August 17, 2010
西本智実指揮、東京交響楽団『レクイエム』を聴く
今日までが夏季休暇なのだが、なんとなく、朝から仕事モードへ移行。MacBookをひろげて、いつものようにスタッフたちとメールなどでやりとりが始まる。 午後、デジタルハリウッド創立15周年記念で制作した『Best of The Best』(写真)のDVDを観る。ここには、95年から2010年の受講生や学生たちが制作したCGアニメーションの優秀作品集から、さらにセレクトされたものが収められている。 15年間ともなると、名作が多くあり、SIGGRAPHに選出されたものでも、DVDの容量から収められないものも出た。ぼくは、すべての作品が完全に頭に入っていたので、セレクトするときも、さっと見て決めることができたのだが、改めてじっくり観てみると、いろいろ気がつくことも多い。 95年当時、導入したシリコングラフィックスIndyのメインメモリーは128Mだった。今から思えば、非力なマシンであっても、非常に高いクオリティで作品が作られている。 ただ、時系列で見ると、確かに近年になるに連れて、どんどんフォトリアリスティックに挑戦している作品が多くなってくる。このへんに計算力の恩恵が見えてくるね。 午後5時、家を出て、サントリーホールへ向かう。今日は、大学スタッフと講師の先生たちと共に、東京交響楽団によるベルディの『レクイエム』を聴きに行くのだ。 指揮は、西本智実さん。実は、西本さんが、来年4月に予定されている新しい八王子市民会館のこけら落としで、指揮をすることになっており、そのコンサートに使う映像制作がデジタルハリウッド大学に依頼されているのだ。 ぼくは、33歳までは、どっぷりと建築音響の世界で研究と実際の設計をやっていたので、サントリーホールは、こけら落としから、しばらく良く通ったものだったが、今日は5年ぶりぐらいに来た感じだった。開場前だというのに、もう大勢のお客さんがホールの外で待っていた(写真Click!)。 『レクイエム』、とても良かった。終戦ということもあり、ある意味、ぴったりと心にはまる感じだった。サントリーホールは、ステージの背後にも客席があるので、そこに陣取ったお客さんたちが、西本さんの美しい指揮に見惚れているのがわかる。 西本さんの指揮のときは、まさにその席がプレミアム席になってしまって最初に売れてしまうとか。 演奏が終わり、八王子市の職員の方々といっしょに、西本さんの楽屋を訪ねた。初対面だったけれど、ぼくたちととても気さくに大阪弁で話してくれたのだった。 サントリーホールのエントランスを出ると、本当に大勢の女性ファンが出待ちをしていた。まさに宝塚のスターを待っているような感じ。クラシックコンサートでは、なかなか見ない光景だった。 |
Posted by
mojosgy
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23:30
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