September 30, 2009
アモイより帰国
September 29, 2009
澤田裕太郎くん快挙!・アモイの街を歩く
![]() | 先週、5日間行われた「第2回したまちコメディ映画祭in台東」で、現院生の澤田裕太郎くんが大学の卒業制作で作った映像作品『奴との遭遇』が観客賞とグランプリをW受賞。凄いね! この映画祭に、本当に久しぶりにコント55号が登場したということで、スポーツ紙などにも大きく取り上げられていて、ウェブニュースだと澤田くんの受賞シーンの写真がアップされていた。うれしいね。 『奴との遭遇』は、8月に行われた「2009年ひめじ国際短編映画祭」でもグランプリを受賞している。 ストップモーションアニメーションの制作は、孤独で地道な作業。心を強くもたないとクオリティが高いものができないと思うのである。澤田くんの作品は、笑いをとることを主眼に置いている。難しいことにチャレンジしていると思うね。 さて、アモイ2日目、ホテルの部屋から、快適にネットにつながり東京にいるように仕事ができるのだが、気がついたことがある。普段、ぼくが使っているサービスの中で、Twitter、Facebook、YouTubeがつながらないのだ。myspace、mixiは、問題なくつながる。 午前中は、廻さんと裘さんがアモイ大学へ。デジタルハリウッドの初期の卒業生でゲーム制作で活躍した方が、先生として招かれているとのこと。大学の講師になっている卒業生は、ぼちぼちいるけれど、海外の大学というのは珍しいね。 こちらでは、正式に学長が訪問ということになると、アモイ大学側の対応もたいへんになるということで、ぼくは非公式に学内を視察。 1921年開学で、中国の名門大学のひとつ。3万名ほどの学生と2000人あまりの教員。18学部45学科という総合大学。 また、毎年2000人の留学生を受け入れているとのこと。確かに、世界各国からの中国への留学が増えているようだ。 キャンパスは、とにかく広い。アモイ地区の敷地だけで50万坪ぐらいだ。ということで、もちろん、一部を見ただけ。 ぼくは、ホテルでランチをとった後、部屋でグーグルマップでアモイ市街へ。ホテル周辺の地図を頭にたたき込んで、ゆっくり散歩に出た。 ホテルの前の湖越しに観る街は、なかなか美しい(写真Click!)。湖畔の道路に面して、1階がカフェになっている低層のビルが続く。アモイには、昔からお茶をするという文化があったそうで、それがそのままヨーロッパ風のカフェスタイルになっている。 夕方、こちらの先生方と日本食レストランで夕食。日本人マネージャーで、日本人シェフ。仕入れも新鮮で、まさに久しぶりに王道の和食を食べた感じだった。ちょっと不思議。 夜、名産の鉄観音を、こちらのお茶の入れ方で頂く。茶碗が直径4cmほどで、とてく小さい(写真)。 お茶の葉の値段を聞いて、びっくり。良いお茶は本当に高く、北京あたりに行くと、100グラム100万円ぐらいするものも普通にあると云う。中国の茶文化は深いね。 日本の感覚で云えば、非常に色が薄い。しかしアロマはとても立っていて、後味がだんだん濃く感じるようになる。ちょっとすすりながら、口全体に茶が回るように、ゆっくり味わって飲むスタイル。 喉の渇きを癒すというような飲み方とは、根本的に違う。基本、主人が、次々と茶を振る舞いながら、自由な会話を楽しむのだそうだ。 みんなで飲みながら、だんだん成分が脳に効いてくるのか、とても会話が盛り上がったのであった。 |
September 28, 2009
出張でアモイへ
