グランド・ゼロへ
| ニューヨークは、88年に初めて来てから、今回で5回目だと思うのだけど、今まで「自由の女神」を見たこともなかったので、今回は、行く計画をたてた。
ネットで知ったことは、まずリバティ島に行く船に乗るのに、空港並みのセキュリティチェックがあること。持ち込めるものも限られる。さらに、先にネットなどで、申し込みをしておかなくては、女神の台座の部分にあるミュージアムにも台座の中を上がることもできないこと。そして、9.11以来、女神の中を上がっていくことは禁止されたとのこと。
朝8時半、バッテリーパークから、船に乗って、リバティ島へ。予想通りのセキュリティチェック。その後、島に上陸し、女神の後ろ側から台座に入るときは、びっくり、大きな詰所があって、バックパックや大きめのバックは持ち込み禁止なので、そこにある諮問認証によるロッカーに入れるのである。女神の後姿(写真)は初めて見た。
さらに通常の金属探知機をくぐるだけでなく、GE製のMRIの簡易版みたいなものの中に入るのである。パンパンパンと音がして、音と共に空気が勢いよく体に当たる。体の中をスキャンされている感じ。これが何をしているのか、知っていらっしゃる方は教えて欲しい。
とにかく、ぼくが今まで受けた中で、原子力施設に入るのと同じぐらいの物々しさを感じた。アメリカと自由社会の象徴である「自由の女神」を、どんなことがあっても守らなければという強い意識を感じたのだ。これも、もちろん、9.11の影響だ。
リバティ島から見るニューヨークの摩天楼のランドスケープが、なんか物足りない。ランドマークであった抜群に背が高かったツィンタワーが無いからだ。
午前11時、バッテリーパークに戻り、そこから歩いて、「グランド・ゼロ」(写真Click!)。何も知らずに見れば、大規模な再開発地区のようだけれど、もちろん、そこには、9.11の一日の動きを解説したボードや、あの時の写真集を売る人、そして観光客たちが押し寄せていた。
多くの人が、何分も動かずに、ただ土木工事中のようにみえる場所を見つめているのが、印象的だった。あの日以来、国際社会の何かが大きく変化しなければならなかったことが、実感できる気がした。
午後1時、セントラルパーク近くで、ハンバーガーを食べ、セントラルパークへ。ここも初めて。せっかくなので、CGアニメーション「マダガスカル」の舞台となったセントラルパーク動物園へ。
行って見て初めて知ったのだが、ここには現在、ライオンもシマウマもキリンもカバも飼育されていない。でもペンギンたちはいた。
都会の中の小さな動物園なのだけれど、施設の作りと見せ方が上手で、間近で動物たちを見られる。いろいろな原猿たちがいたのが印象的だった。
見終わった頃、天候が急変して、雷と大雨、1時間ほどで止み、気温がぐっと下がって、過ごしやすくなった。ホテルのレストランで、早めの夕食を食べて、午後9時に寝てしまった。
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Posted by
mojosgy
at
21:00
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私もグランド・ゼロを観に行きました。
その時、自然と涙が流れてきたのを覚えています。