ボンボリアートビラージュ
 | 夜、窓を開けて寝ていたのだが、川のせせらぎの音、虫の声がずっと聞こえていた。夜風は涼しく快適に眠れた。
午前7時、民宿「ももんが」のすぐ横の小道を降りていくと、盆堀川。川の畔で一人キャンプをしている初老の紳士がいた。
自然な光の中で、小さな花などを接写したりしながら、しばらくあたりを散歩したのだった(写真)。
朝9時半から、1階の「メリダ」で朝食。暖めたミルクポットとコーヒーポットが用意されていた。両手にそれぞれのポットを持って、同時にコーヒーカップに注ぐように言われる。まさに欧風のカフェオレだ。これにトーストと卵とサラダ。
「ももんが」の宿泊代は、この朝食付きで、なんと一人3000円。昨晩の夕食も、ワインを一本開けても、一人3000円以下。リピーターが多いわけだ。チェックアウトして、外観を撮影(写真Click!)。確かにこのへんには無い雰囲気だね。
このオーベルジュ前の道を挟んで、同じグループが経営するギャラリー「ネオ エポック」がある。10時半オープンということで、さっそく行ってみる。
自分たちで改装したというギャラリーの内部は、小さな迷宮のようだ。細く小さな階段、坂のように上がっていく床。カフェでもあるので、ちょっとしたところにテーブルと椅子がしつらえてある。
そこに研究対象でもあるというヨーロッパの16世紀のトンボ玉など、各地から発掘されたというトンボ玉が多数展示してある。そこに、ヨーロッパから持ち帰ったという工芸品や美術品、そして現代美術家たちの作品が展示されている。
3階は、研究室ということで、貴重な版画が本の形になって多数所蔵されていた。お願いして開けてもらい、いろいろ説明をしてもらった。
もともと版画はシリーズで制作されることが多く、お屋敷専属の装丁家が、その家の家紋などをいれて同じデザインの装丁で納め、それが代々家族でコレクションされていくのだそうだ。ということで、同じ背表紙がすらっと並ぶ、大屋敷のあの書斎の姿になるわけだ。
ギャラリーといっても、研究所に近いような面も持つ、この「ネオ エポック」だが、工芸品を中心としたショップも充実していた。ぼくは、美しい緑色の手作りのコップを2つほど購入した。
本物の美術品は、それがどこに在ろうとも、それを求めて人はやってくるというのが、信条だそうで、ギャラリーを見て、ゆっくり食事をして、寝て帰るということで、「ネオ エポック」、「メリダ」、「ももんが」という組み合わせができたとのこと。
これを総称して「ボンボリアートビラージュ」となっている。都心からもすぐなので、お奨めだが、ご本人たちの公式サイトなどが無いところが、またアナログで良いよね。
お昼過ぎ、秋川を後にして、五日市街道で都心へ向かう。午後1時半には、国立の母親の家に着いていた。
お盆ということで、仏壇の前で手を合わせ、一頻り、母親と歓談。夕方まで居て、高円寺に戻ったのであった。
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Posted by
mojosgy
at
22:30
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