January 09, 2009
夜、「ソニック&チップ 恐怖の館」を観る
ほぼ体調が戻る。午前10時半、秋葉原メインキャンパスへ。そこで仕事開始。 12時半、Emmanuel Osei-Kuffour, Jr.くん(写真)が、メインキャンパスにやってきた。エマニュエルくんは、現在ニューヨーク大学がシンガポールに進出して設立したアートスクールTisch School of the Arts Asiaの大学院第一期生。映画専攻だ。 エマニュエルくんは、スタンフォード大学にコンピュータサイエンス専攻で入学したものの、プログラミングで誰からに感謝されるよりも、自分の映画で誰かに涙を流してもらったほうが、ずっとずっと自分にとって大切だということがわかって、3年から専攻をフィルムにチェンジ。 4年のときインターンシップ制度を利用して、日本にやってきた。その面倒をみていた京都大学の先生から、日本のコンテンツ産業で、インターンを希望しているスタンフォードの学生がいるので、どこか紹介してもらいたいとのメールがあり、ぼくが社内に海外からのクリエーターがかなりいるプロダクションI.G.を紹介したときからの縁。 このときはメールだけのやりとり。しかし、昨年12月、シンガポールで行われた’SIGGRAPH ASIA 2008’の会場で、まったく偶然に巡り会ったのだ。そして彼が、シンガポールで大学院生をやっていることに驚いたわけだ。 クリスマスから故郷のヒューストンで過ごしたエマニエルくんは、帰りに日本に寄り、ショートドキュメンタリーの課題を、東京の友人を撮影するということにしたとのこと。 彼は、本当に日本の映画やテレビドラマが大好きで、「世界の中心で、愛をさけぶ」のような映画をいつか作りたいというのだ。自分でも、なぜそんなにも日本の作品で心が動かされるのかと思ったそうな。 今日はランチをいっしょにしようと、いろいろなレストランがあるUDXビルへ行ったのだが、’須田町食堂’のハヤシライスを見つけ、これを食べたいという。何故ときくと、「流星の絆」で出てきたでしょ。だから食べてみたい」と。 ぼくも、このテレビドラマ、録画で半分ぐらい観たけれど、ハヤシライスのレシピが鍵となっているストーリーで、役者さんたちが好演していた。エマニュエルくんは、ネットを通じて、すべて観たそうだ。 もちろん元は理系のフィルム専攻の大学院生、なぜそこまで日本の映画、ドラマに魅力があるのか?、それをストーリー、キャラクター設定などから解析することを試みているとのこと。 ハリウッドとの対比ができるので、何が違うかは、どんどん明らかにできるけれど、それでも、それがどうして、それが魅力につがなるのか?、まだまだ研究と勉強が必要と言っていた。 ランチ後、セカンドキャンパス7階に移動して、学生たちや英語教員たちとコミュニケーション。ファイナルプロジェクトも東京での撮影を考えているので、そのときのために多くの人たちと知り合っておきたいとのことだった。自分で、どんんどん動くから、人生が開けていくわけだね。 ぼくが、アメリカの学生たちの話を聞いていて、いつも羨ましいと思うのは、学費も生活費も政府からのローンで賄っているということだ。本人が将来、国に返していけば良いので、自分の判断で、気が済むまで学べるわけだ。 学費だけでなく生活費も込みでないと、学業に集中できないのは明白だ。日本でも、学生本人をサポートすることを国のごく普通の制度として、誰にでも利用できるようにしてもらいたいと思うのだ。 人生のいつの時点で、本気で勉強したくなるかは、いろいろだし、それまで勉強してきたことと違う勉強をしたくなることだってあるわけだしね。 午後3時からは、オフィスで来年度のパンフレットに関する打ち合わせ。その後は、後期試験問題制作。来ていただいた数々のゲスト講師の講義内容を掘り起こして、問題を作っていくので、けっこう時間がかかるのだ。 午後8時にオフィスを出て、9時に新宿のシネコン’バルト9’に着く(写真Click!)。実は、SEGA VE ANIMATION STUDIOが制作したショートムービー「Night of The Werehog」の上映が本日までだったのだ。ぜひスクリーンで観なければと、滑り込んだわけだ。 年末から今日まで、’バルト9’で上映されるすべての映画の最初に、このムービーが流れていたわけで、非常に多くの方が観たことになるわけだ。ぼくとしては、プロデューサーの伊藤さんを初め、30人もの腕の良い卒業生たちが制作に関わったこの作品を見ないわけにはいかないというわけだ。 すでにPC画面では、全編を見ていたのだが、やはりスクリーンで観るのは、ぜんぜん違う。制作チームが、どれほど1コマ1コマ細部まで拘って作りこんでいったか、ひしひしと感じた。次のステップは、いよいよ2時間の映画だね。 ぼくとしては、この作品が見られれば良かったので、本編は、たまたま時間がぴったりだった「40歳問題」というセミドキュメンタリーのような映画を観たのだが、ミュージシャンものだったので、楽しめたのだった。 |
Posted by
mojosgy
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23:59
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