November 03, 2005
HPスーパーサイエンスキッズ・プロジェクトで、アラン・ケイ博士と
午前10時半、高円寺を出て、お台場の日本科学未来館へ。今日は、ここで、「HPスーパーサイエンスキッズ」カンファレンスがあるのだ。 HPスーパーサイエンスキッズプロジェクトは、パソコンの父、アラン・ケイ博士が中心に開発したSqueakを子供たちの間に広めつつ、作品のコンテストを行い、その上位入賞者に、いろいろな専門家が、ワークショップを行い、最終的に選ばれた5人が、アメリカの一流の研究所を訪問し、さらなる経験をするというプロジェクト。 HPでは、これを企業の社会貢献活動のひとつとして位置付けており、コンセプトは、21世紀のダヴィンチを探すということだ。 お昼から、関係者で顔合わせを兼ねてランチ。このプロジェクトの委員長となるアラン・ケイ博士とViewpoints Research Instituteのキム・ローズさんも出席した(写真)。 ぼくが実際にアラン・ケイさんに会ったのは、1987年。その頃、博士もMIT Media Labに在籍していらした。博士が、Vivarium Projectを進めていたときだ。 さて、数年ぶりにお会いして、少し歓談。ぼくが、デジハリの授業で使っているパワポの一枚にDynabookについてのものがある。博士が1972年に論文に載せた、男の子と女の子が、芝生の上でダイナブックを使っていイラストだ。 それを見せたところ、たぶんコンピュータサイエンスの中で、もっとも有名なそのイラストは、実は、アラン・ケイ博士が、1968年、初めてシーモア・パパート博士に会ったことにインスパイアされ、その帰りの飛行機の中で描いたんだと教えてくれた。ということで、描いたのは、発表された4年も前だったわけだ。びっくり! 午後1時から、HP側から、今回のHPスーパーサイエンスキッズプロジェクトについての記者会見。その後1時半から、アラン・ケイ博士の基調講演。午後2時40分から、「明日のダヴィンチを探せ!」というテーマでパネルディスカッション。パネラーは、キム・ローズさん、楽天の副社長の座から横浜市立東山田中学校・校長となった本城愼之介さん、ゲーム製作者として有名なキューエンタテインメント代表の水口哲也さん、そして、ぼくだった。 ナビゲーターは、今回のプロジェクト全体をサポートしているCANVASの石戸奈々子さん。いつもやりとりをしている方なので、リラックスした雰囲気でパネルが進んだ。 午後4時からは、HP社内のSqueakのサポーターの方々が、子供たちを集めて、ワークショップ。銅の板と亜鉛の板の間に、いろいろな野菜や果物を挟むと電池になることを確認して、それを「世界聴診器」というインターフェースを通じて、測定したり、ゲームと連動させたりする。アラン・ケイ博士も、その様子を熱心に見て回っていた(写真Click!)。 ワークショップの隣では、いろいろな教育機関によるSqueakの取り組み成果発表会が行われた。昨年、デジタルハリウッド大学院を修了し、現在研究員としてSqueakの普及プロジェクトを行っている宮坂俊夫さんも、中ものデジハリスクール卒業生と共に、最後にプレゼン。 宮坂さんは、プロジェクトの内容だけでなく、大学院についても説明。Squeakの研究者や教育学の大学の先生方に、デジタルハリウッド大学院を知っていただく良い機会になった。 その後6時から、アラン・ケイ博士らも出席して、懇親パーティ。今日も、多くの方々と知り合いになることができた。午後9時半、高円寺に戻った。 |
Posted by
mojosgy
at
23:45
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■未来の科学者を育てるプロジェクトがスタート(毎日新聞) 「パソコンの父」と呼
科学と創造の力をプログラムでカタチにする
【
のーん
】at
November 11, 2005 20:06
この記事へのコメント
Alan Kay氏とスギヤマ先生、MIT、パロアルトのHPがネットワークに結ばれてますね。JOBSのいうdotsでしょうか。
日本では2003年から京都市教育委員会、京都大学などが京都の小中学校で今年度末までのプロジェクトとしてやってきたと京都市のサイトにありました。
コンピュータ素人の私は、ダイナブックということばは東芝のものかと思ってましたが、実はこのケイ氏の考えた言葉だったというのを先日CNETの情報を読んでいてたまたま知りました。
京都から東京そして全国の小学生にもやっと広まっていくの
は素晴らしい。そして、未来の素晴らしいクリエータやソフトウェア開発者が育っていく。素晴らしいプロジェクト!!
日本では2003年から京都市教育委員会、京都大学などが京都の小中学校で今年度末までのプロジェクトとしてやってきたと京都市のサイトにありました。
コンピュータ素人の私は、ダイナブックということばは東芝のものかと思ってましたが、実はこのケイ氏の考えた言葉だったというのを先日CNETの情報を読んでいてたまたま知りました。
京都から東京そして全国の小学生にもやっと広まっていくの
は素晴らしい。そして、未来の素晴らしいクリエータやソフトウェア開発者が育っていく。素晴らしいプロジェクト!!
Posted by
DHU一父兄
at
November 04, 2005 07:51
宮坂さん、これはまた凄い場で講演してしまったんですね。
講演後の子供たちとの写真をいま見ています。
杉山学長の、こういった学生と実社会との関わりを上手く繋げている姿は本当に見事です。
学長からメールでお薦めを頂いている、
今夜のNHKスペシャルも必ず観ます。
講演後の子供たちとの写真をいま見ています。
杉山学長の、こういった学生と実社会との関わりを上手く繋げている姿は本当に見事です。
学長からメールでお薦めを頂いている、
今夜のNHKスペシャルも必ず観ます。
Posted by
大塚 洋平
at
November 05, 2005 18:00