![]() | 最新刊の紹介を2冊。 デジタルハリウッド大学院の修了生の松本淳さんが、Gmail初心層を対象に’できるポケットシリーズ’のラインアップで出した本「Gmail できるポケット」。 Gmailは、デジタルハリウッドでも正式採用して使っているけれど、慣れるとこれまでのメーラーに戻る気がしないほど便利だし、業務効率もあがる。しかし、ちょっと今までのものとは異なるコンセプトなので、こういう入門書は有り難いね。 友人たちや卒業生やデジタルハリウッドの先生たちが活躍するIMJモバイル社が、自らの経験を基にして「携帯サイト構築バイブル 」を出した。 とても詳細に解説されている。ホームページを製作できる人であれば、この本を片手に、業務に使える携帯サイトを構築できるだろう。こちらは大型本。プロの方にもお奨めだ。 朝6時過ぎに家を出て、成田空港へ向かう。今日は中国の廈門(アモイ)に出張するのだ。 アモイについては、日本向けの烏龍茶の積出港で、中国のハワイと云われているぐらいしか知らないできた。 午前10時20分にテイクオフ。アモイは、日本の石垣島や台湾の台中あたりと同じぐらいの緯度。確かにかなり南で海に面している。 離陸して4時間、着陸態勢に入る。窓からは、ぼくが想像したより遙かに大きい市街地が見えてきた。見渡す限り、高層マンションが林立しているのだ(写真Click!)。 空港には、卒業生の友人が迎えに来てくれていた。ホテルにチェックインして、しばし休憩。夕方、ホテルで、明日のアモイ大学訪問についてスタッフでミーティング。 夜は、海側にあるレストランが集合している区域へ。海鮮レストランを選んで入る。まだ今シーズンの入荷が始まったばかりという上海蟹を食べたのだった(写真)。 |
September 27, 2009
福岡校で「Digital Stream 2009」
![]() | 昨晩、から真夜中近くにチェックインしたので、内装がすっかりリニューアルされたホテル・イルパラッツォの中を観ていなかった。 まず部屋は、非常にモダンな作りになって、昔の面影は無い。全体的に焦げ茶でポリッシュがされた家具が落ち着いた雰囲気。浴室には、長方形の大きなバスタブとシャワー。洗面台は、玄関の横のクローゼットの隣りに隠れていて、浴室とは独立していた。 朝食を食べるためにロビー階に降りる。ここも、前とはまったくレイアウトも変わっているが、天井の高さは、昔のままで、気持ちが良い空間になっている。ぼくが好きだったレストラン部分は、フランスレストランになっていて、半個室になってしまうような背の高いカーブしたパーティションで囲まれている。テラスでも食べられるようになって、春秋の季節には良さそうだった。 ラウンジで、ビュッフェスタイルで朝食。まったく初めてのホテルに来たという感覚になった。10時にチェックアウト。外に出ると、今回、見事に磨きあげられた外装の大理石の赤褐色の色が濃くなって、緑の金属製ビームと素晴らしいコンビネーションになっていた。外装は、施工時の美しさを取り戻したというわけだ(写真)。 数々の建築賞をとったこのホテルをここまでリフォームしてしまうことには、異論もあると思う。とくにぼくは、ロビーやレストランのインテリアが大好きだったので、ちょっと悲しい気もしたけれど、新しいホテルに出会ったと思えば、十分に素敵なホテルと言えるね。 今日は、福岡校が入居しているIMSの9階のイムスホールで、丸一日「Digital Stream 2009」と題されたイベント。まずは、僕が11時から、「デジタルメディア概論」の講義。このイベント用に最新の考えを入れた2時間のショートバージョンをやった。 午後2時からは、ぼくがまず挨拶。その後、今年の「デジタルフロンティアグランプリ」の優秀作品の紹介。そして、小倉以索先生が、「Siggraph 2009 レポート」を1時間ほどやった。この頃には、受講生だけでなく、近くの専門学校生や福岡の企業の方々もいらしていた(写真Click!)。 その後、福岡校の優秀作品発表会ということで、最後は、会場からの投票で賞が決まるとのこと。まさに丸一日のイベント。多くの受講生が、イベント運営をやってくれていた。有り難いね。 小倉先生は、午後7時からは、東京本校で、先生が担当した秋本科生の修了式ということで、3時半にIMSを出て、福岡空港へ。ぼくも、明日からの海外出張があるので、いっしょに空港へ。それぞれ、異なるフライトで、羽田へ向かった。 高円寺に着いたら午後8時。名物のナイトレースとなったF1シンガポールグランプリの中継を横目で見ながら、出張のためのパッキングをしたのであった。 |
