April 30, 2009
CICAF4日目、そして帰国
![]() | 日本アニメは、その内容だけでなく、アニメから産み出されたファッション、音楽など、包括的な文化を創り出してしまった。それは必ずしもプロたちだけが創った世界ではない。ファンたちもいっしょに創った文化という面は大きい。 その文化が、今や本当に世界に浸透しているのだ。と、ぼくが叫んでも、日本人でそれを体感している人は、まだ少ないのだろう。 朝、そんなことを考えながら、メールをチェックしていると、盟友のサクサクこと櫻井孝昌さんが、「アニメ文化外交」という本を出すとのこと。 櫻井さんは、外務省の仕事で、この1年間、11ヶ国15都市で、アニメに関する講演をして、そこでの体験をまとめたのだ。帯には、「世界はこんなに日本が好きだ」とあるとのこと。5月7日発売だそうだ。楽しみだね。 9時半にホテルを出発。メーデーが明日ということで、こちらでもゴールデンウィークなのだそうだ。CICAFにも、今日から、一般の参加者が、凄い人数押し寄せるとのことだったが、事実、会場へ向かう車線は、大型バスが連なっていた。 ぼくたちは、森田さんの案内で、このCICAFに合わせて、会場の近くの再開発地区に引っ越してきたというアニメ制作会社ZN Animationを見学。真新しいビル一棟丸々、制作会社となっていた。 まだ、引っ越したばかりで、十分な案内ができないとしながらも、立派なキャラクター商品のショールームを見せてくれた(写真Click!)。こちらでは、アニメ制作会社自体で、自分たちのアニメの関連キャラクターグッズも作ってしまうことが多いとのこと。 日本ではライセンスが当たり前のところを、すべて自社でやるということは、アニメが当たれば大きなビジネスになるという意味ではあるが、リスクはとても大きいはずだ。 さらに聞けば、中国では、先に半年分のアニメシリーズを制作してしまってから、セールスに乗るという。つまり最初に、かなり投資がなければ、アニメ制作ができない状況だ。この会社のスポンサーは、有名なゼネコンだそうだ。 ここにあるのは、まさに中国では、アニメ制作会社が、投資価値のあるベンチャーとして扱われているという事実だった。そして政府の力添えで、オフィスやスタジオは、公的資金で用意され、将来性のありそうな制作会社が、どんどん誘致されているということだ。 その後、さらに使われていない農家をアーティストレジデンスとして利用している村を視察した。農家といっても、杭州の農家は、ほぼ4階立てで、デザインはちょっとヨーロッパ風。中も広々しているのだ。 ここでも、中国の若いアーティストやデザイナーたちのクリエイティビティを産業に生かそうという強い意志を感じた。とにかく、どん欲にできることを、ハイスピードで展開している。 その後、そのまま空港へ。午後1時過ぎ、タラップを登ってボーディング(写真)。ちょっと雰囲気があるね。 午後5時半、成田空港にランディング。午後8時に帰宅。いろいろ収穫があった杭州出張だった。 |
Posted by
mojosgy
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22:45
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