November 20, 2008
マルチメディア放送ビジネスフォーラム・情報交換部会
午前10時、御茶ノ水東京本校へ。12時半に総武線で秋葉原メインキャンパスへ移動。 午後1時、「デジタルコンテンツビジネストレンド」の講義。本日のゲスト講師は、ゲーム開発会社タボットの吉岡賢社長(写真)。 吉岡さんとは、実は1992年からの付き合い。その頃、吉岡さんは、すでにヒットゲームを持つプロデューサーだった。数年は同じ研究開発会社で働いていたこともあった。 今日は、ゲーム産業について、とくにソフトにしぼって、数々の統計数字をあげながら、わかりやすく現状を説明してくれた。 学生たちは、もちろん普段からゲーム機やゲームソフトに非常に親しんでいるというか、生活の一部になっているジェネレーションなのだが、自分たちの体感と、実際のビジネスでの数字の違いに驚いているようだった。 これまでも北米が巨大なゲーム市場ということは良く知られていたが、ここ2年ぐらいで急速に拡大しているのが、家庭用ゲーム機は流行らないと言われ続けてきたヨーロッパ。現在は、日本製ゲーム機が凄い勢いで売れ続けていて、巨大なゲームソフト市場が現れてきているのだ。この動きが旧東欧諸国とロシアにも広がっている。 この一世紀ぐらい不況になると映画館に人が集まると言われてきた。映画館を身近なエンタテインメントと解釈すると、今の全世界規模の経済危機と不況も、ゲームソフト市場に必ずしも逆風ではないのかもしれない。 ここで安価で素晴らしゲームが出現すると、全世界的ヒットも望めそうだと思うのだ。ゲームソフトには、まだまだビジネスで大成功するチャンスがあると思うのである。 午後3時半、四谷駅前の主婦会館へ。今日はここで、マルチメディア放送ビジネスフォーラムの2008年度の第二回情報交換部会と幹事会があるのだ。 さて、マルチメディア放送のほうは、いよいよ2011年に向けて、動きが速くなってきている。現在のアナログテレビ波が停止となると、その電波帯域にマルチメディア放送が入っていく。それについては、V-Lowと呼ばれる帯域が地方ブロック向けマルチメディア放送へ。V-Highが全国向けマルチメディア放送へ振り分けられることは、すでに総務省が決めており、その帯域の使い方について、10月31日までに提案が求められていた。 その結果、総務省の発表で5つの提案があったとのこと。V-Lowで1案、V-Highで4案。実は、地方ブロック向けのV-Lowについては、TokyoFMとNHKが、他の放送会社などにも呼びかけ、共同提案という形で一本化できたのだ。これは素晴らしいことだ。 ということで、今日、最初の講演は、NHK総合企画室の黒田徹部長。共同提案の内容について、フォーラムのメンバーに解説をしてくれた(写真Click!)。フォーラムとしては、これまで検討を重ねてきた方式の延長で、提案ができたことで、いよいよ先が見えてきたという雰囲気が出てきた。 実は、実現に向けては、本当に時間が無いのだ。実際のマルチメディア放送を始めるには、総務省からの条件だけでは誰も動けないのだ。機器メーカー、放送会社、コンテンツやサービス会社など、関係者が集まり詳細について決めていかなければならないからだ。この議論は、お互いに利害関係が異なることもあり、たいへん難しいものになるだろうと黒田部長も予測していらした。 メーカーがマルチメディア放送対応機器を開発するためには、最低でも18ヶ月程度かかるはずだ。電波帯域がマルチメディア放送用に空くまで、もう3年を切っているのである。残された時間は、非常に少ないのだ。 黒田部長の講演の後は、フォーラムの各ワーキンググループからの進捗報告。こちらのほうも、福岡サイバー特区において、いよいよ実証実験に入れるということで、盛り上がってきている。 このマルチメディア放送ができることについては、おいおいスギヤマスタイルで紹介して行きたいと思っている。 午後6時からは、フォーラムの幹事会。7時半に秋葉原メインキャンパスに戻り、途中から、大学院ゼミの担当教員会議に参加。いろいろと建設的な意見が飛び交った。 午後9時に、オフィスに戻り、ちょっと落ち着いて仕事。10時半に終了。 |
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mojosgy
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22:45
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