September 26, 2009
「昆虫展」に行き、福岡へ
![]() | 午前11時、高円寺純情商店街にある「きたさんクリニック」へ行き、その後、マクドでランチを食べて渋谷へ。東横線に乗り換えて中目黒で降りた。 今日は、まずデジタルハリウッド大学の学生有志たちのグループHows主催の「昆虫展」を観るのだ。 会場のGallery 7℃に着くと、さっそく代表の権くんが案内をしてくれた。1ヶ月ほど前に、急にテーマを昆虫ということにして、仲間に呼びかけたとのこと。それぞれ夏休みの時間に新たに創作した作品というわけだ。 作品と作品に添えられた題名とコメントをじっくりと観賞。意外にも虫は嫌いだけど、今回、初めて扱ってみたというコメントが多かった。18人の作家それぞれのいろいろな表現方法を見せてくれていて、とても楽しめた。クリエイティビティの高さがうれしいね。 会場には、昨日、ロンドンから帰国したという留学組も来ていた。作品を創った学生たちとしばし歓談し、記念撮影(写真Click!)。その後、羽田空港へ向かう。 午後5時のフライトで福岡へ。福岡空港で小倉以索先生と待ち合わせ、デジタルハリウッド福岡校に着いたら、午後7時半だった。 小倉先生は福岡校に来たのが初めてということで、福岡校の中を案内。スタッフたちは、明日のイベント「Digital Stream」の準備で忙しそうだ。 福岡校は、IMSという複合商業施設の11階にある。今日は、その上の13階にある'HAKATA ONO'というレストランでみんなで夕食。スタッフたちは入れ替わり立ち替わりという感じで、やってきた。 食事が終わって、午後11時半、福岡校に降りると、まだまだみんな準備をしていたのだった(写真)。 |
September 25, 2009
初めての前期卒業式
![]() | 朝10時、御茶ノ水の東京本校へ。 11時から、駿河台下デンタルオフィスへ。いつもながら痛くないように治療してくれる。ぼくは痛みは気にしないほうだが、そうは言っても痛くないのはイイね。 実際、ボサノバが流れる中、ガリガリとプラークを削っていたり、ギューンと虫歯部分を削っているときも、うとうとと眠ってしまってたぐらいだ。歯医者さんが苦手な方、ぜひどうぞ! 午後2時から、東京本校で定例の取締役会議。1時間ほどで終了。その後、しばらく東京本校セミナールームに展示してある秋本科生のグラフィック作品をじっくり観て回る。さすが卒業制作、しっかり出来ていた(写真Click!)。 午後4時、徒歩で秋葉原セカンドキャンパスのオフィスへ。週刊アスキー主催の「こどもホームページコンテスト」の審査のため、こどもたちのブログやホームページを読みまくる。 午後7時45分、メインキャンパスへ。今日は、ちょっとだけ卒業単位数が足りずに、前期の講義をとって卒業となった学生の卒業式。 たった一人の卒業式ということになったのだが、ゼミを担当した先生方や大学スタッフも全員参加して、賑やかにやることにした。 ぼくが祝辞、そして卒業証書授与(写真)、そして卒業する柿木純一さんからの挨拶。柿木さんは、これから1年余りをかけて、日本一周の旅に出るとのこと。そのための資金は4年間のアルバイトで貯めたそうだ。 最近、草食系男子という言葉が流行るような状況があるが、こういう侍のような学生がいるということは、ある意味、頼もしいと思うのであった。 |
