June 11, 2007
SONY PCLで「4Kデジタルシネマ」の試写
![]() | 午後12時半、目黒駅の近くにあるSONY PCLの試写室へ。 今日は、NCGプロジェクトの映像制作チームと群衆シミュレーション研究開発チームが集まって、テスト画像を「4Kデジタルシネマ」で試写するのだ。現在、このフォーマットで試写できる施設は、世界的にもほとんど無いのだ。 次世代の映画のデジタルフォーマットは、4096×2160画素ということになり、これは「4Kデジタルシネマ」と呼ばれている。現在の映画のCGやVFXは、2048×1080画素の解像度で制作していくことがメインなので、次世代は、さらに4倍のデータとなるわけだ。 NCGプロジェクトでは、この800万画素の高精細度を生かすべく、様々な研究開発を行い、その結果を、数万人におよぶ戦いが行われたとされる「関ヶ原の戦い」を題材とした映像として、まとめるのだ。 SONY PCLに着くと、ロスアンゼルスから着いたばかりのディビット・ドゾレッツさんが来ていた(写真)。ドゾレッツさんは、ルーカスフィルムでSTAR WARSのプリビジュアライゼーションを手がけ、その後、独立して、いろいろな映画でVFXスーパーバイザーなどを務めている。ここ数年は、セカンドユニットディレクターとして活躍、将来のハリウッド映画の監督へのステップアップ中というキャリアの方。 ドゾレッツさんとは、ぼくたちとは、サンタモニカ校の頃からの友人。そんな関係から、今回のNCGプロジェクトで映像監督をお願いしているのだ。またVFXスーパーバイザーには、映画「HINOKIO」の監督秋山貴彦さんにお願いしていて、今日も来てくれていた。 午後1時、試写に参加するメンバーが集まったところで、詳細の解説があり試写が始まった(写真Click!)。 実際に、「4Kデジタルシネマ」で、テスト画像を見ると、やはり凄い解像度だった。マット画による遠景の森の葉っぱの感じも2K画像と比べるとはっきりと感じとれるし、群衆シーンも、遠くの人間の体の動きも十分に認識できた。 ドゾレッツ監督は、今回のテスト画像には、非常に満足とのことで、今週、予定されている実際の関ヶ原でのロケや、仙台のワインスタジオでの収録に向けて、すごくモチベーションが上がったとのことだった。 午後2時半、御茶ノ水へ。順天堂で、ちょっと診察を受ける。さっそく検査して問題なしとのこと。もちろん薬も出ない。 ぼくは、自分の体で気になるところがあると、待ち時間が凄く長くとも、迷わず大きな大学病院に行く。最新の検査方法や機材を信じているからだ。 午後5時、東京本校へ行き、メールチェックなど。本当は、今日は、試写以外、お休みというスケジュールだったのだ。 ということで、午後11時、早めに終了して、高円寺に戻った。 |
Posted by
mojosgy
at
23:59
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この記事へのコメント
4Kの動画は、銀座ソニービルの8F OPUS で見たことがありますが、その迫力に圧倒されました!
将来は大きな家を持ち、そこで1人4Kの動画をじっくりと味わいたいなぁ……。
将来は大きな家を持ち、そこで1人4Kの動画をじっくりと味わいたいなぁ……。
Posted by
gatto nero
at
June 12, 2007 14:15
アメリカでは千台ペースでプロジェクターが受注されたとか、カメラが一千万円を切ったとか、中国はフィルムの上映施設が少ないからあっという間に普及するだろうとか、うわさでは色々と耳にするのですが、日本はデジタルシネマでは取り残されていくのでしょうか?
Posted by
たかはし
at
June 17, 2007 08:47