SIGGRAPH ASIA 2009・最終日、ブースが盛り上がる!
 | 今日は、SIGGRAPH ASIA 2009、最終日。
9時半、まずデジタルハリウッドのブースへ、顔を出す。いろいろな部署からスタッフが出て、ブースでの案内をしてくれている。今日は、大阪校からも、受講生たちが来る。
午前中は、Art GalleryとEmerging Technologiesで好きになった作品を、じっくり味あわせてもらった。
Art Galleryでは、WOWの制作による「TOKYO WONDER」が美しかった。すでに定評がある作品だけれど、デジタルならではのコンポジット編集が、これほど素敵な作品を産むのだなと感じた。
Emerging Technologiesは、もうずっと大好きで見てきているので、驚くものは無かったのだが、センサーやモーターや形状記憶合金やらLEDの組み合わせで作られた「ひまわり」に、何故か魅力を感じてしまった(写真)。オーガニックなものをマシンで表現したものが美しいと感じる僕の心は、なんなんだろうか?
午前11時からは、大ホールで、『“Astro Boy”: Updating a 2D Icon to Modern CG』の講演を見た。手塚プロとの細かいやりとりの中で、いかに海外のCGクリエーターたちが、あのアトムを、3Dとしてモデリングし、キャラクターを定義し、アニメーションを付けていったのか、その過程は、非常に勉強になるものだった。
午後2時15分からは、同じく大ホールで、『Story Structure and the Design of Narrative Environments(物語的構造と物語を語る環境のデザイン)』へ。講演者は、Disney Animal Kingdomの設計に関わったJoe Rohdeさん。
まさに実際のテーマパークをどのような考えでデザインし、建築設計に落としていったかという感じの話なのだが、それは、そのままCGで、都市や村や自然を創りだしているCGクリエーターにとって、そのまま役立つ話だった。物語を語るためにある環境デザインをいかに作るかということを非常に明確に説明してもらった。素晴らしかった。
その後は、デジタルハリウッドのブースへ。今日は最終日で午後5時に展示会部分は終了となる。しかし、仕事の都合で、この土曜日だけの参加の方々が多くいるとのことで、展示会も最後まで多くの人が、見て回っていた。
ぼくたちのブースでは、メタバースの中で映画の撮影をしてしまうマシネマの世界や、ステレオ映像制作の新しい講座の紹介、空中に映像が浮くデジタルサイネージなど、いろいろと出し物があり、多くの人に足を止めていただけた。
最後は、IBM園田哲也さんによるクラウドコンピューティングを用いた映像制作共通基盤の紹介。終わりを告げるバクパイプの音を聴きながらも、ブースには動かず、最後までプレゼンを聴いてくれる人が溢れていた(写真Click!)。
5時半から、ブースの解体。午後6時過ぎ、現場の撤収は、スタッフたちに任せて、横浜パシフィコを出たのだった。3日間だったけれど、多くの人との再会と楽しく勉強をできたSIGGRAPH ASIA 2009だった。
帰りは、秋葉原のオフィスへ寄り、しばらく仕事。午後9時半、本日終了としたのだった。 |
Posted by
mojosgy
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23:30
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SIGGRAPH ASIA 2009、最終日に行きました。
アートギャラリーとエマージングテクノロジーを子どもと一緒に見てまわったのですが、素朴に、「あ!これ面白い」と思えるアートや技術に出会えるのが、いいですね。