September 24, 2009
東京本校で「クリエーターズオーディション」
September 23, 2009
アダムたちとラス・メニーナスで夕食
September 22, 2009
オフ、自転車で阿佐ヶ谷を回る
![]() | オフ3日目。今日は、体を動かすことにする。 まずは、ぼくが早めのブランチを作る。ときどきやる休日のビストロパパ。得意のトマトソースのツナスパゲッティ。これは、トマト缶とツナ缶を開けるだけで作れるので簡単だ。 ソースは多めに作って、かなり早めにスパゲッティを湯からあげて、ソースと絡めている間にアルデンテになるというタイミングさえ狂わなければ、けっこう上手にできるのだ。 皿洗いもやってきれいに納めて、食休み。そして、ずっとパンクしたままになっていた自転車を直しに出ることに。 ナショナル自転車のトレンクルの初期バージョンで、ITバブルの頃、チャリティーオークションで、友人の社長から落札したものだ。ただのパンクではなく、チューブと金属製バルブのところで、漏れていたので、自力では直せなかったのだ。 最近、近くにナショナル自転車の看板を持つ自転車屋さんを発見。持ち込んでみた。今は、パナソニック自転車となっているが、トランクルはとても凝った作りで、チューブは半透明のグリーンのゴム製でフレンチバルブ。競技車仕様のようになっているのだ。しかし、これが、すぐに空気は抜けるし弱いしと、街乗りには、少々マニアック過ぎなのだ。 結局、自転車のベテランのおじさんが、14インチタイヤだと、かなり空気量も少ないので、ショックでチューブにかかる圧力も大きくなるので、ただでも耐久性に問題が出やすいとの見解。ぼくも気軽に乗りたいので、普通のチューブとバルブに両輪とも交換。20分ほどで作業が終わる。 トランクルの良いところは、本当に軽いということだ。変速装置無しだけれど、坂を上がるのに困ったことは無い。そのまま阿佐ヶ谷駅前まで行く。 タイル代わりに壁に打ち込まれた岩に化石が見えることで、’タモリ倶楽部’に取材された「元祖くず餅 船橋屋阿佐ヶ谷駅前店 」で、くず餅を食べた(写真)。普段は、こういう甘味は食べないのだけれど、くず餅は好きなのだ。 その後、自転車を降りて、阿佐ヶ谷駅から青梅街道まで抜けていくアーケード街阿佐ヶ谷パールセンターをゆっくり見て回る。高円寺より、少し大人っぽいイメージなのが阿佐ヶ谷。いろいろな店があって面白い。 青梅街道の手前で、すずらん通りとパールセンターに別れる(写真Click!)。二股って、近年、横尾忠則先生がモチーフにしているけれど、たしかに何か魅力的な空間だ。すずらん通り側は、低層階が商店となっている大きめのマンションが最近、次々と出来ていて、すごくモダンな街並み。パールセンターとの対比が不思議。 自転車があると、行動範囲があっという間に広がって、高円寺の近隣もご近所に感じることができる。やっぱり自転車がある生活は楽しい。 夕方、家に戻ると、すでに筋肉痛の兆候が出ている。まったくの運動不足のぼくには、自転車散歩がちょうど良さそうなのだが、いっぺんに走り過ぎたようだ。 |
September 21, 2009
趣味の休日
![]() | オフ2日目。今日は、朝からずっとWOWOWの映画を見る。ポールニューマン特集をやっていた。 遅めのブランチをとる。最近は、家で豆を挽いて、アイスラテを作って飲んでいる。昨日、たまたま紀伊国屋でフレンチローストを買って、それを挽いて飲んだのだが、なかなか美味しかった。 かなり暗い雲が、どんよりと空に浮かんでいる。さっそくiPod touchからWether Newsのピンポイント天気予報へ。降水確率0ということで、古い車を転がして、日本堤のARDへ。 