September 22, 2006
「環境知能シンポジウム」に参加
午後1時、NCGプロジェクトの映像制作をスーパーバイズする「HINOKIO」の秋山貴彦監督が、ミーティングにいらっしゃった。久しぶりの再会。いっしょに仕事ができるとは光栄だ。 午後2時、ちょっと遅れて、原宿クエストホールに着く。今日は、ここで、NTTコミュニケーション科学基礎研究所主催の「環境知能シンポジウム」が行われているのだ。 外村佳伸所長が、問題定義をした後、司会進行をして、パネル討論を進めた。外村さんとは、87年から1年ほどMITメディアラボで、いっしょに研究したときからの仲間だ。 ぼくなりに理解したところを述べれば、 インターネットの中のサイバースペースは誰も予想しえなかったほど巨大化し、今や情報爆発を起こし、人は、それに寄生しているようにも見える。従って、その『情報環境』からコントロールを受けている。これは環境管理ということで、自己を自身の意思によりコントロールする規律管理とは、相反する存在である。 わかりやすい例として、パネラーの東浩紀さんは、飲酒運転をしてはいけないと教えて守らせるのが規律管理、呼気からアルコールを検出したら車のエンジンが掛からないのが環境管理と説明してくれた。そして、今、我々の社会は、どんどん環境管理の方向へ進んでいる。 その完成形こそユビキタス社会である。そのような社会における個人の自由意志とは、なんだろうか? じつは、これまでの人間社会とは異なり、「自由」と「制御を受ける」ことが、両立するような社会に成りつつあるのではないか? こんな感じだ。 そして、パネラーの東浩紀さんは2045年、前田英作さんは2059年という、デジタルコミュニケーションが数世代入れ替わっているであろう未来の人類社会を想定し研究しているのだ。最後に、スクリーンに面白い標語が出て、シンポジウムが終わったのだった(写真Click!)。 午後7時前に、東京校に戻り、2005年度秋本科生の卒業制作の企業審査会に出て挨拶をした。今日もたくさんの企業の方々がいらした。有難いことだ。 夜は、校長室に篭って仕事。午前0時半にアップした。 |
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mojosgy
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23:59
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