CICAF初日(その2)
| 本日、2つめのブログ。
フォーラムの講演者たちが乗ったワンボックスカーは、もの凄い勢いで、ホテルを後にして、ところどころに民家がある丘陵を抜けていく。前の車に追いつくと、クラクションを鳴らして、どんどん抜いてしまう。
やがて車は、ここ数年で開発されたという近代的なビルとマンションが建ち並ぶ地区に出て、大河を渡り、山間部へ。
案内されたのは、VIP専用のレストランだった。駐車場には、メルセデスベンツとレクサスがずらっと並んでいて、そのナンバープレートは、店の名前をレリーフで作った木製の看板で隠していた。
店の門をくぐると、そこは有名な龍井茶(Long Jin Tea)の産地が裏手に広がる場所だった。自然に土地の起伏を生かして、植え込み、池、石で中国風の庭園をつくっていた。そこを抜けていくと、それぞれが離れになっているレストランがあった(写真Click!)。
店の名前は、’龍井草堂’。20畳程度の部屋に入る。壁には毛主席の肖像画が飾られている。まずは、龍井茶が出る。蓋付きの湯飲みの中に、直接、葉を入れてあるものだ。これこそ、まろやかと言うべき味なのだろう。渋みや甘みはほとんど感じない。品の良い香りだ。
それから、次々と杭州市や中央政府の要人の方が、やってきては乾杯。15分ぐらいで席を立たれ、次の方がいらっしゃるという接待。これが中国スタイルとのこと。
その間には、今回のCICAFの現場運営の総責任者である韓清さん(写真)が、次々と出てくる料理の説明をしてくれる。ここの食材は、すべて契約農家からのもので、完全にオーガニックなものばかりとのこと。基本、杭州の有名な料理なのだが、食材も味付けも、格段に上だった。
そして韓さんは、自分が北宋の王の末裔であることや、チベットが好きで山岳地帯を車で旅行していることなど、楽しく話して聴かせてくれたのだった。
帰りも、とてつもなく飛ばすワンボックスカーに乗り、ホテルへ戻る。すぐにバンケットルームで行われるフジテレビの交流会へ。会場には、いくつものアニメ制作会社やテレビ局からエクゼクティブたちが来ていた。
午前中、フォーラムでいっしょだったフジテレビの前田さんたちは、今回、中国のアニメ制作企業との合作プロジェクのパートナーを本気で探しに来ているのだ。中国をメインマーケットとしたアニメを作り、そこから世界へ世界へ売り出そうというのだ。これまでの日本のテレビアニメから始まるビジネスモデルとは、まったく異なるアプローチだ。
一通りのプレゼンテーションが終わると、会場から具体的な質問が、途切れなく出された。凄い熱気だった。
終わって、やっと展示会場に向かおうとしたら、5時で終了とのことで、大学のスタッフたちも戻ってくるところだった。
次は6時からの主催者側と関係者、ゲストが集まっての開幕レセプション。ホテルの中庭は、天井がガラス張りの大きなドームとなっており、その中庭に一卓が10席ぐらいで、何十と卓が並べられていた。まさに大宴会。千人近くの人が参加しているだろうか?
そこにゴールデンブリッジの森田さんがやってきて、今回のフォーラムに参加した人たちを、いろいろな要人に紹介するという。CCTVのアニメの責任者の方など、ぼくたちは、ぞろぞろと歩きながら、次から次へと挨拶をさせてもらったのであった。
さらに午後8時からは、展示会場の大ホールで、オープニングイベントがあるとのことで、大勢の人が、そちらへ移動。
ぼくは、さすがに疲れたので、ホテルの部屋に戻る。そして何気なくテレビを付けると、なんとそのオープニングイベントの様子を生中継していた。
最初は、セレモニーらしく、要人の挨拶から始まったのだが、イベントはすぐに歌謡ショーになっていった。どの歌も、有名なアニメの主題歌とのこと。司会も全国的に人気のアナウンサーが務めている。
演出には驚いた。ステージは、40mぐらいの円形になっていて、日本の紅白歌合戦的な作り。歌手と共に大勢の踊り手たち、派手な電飾と、バックの超大型ディスプレイ。
生中継は2時間続いた。中国国際動漫祭を、国民的イベントとして仕掛けている中央政府の意気込みが見えるようだった。
そして今日、一日の経験を思い返しながら、早めに横になったのであった。
いよいよ明日からが、本番だ。 |
Posted by
mojosgy
at
23:00
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