November 26, 2009
「NTT再々編問題はどう決着をつけるべきか」というシンポジウムに参加
最近、毎朝、起きるとすぐtwitterのTLを追いかける。みんな夜中まで起きてるんだね。ちなみに、ぼくは、Tomoyuki Sugiyamaで検索すれば、すぐ出てくるので、フォローよろしくね。 午前10時、秋葉原のオフィスへ。15周年記念で年末年始に使うグリーティングカードのデザインを考える。 午後1時、メインキャンパスで「デジタルコンテンツビジネストレンド」の授業。今日のゲスト講師は、九州大学発のロボットベンチャー「メカトラックス」の永里壮一社長(写真)。ロボットとコンテンツ産業の関わりは深いという観点からだ。 ちょうど今、お台場のビックサイトで、「2009国際ロボット展」をやっていて、そちらにも展示をしているとのこと。 全国のゲームセンターに納入している「ROBO CATCHER」の企画、開発、販売の話から、最後は、ベンチャーを起業するということまで、学生たちに話してくれた。 午後3時半、御茶ノ水の東京本校へ移動し、ボードミーティング。 5時半、御茶ノ水を出て、三田の慶應大学へ。今晩は、情報通信制度改革3部作シリーズのシンポジウム。本日が第三回でテーマは、「NTT再々編問題はどう決着をつけるべきか」というもの。 例のごとく、会場から、"tsudaる"参加者が多く、もうこれは、この手のシンポジウムのスタイルとして定着した感じ。パネラーの意見が終わった瞬間に、それについての感想が、パネラーの背後のスクリーンに上がってくる。ダイナミックにシンポジウムが進行するね(写真Click!)。 1週間ぐらいは、ハッシュタグ#gie2009で探せるはずなので、ご興味ある方は、ぜひTLを追いかけてね。 午後8時、シンポジウムが終わり、そのまま懇親会。今日も、津田さんが来ていた。9時に終わって、本日終了。 NTTが民営化されたのが、1985年。その心は、NTTが独占している電話事業に、市場の競争原理を入れて、料金の値下げとさらなるサービスの向上を謀るものだと、その頃のぼくは理解していた。もちろん国の政策によるものだ。 そしてアメリカのATT分割を習って、NTT分割という話が進むが、実際に分割になったのは、1999年だった。しかし、このとき時代は、すでにインターネットの時代。いずれ全世帯がが光ケーブル網でつながることが予見できる時代になっていた。 国内での競争を促進すること、つまりNTTグループを相対的に弱くするということより、国境を越えて通信会社が戦う時代に入っていたはずなのだ。事実、ドイツテレコムなど国境を越えて事業を広げた。 分割から10年、ますますインターナショナルな戦略が必要な現在、このままで良いわけがないというのが多くの識者の考えだろう。しかし、NTT問題は、総務省の政策や政治家の考えが大きく影響してしまう世界。 技術的に見ても電話網のようなシステムなら、日本を東と西、そして長距離というような分け方もあったのだろうけど、現在のネットでは意味が無いだろう。さらに扱えるものも電話のような通信分野だけでは無い。 今、日本の成長戦略が見えない中、ICT分野は、規制が見直され、良い政策が打たれれば、まだまだ成長できる産業だ。そういう意味でも、余力があるNTTグループが、どう舵をとるかが、日本にとって大きいわけだ。 |
Posted by
mojosgy
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23:30
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