり、それについて、いろいろとブレーンストーミングをやった。とにかく頭が良いので、やりとりしていて、とても楽しいのだった。
さて、セカンドキャンパスでは、ちょうどWEB制作の実習を大学で教えている赤坂陽子先生、小松学史先生、栗谷幸助先生が、カリキュラムや指導方針のミーティングを一日していた。関連科目の先生たちの連携は、重要だ。
午後8時、メインキャンパスで大学の教員会議。今日も、いろいろな報告事項や活動報告があった。4年生の就活状況も、ほぼ去年並みの推移だ。10時近くに終了となった。
今日、学術会議が提言を出したというニュースがあった。提言は、早期化・長期化する就職活動が大学生の学業やメンタルヘルス面に深刻な影響を及ぼしているというもの。まさにその通りだ。これを受けて、文科省は関係省庁と連携し、産業界に採用敢行見直しなどを呼びかけるとのこと。
また卒業後3年程度までは新卒扱いをということも提言している。そもそも日本の株式会社の人事制度が、はっきりと新卒と中途を分けて、社内体制を組んでいるので、そこを壊さずに進むためには、新卒扱いを卒業後3年までとするというのは、本質的な改革ではないけれど、アイデアだとは思う。
会社は、ポテンシャルのある学生を、先に確保したいから、現在のような状況を招いているのだが、その結果、起きたことは、大学の就活予備校化だった。
大学は、外部から専門家を雇い就職対策セミナーを徹底し、社会人教育をカリキュラムに取り入れ、就活に勝てる人材として訓練してしまう。学生も就職したいから真剣に取り組む。
当然、エントリーシートも上手に表現できるようになるし、グループディスカションも、自己プレゼンテーションも上手になる。もちろん、そういう人材も企業に必要だろう。
しかし、ぼくなら、大学を出た後、海外を放浪したり、NGO活動をやってみたり、食えないけどアーティスト活動に挑戦したりという若者にこそ、自分の会社に来て欲しいと思うだろうね。
結局、経営者は嘆くのだ、今の新入社員は指示待ちが多いとか、3年で転職してしまうとか、ぼくは言いたい、それって新卒採用に失敗しているということじゃないのか?と。
少なくとも、新卒じゃないと正社員になれる確立が下がるどころか、二度と正社員採用にならないというような企業の経営本位の考え方は、結局は国を滅ぼすことになると思うね。
だから、こここそは法律を作って、大学生がちゃんと学業をやってから就職活動に入るように規制するべきだと思うところだ。企業の紳士協定では難しいだろうね。
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Posted by
mojosgy
at
23:45
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