June 04, 2009
「デジタルコンテンツ産業概論」に矢野浩二さん登場!
朝10時に秋葉原のオフィスへ。自分のオフィスに戻って仕事をするのは、6日ぶりということで、物理的な仕事が溜まっていた。 いくらデジタルコミュニケーションを基盤に仕事ができるといっても、まだまだ大量の郵便物がやってくるし、サインをしたり、判子を押したりという仕事もあるわけで。こればっかりは、オフィスに来てやる仕事だね。 午後3時、メインキャンパスの会議室で、大学院の海老根先生とミーティング。今日は、ぼくが、ここ4年間、関わっている「マルチメディア放送フォーラム」について説明をした。 マルチメディア放送は、現在、一般にはまったく知られていない状況だと思うが、テレビのアナログ波停止の後に空く広大な電波帯域の一部を使って始まる全く新しいメディア。放送と通信が一体化したような様々なサービスが提案されている。 当然ながら、マーケティング、広告など、新しい試みができるメディアとして、業界の関心も高まっているのだ。現在、課金できるモデルとしては、ユビキタス特区という形で認可を得て、福岡エリアで、フルサービスの実験放送が始まっている。今年度末までには、いろいろな成果が出てくると思っている。 午後4時半、ぼくが企業活動を始めたルーツでもある会社’ダイナモピクチャーズ’を訪ねる。場所は、1994年のデジタルハリウッド設立時とまったく同じ神田淡路町にある。 今回、大学の後輩のVR空間デザイナーの山本くんが、ダイナモピチャーズに戻ることになり、それが切っ掛けで、ぼくが訪ねることになったのだ。ダイナモピクチャーズは、モーションキャプチャースタジオとVFXプロダクションの両方を行っている制作会社だ。 さっそく、懐かしい地下のモーションキャプチャースタジオを訪ねる。広川社長と山本くんが迎えてくれる(写真Click!)。広川社長は、デジタルハリウッド本科の第一期生。ここで、ぼくも、そして現在、大学でCGを教える黒田順子先生も、働いていたのだ。 この15年の激動の中、今、ダイナモピクチャーズは、インデックスの子会社となっている。そして同じグループ会社のアニメ制作会社マッドハウスと組んで制作したのが、「よなよなペンギン」。りんたろう監督によるフルCGアニメーション映画だ。公開は12月とのこと。今日は特別に、その映像の一部を見せてもらったのだった。美しくカワイイ映像だった。 午後7時から大学院の’デジタルコンテンツ産業概論’の講義。今日からは、ゲスト講師シリーズ。第1回目は、デジタルサイネージのエバンジェリスト矢野浩二さん(写真)。イノベーションアーティスツという会社をやりながら、本学の大学院でもプロジェクト展開している方だ。 デジタルサイネージは、まだまだ揺籃期にあるビジネスだ。技術的な問題は、まったくといっていいほど無い。世間の風潮では、いかにビジネスモデルを作っていくかが問われているわけだが、矢野さんの主張は、少し違う。 デジタルサイネージが、人々を魅了する作品ともいえるコンテンツになっていなければ、企業としてもメリットが無いという根本的問題を指摘しているのだ。そして、その問題を解決するのは、まさにクリエーターというわけだ。正しいよね。 午後9時に講義終了。しばらくメインキャンパスで仕事を続け、午後10時半に御茶ノ水の東京本校へ。少しスタッフと打ち合わせて、本日終了となった。 |
Posted by
mojosgy
at
23:45
│
TrackBack(
0
)