March 19, 2010
『DIGITAL HOLLYWOOD WORKS』 初日
今日から、いよいよデジタルハリウッドの卒業制作展『DIGITAL HOLLYWOOD WORKS 2010』だ。 しかし、ぼくは夕方まで、いろいろ仕事が入っている。11時半に南北線の溜池山王駅に着く。地下にあるスタバで、ブランチ。 12時に内閣官房 知的財産戦略推進事務局へ。知財計画骨子に盛り込むべき事項について、個別のヒアリング。委員会では、限られた時間なので、今日は、ぼくの発言の裏にある詳細な業界事情について意見を述べさせてもらったのだった。 溜池山王から、移動して午後1時ぴったりに赤坂の豊川稲荷に到着。すでにデジタルハリウッドのジェネラルマネージャーら幹部たちが到着していた。ぼくを入れて総勢13人で祈祷を受ける。新年度に向けて心新たに進んでいこうという気持ちだ。 この豊川稲荷の祈祷は、僧侶が十数人で読経され、そこに打楽器類が入り、荘厳な音楽のようにも感じられる。さらに本殿内の赤を基調とした色と造形からの視覚的イメージで、確かに心が日常から離れ、心がシンプルに祈りへ向かう。 皆、普段はまったく信心深いということは無いのだが、節目節目で、神社仏閣へ足を運んでしまう。不思議には思わないところが、ぼくたち日本人に刷り込まれている文化なのだろう。 午後2時半、秋葉原のオフィスで、森ビル都市開発事業本部の出渕さんらがヒアリングにいらした。文化庁からの委託で「メディア芸術の国際的な拠点形成のための調査研究」をされているのだそうだ。 毎年毎年、官公庁から民間へ、いろいろな調査依頼が委託されている。それぞれ、良い提言が含まれているはずである。すべては無理とは理解しているが、ぜひ実際の政策方針や予算配分に、それらが反映されたことを実感したいものだね。 4時過ぎからは、広報スペシャリストの遠田尚美さんと粟津順監督の最新作『プランゼット』の広報イベントを本学でも行うことについてミーティング。 前作「惑星大怪獣ネガドン」では、すべてを一人で制作、公開も単館だったのだが、今回は、大勢のCGクリエーターたちとの制作、10館から広がっていく公開ということで、スケールが大きい。 フルCGアニメーションということもあるのだが、日本の特撮をCG表現に引き継いだ監督の世界観を、デジタルハリウッドの学生、受講生にはぜひ観てもらいたいと思うのだ。『プランゼット』公開は、5月22日だ。 午後5時半、メインキャンパスで、大学パンフレットのデザインチェック。午後6時から、WEB・グラフィック部門の「クリエーターズオーディション」で、参加して頂いた企業の方々に挨拶。今日は御茶ノ水のスクール生25人が発表だ。 ぼくは2階のイベントホールへ降りて、卒展の展示を鑑賞。午後8時15分、2階のホールで行われいたCG・映像部門の「クリエーターズオーディション」の最後に挨拶。 その後、両方の「クリエーターズオーディション」に参加した企業の方々と受講生たちが、実際の作品展示の前で、交流タイム。ここで採用が決まることもあるのだ(写真Click!)。 ぼくも展示を見ながら、いろいろ話を聞いていった。夜10時半、7階の展示スペースへ行くと、そこには、明日に備えて、インスタレーション作品を補修する学生たちがいた(写真)。 今年は、南雲ゼミを中心に大型のインスタレーション作品が多く展示され、そこだけ見ると、まさにアナログハリウッドという感じだ。とくに女子学生たちの作品は、とても温かみがある。学生たちが今、それを社会に求めているのかもしれない。 2期生ということで、学生たちも教員たちも昨年から学んだことも多いのだろう。全体にクリエイティビティが上がっているという印象。うれしいことだ。 |
Posted by
mojosgy
at
23:45
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この記事へのコメント
*20103月20日製作発表会を拝見
しました。
感想を申し上げます。
大学院、大学卒業生優秀作品発表会を
5時間に亘り拝見拝聴いたしました。
率直な感想は、小生が抱いていた大学の
方針や具体的活動に対して期待していま
せんでしたが、将来性と開かれた大学の
姿勢を認識し理解と感動すら覚えました。
・IT業界に身をおくものとして、小生が
取り組んでいる、技術者のビジネス
センスを実践で育成する手法にまず
敬意を表します。
IT業界の中堅社員教育を10数年来
実施していますが、学院生、学生が
既に具体的に実行している姿に感銘と
実行力に驚嘆した次第です。
・優秀作品製作発表者は皆さんすばらしい
感性と才能の持ち主で、すぐにでも
企業家や独立事業が出来そうですね。
・大学の姿勢で見直しましたのは、大学
への教育提言の発表があり、透明性を
配慮された事です。
*限られた時間で実践重視は理解しま
すが、小生も社会人としての基礎
知識(常識)と基礎理論は分野毎で
良いが教えていただきたい。
●今回のイベントを、広く一般に告知する
方法をもう少し工夫していただければ
良いと思いました。
まだ大学は2期生卒ですが、今後これらの
人達が社会に出て活躍し、また年々大学の
教育レベルが向上しますので、すばらしい 社会人育成の場になると実感しています。 先生、運営者の皆様のご尽力で、日本を
代表する国際で通用する個性ある人材育成 をよろしくお願いいたします。
大学2期生卒業予定保護者
しました。
感想を申し上げます。
大学院、大学卒業生優秀作品発表会を
5時間に亘り拝見拝聴いたしました。
率直な感想は、小生が抱いていた大学の
方針や具体的活動に対して期待していま
せんでしたが、将来性と開かれた大学の
姿勢を認識し理解と感動すら覚えました。
・IT業界に身をおくものとして、小生が
取り組んでいる、技術者のビジネス
センスを実践で育成する手法にまず
敬意を表します。
IT業界の中堅社員教育を10数年来
実施していますが、学院生、学生が
既に具体的に実行している姿に感銘と
実行力に驚嘆した次第です。
・優秀作品製作発表者は皆さんすばらしい
感性と才能の持ち主で、すぐにでも
企業家や独立事業が出来そうですね。
・大学の姿勢で見直しましたのは、大学
への教育提言の発表があり、透明性を
配慮された事です。
*限られた時間で実践重視は理解しま
すが、小生も社会人としての基礎
知識(常識)と基礎理論は分野毎で
良いが教えていただきたい。
●今回のイベントを、広く一般に告知する
方法をもう少し工夫していただければ
良いと思いました。
まだ大学は2期生卒ですが、今後これらの
人達が社会に出て活躍し、また年々大学の
教育レベルが向上しますので、すばらしい 社会人育成の場になると実感しています。 先生、運営者の皆様のご尽力で、日本を
代表する国際で通用する個性ある人材育成 をよろしくお願いいたします。
大学2期生卒業予定保護者
Posted by
佐藤
at
March 22, 2010 18:14
佐藤さま、たいへん丁寧なコメントありがとうございます。これからも実社会との壁が無くオープンで夢のある大学として進んでいきたいと思っております。これからも提言をいただきたく思います。
Posted by
sugiyama-style
at
March 24, 2010 22:32