July 29, 2010
SIGGRAPH 2010・5日目(その2)
11時、Talksの中の「Interaction Omelette」へ。なぜオムレツなのか?SIGGRAPHのセッションって、いろいろ独特なネーミングがあるのだ。 レーザープロジェクターを使った相手と完全に視線を合わせてテレビ会議ができるシステムや、物理シミュレーションによる楽音のリアルタイムシミュレーションの発表などを聞いた。工学的アプローチのものは、ある意味、分かりやすい。 お昼過ぎからは、The Studioへ行く。このThe StudioというのもSIGGRAPH独特のものだと思う。期間中ずっとやっていて、そこでアーティストが作品を作りながら、参加者たちと随時コミュニケーションをとっているのだ。 ぼくは、いつもMichael Wrightさんのブースに行く(写真)。マイケルさんは、デジタルハリウッドのサンタモニカ校で教えていたアーティスト。ここ何年も顔の写真を加工したアート「Portrait Virus」というシリーズを続けている。今日もトレードマークの黒のテンガロンハットをかぶって、ぼくのことを撮影してくれたのであった。 さて、ここまで書かなかったCGアーティストの求人についてだが、今年は、Exhibitionにブースを出したスタジオが極端に少なく、それぞれのスタジオの事情がはっきりわかる感じだった。 Exhibitionにブースが出ているスタジオは、ぼくが、クリエーターたちが仕事がしやすい環境だと聞いているところが多かった。映画の仕事は、ひとつが数年続く。経営者がビジョンと夢を持っているところが、安定して求人をしているような気がした。 その中でも、Disneyは、SIGGRAPHへのスポンサードも含めて、求人にも力が入っている感じだった。もう一度、スタジオを黄金時代へ持っていきたい感じだ。会場の2階に特別に部屋をとってリクルーティングをしていた。飾り付けもDisneyの世界を表現していた(写真Click!)。なかなかここまではやれないのだけどね。 午後1時からは、ゆっくりポスターセッションをチェック。中国の大学からのものが多いことに気がつく。実は、今年は、会場で英語の次に聴こえてきたのが中国語だった。しばらく、SIGGRAPHに中国からの参加が少ない時期が続いていたのだが、今年は一転した感じだ。 午後2時からは、Special Screeningへ。特集は「Chinese Student Animation」。画力を感じる作品が多かった。いよいよ中国勢が来てるなとここでも感じた。日本も、Emerging Technologyだけでなく、アニメーション制作の学生たちが頑張らねばと思った。 午後3時半、ぼくとしては、これでSIGGRAPH 2010終了。シャトルバスでホテルに戻ったのであった。 |
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mojosgy
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16:30
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