オーナーメカニックの小柳さんが、9月15日に、フィリピンから戻ってきたので、さっそくオイル漏れのチェックをしてもらう(写真)。 街の小さなファクトリーに、白のGTA仕様のジュリア105クーペと緑のAlfa Romeo 1600 Junior Zが収まっていた(写真Click!)。 クーペは、サーキット走行を楽しむ小川さんがオーナー。Twinプラグのヘッド。ファイバー製のボンネットとトランクフード。本物のマグホイールなどなど、手が入っていないところはないと言っていい状態。 神尾さんのJunior Zも只者ではない。スタイルがいいけれど剛性が低くなってしまったZagatoのボディを補うべく、ワンオフで、ストラッドバーを初め、パイプで各所を補強してある。またオーバーヒート対策で、ロータス7のラジエターに積み替えていたりと、小柳さんじゃなければやらないような職人技で仕上げられた車。 ちょうど神尾さんも来ていて、みんなで小柳さんのフィリピン生活の面白話を聴いた。日本が、なんでもきっちりとやり過ぎているのかなと、こちらの常識が非常識に思えてしまった。 午後6時過ぎまで、ワイワイと楽しんで、高円寺へ戻る。夜は、久しぶりにトラッタリア ボッカ・ルーポへ。 なんだかフロアスタッフも増えていて、いい感じだ。野菜と魚を中心にオーダー。そして最後のドルチェ。これも美味しいのが良いんだね。自家製のリモンチェッロが美味しかった。 |
September 20, 2009
最近の報道で思ったこと
![]() | 本日からオフ。 ここのところ酒井容疑者の報道で、ニュース番組も情報番組も時間が占領されている感じだ。国民的関心事ということは理解できるけれど、少ない情報を何度もいろいろな番組で同じように取り上げ、放送していくという姿勢には、かなり疑問を感じる。 薬物に手を出して抜け出せなくなってしまった人たちは、犯罪者というだけでなく、病気をもってしまった患者でもあり、また被害者という側面もある。一人の患者を追い回すことだけでなく、気軽に入手できるようになってしまったルートを明らかにしたり、資金の流れを暴くというようなことにマスコミの力を向けて欲しいと思うのである。 そんな中、ぼくは、もっと国民的な明るいニュースとして大きく取り上げて欲しかったものに、H-IIBロケットという大型ロケットの打ち上げ成功と、そのロケットによって打ち上げられた宇宙ステーション補給機(HTV)が国際宇宙ステーション(ISS)に到着したことがある。 日本時間18日午前4時27分にISS下方10mの位置にスピードを合わせて、ぴったりと着け、そこからはISSのロボットアームにキャッチされ、ドッキング。これこそ、すべてのキー局が、リアルタイムで実況中継しても良いぐらいのニュースバリューだと思うのだが。 HTVは6トンもの資材を宇宙空間まで運べるのだが、与圧部分は、気温20度に保たれているという。つまり将来の有人飛行も視野に入れた性能を持っている。日の丸が描かれた有人ロケットを期待するのは、ぼくだけではあるまい。 いずれにしろ、スペースシャトルが引退する今、このタイミングのH-IIBロケットとHTVの成功は、本当に素晴らしいことだ。新政府にも、ぜひ力を入れて欲しい分野だね。 午後2時、国立の紀伊国屋で食材を買って、母親の家へ。シルバーウィーク中、一日中晴れるのは、今日だけとの天気予報。というわけで、母親の家の庭で、家族でバーベキューを楽しむことにしたのだ。 ちょっと備長炭に火を付けることに手こずる。今日は、牛、豚、鳥、ラムといろいろな肉と、ナス、椎茸、筍、とうもろこし、パプリカ、サツマイモなど野菜もいろいろ焼く。焼くだけで美味しく食べられるというのは、考えてみれば面白いことだ。 夕方、片付けをして、しばらく母親と歓談。午後7時に国立を出て、国立インターから都内へ向かう。交通量は多いけれど、スムースに流れていた。 