今敏監督「パプリカ」特別講演
| 土曜日は、大学院のゼミが、いろいろな教室で行われている。8階では、最近、新聞などにも紹介されている「Second Life」の研究会のメンバーが、三淵先生を中心にミーティングを行っていた(写真Click!)。
「Second Life」は、オンラインゲームのひとつとして紹介されていることも多いが、それは少し違うだろう。まさに、現世とは異なる二つ目の人間が住む世界を、一から開発していくことを楽しむというようなものだ。今日、集まったメンバーは、「Second Life」について、どなたでも参加できるような組織を作ろうと画策しているのだ。
雨で出足が心配なのだが、今日は、「最新作『パプリカ』もヴェネチア国際映画祭で大絶賛!世界が注目する今敏監督が語る、アニメ映画のクリエイティブ論」という特別講演があるのだ。
午後1時前、今監督(写真)が東京校に到着。短く挨拶をさせていただき、ぼくは、3学期から大学院に入学する方々のガイダンスで、冒頭の挨拶。
午後1時半、一階セミナールームへ。すでに大勢の受講生と大学生が待ち受けていた。さっそく、ぼくがナビゲーターで、講演が開始された。
3年前、「東京ゴッドファーザーズ」のときに東京校で特別講演をやっていただいたときにも感じたのだが、今監督は、本当に論理的な思考が優れていて、その理系とも感じられるような緻密な思考の上に、情感を細部に渡って表現されるという稀有な方と、今回も感じた。
ぼくの的を得ない質問や、学生からの素朴な疑問にも、丁寧に答えていただき、その答の中に、表現者となるための教えのようなものが、散りばめられていた。素晴らしい講演だった。
大学からも、英語教員にして、アニメオタクと自らを誇るエイドリアン・ロザーノ先生も聴講にきていた。
エイドリアンは、本当にジャパンアニメに詳しく広くカバーしているのだが、その彼にして、今監督は、最高のアニメ監督とのこと。玄関で、今監督を送るエイドリアンの目に、リスペクトという光が溢れていた。
その後、大学院のラボに行き、しばらく院生たちと今監督について話し合った。今日は普段にも増して大勢の院生たちが集まっているが、皆、明日の「デジ☆フェス」のために徹夜状態なのだ。
「デジ☆フェス」というのは、大学院の研究成果やプロジェクトの発表会。明日は、教員たちの発表もあり、ぼくも、たいへん楽しみにしている。
午後7時過ぎ、今日は終了。高円寺に戻った。
|
Posted by
mojosgy
at
19:00
│
TrackBack(
0
)
この記事へのトラックバックURL