甲州街道から高円寺に抜ける裏道、大宮八幡で、祭りをやっていることに気がつき寄ってみる。秋の「大宮八幡祭り」(写真)だった。 8時を過ぎていたけれど、たくさんの若者と子供たちで参道が溢れていた。並ぶ屋台も、むしろ昭和の懐かしさを演出しているようなものが多い。金魚すくいや射的、それを楽しむおじいさん、おばささんと孫たち、お互いに意識しあっている中学生の男子グループと女子グループ。カップルで楽しむ高校生たち、ご近所で来て飲みが進んでいる大人たち。なんとも郷愁を誘うのだった(写真Click!)。 屋台で、ちょこちょことつまみ食い。9時半まで、参道をぶらつき、なんとなく満腹となって、高円寺に戻ったのであった。 |
September 19, 2009
第3回メタバースフォーラム と 大学院説明会
![]() | 10時、秋葉原メインキャンパスへ。今日は、一日、「第3回メタバースフォーラム」。勉強にできる一日だ。 10時20分、三淵先生の開会宣言。その後、ぼくが、メタバース協会会長として挨拶。そして30分ほど基調講演をさせていただいた。 メタバースという新たな生活空間が当たり前に存在する時代には、そのことが前提となっている新たな価値観、人生観が自ずと出現し、それがいつかはコンピュータ出現以後の人類の哲学として論じられるはずだというような内容。 ぼくの後に、野村総合研究所の山崎秀夫さんが基調講演。現在のキーワードは、「リアルタイム」ということ。これには、まったく同感だ。時差コミュニケーションが心地よいとされてきたネットの世界が、今、「リアルタイム」を面白がっている。放送も新聞も、ネットに飲み込まれてしまうわけだ。「電網共産主義」という言葉が印象に残った。 その後、ずっと発表が続いていった。Second Lifeを代表とするメタバースは、下火になったと一般には感じられているはずだ。確かに一時のブームは過ぎて認知度は、どん底に近いわけだが、実は着実に根付き始めている。 Second Lifeの業績も、この四半期がもっとも良いのだ。Xbox360では、まずアバターを作るということから始まる。自分の分身を作り、その分身が、ゲームを選んでプレーしているというような感覚にもなる。 実際、オンラインで他のアバターたちとゲームを繰り広げるだけでなく、大勢のアバターたちが、設定された空間に集まって、みんなでいっしょに映像コンテンツを観賞して楽しむというようなことも行われている。これって、まさにSecond Lifeと同じ世界だ。 ぼくは、午後1時半、ちょっとメタバースフォーラムを離れ、同じメインキャンパス内で開催となったデジタルハリウッド大学院説明会へ。 大学院進学の検討者の方々だけでなく、修了生や現役院生も参加していた。また、デジタルハリウッド大学の3年生も来ていた。 最初に、ぼくから1時間ほど、大学院が目指している方向。そして来年からのカリキュラム改変のキーとなっている次世代ビジネスマンに必要な「ビジネス」「クリエイティブ」「ICT」の融合について話をさせてもらった。 午後3時半から、ふたたびメタバースフォーラムへ戻る。午後の時間帯は、日本での実例についての報告が続く(写真Click!)。 とくにココア社が運営する東京を再現した3D仮想空間Meet-Meについては、その取り組みが、次々と成功している姿に感銘を受けた。 実際の東京の街を再現しているということは、単なるメタバースとして終わることなく、現在、やっと実社会で応用される兆しが見えてきたAugmented RealityとかMixed Realityとの相乗りが出来るわけだ。すでに、いろいろなプロモーションの成功例もあり、ビジネスとしての強みも見えてきている。これは楽しいね。 最後のセッションは、三淵教授がモデレーターとなり、いろいろなプラットフォーマーの方々を招いてのパネル。 午後5時半、メタバースフォーラムが終了。最後まで80人ぐらいの方々が参加していた。ほとんどが、実際にメタバースを利用しての事業を運営されていたり考えていたりする方々。非常に濃い議論が出来たと思えた。 午後6時、最初期の総合プロコースの卒業生の佐藤聡子さん(写真)が、大学の尾形薫先生と、app storeについての打ち合わせに来ていた。 佐藤さんは、ある大企業でCGクリエーターとして働いた後、翠猫館を起業。占いのケータイコンテンツ開発と提供などをしてきた。 ここ1年は、いち早くiPhoneの性能に目を付け、app storeに、自身が大好きな猫の3Dコンテンツをアップしている。さすがに猫好き、猫をなぜると、まさに猫らしい動きをしてくれるのだ。 いよいよ、たった一人のクリエーターが、ほんのわずかな資金で、全世界の人たちへ向けてのアプリケーション開発と販売が行える世界が実現してしまった。これぞ、ネット社会の恩恵だと思うのである。 午後7時半、メインキャンパスを後にして、東京本校へ。2階の事務局で、しばらくスタッフとコミュニケーションをとって、午後8時、本日終了とした。 今日から、シルバーウィークとのこと。ぼくも明日からは、4日間連続でオフを貰うことにした。 |
September 18, 2009
教員表彰のため’あきない総合研究所’を訪ねる
![]() | 朝9時に東京本校へ。9時半から定例の経営会議。話し合うことが多く、12時半に終了。 午後1時半、そのまま東京本校8階で、マイコミジャーナルのサイト内にデジタルハリウッドのオフィ-シャルコンテンツを展開することになったということでの取材(写真)。今日は、上条幸一編集長自ら来てくれた。有り難いね。 とくに’毎日コミュニケーションズ’といえば、ぼくにとっては、月刊誌「Mac Fan」をすぐ連想する。開校以来、15年、ずっとMacintoshを使ったクラスは続けているので、ずいぶんお世話になってきた。有り難いことだ。 午後3時半、大学院スタッフと共に、御茶ノ水から新橋へ向かう。大学院恒例の教員表彰ということで、株式会社あきあない総合研究所の吉田雅紀代表を訪ねる。吉田先生は、関西を拠点に活躍されてきた方で、関西学院大学専門職大学院経営戦略研究科教授もされている。 吉田先生の講座「アントレプレナーシップ」が、1学期において、院生たちからのもっとも高い授業評価を得たということで、ぼくから記念のトロフィーを授与させていただいた(写真Click!)。背景には、先生がサポートされている企業のロゴが並んでいる。 あきあない総合研究所は、起業支援をされている。ここ新橋のオフィスは、いくつものベンチャーの東京営業所だったり、オフィスそのものだったりする。 ビストロパパを起業した滝村さんも、ちょうどいらした。いろいろな若手社長たちが、ひとつの空間をシェアして、働いている姿は、夢を実現しようという雰囲気に包まれていた。 午後6時に秋葉原のオフィスへ。後は、オフィスに籠もって、週末の講演のためにパワポ作成。9時半に本日終了とした。 |
September 17, 2009
映画「キリトル」の田中情監督と会う
![]() | 午前9時半、秋葉原のオフィスへ。11時半、早めのランチへ。12時にオフィスに戻る。 午後1時、メインキャンパスで、CCCのアダム・カッサブさんとミーティング。7月から8月に渡り、海外から16人のインターン生を受け入れ、社内の幹部スタッフたちとプロジェクトを進めるというプログラムの責任者をやったとのこと。貴重な経験を聴かせていただいた。 午後2時半にオフィスに戻り、荷物をまとめて、徒歩で御茶ノ水の東京本校へ移動。 午後3時半、卒業生の田中情さん(写真)と面談。田中さんは98年度生、卒業後、アルバイトを続けながら、映画を作るという自分の目標を忘れなかった方だ。 友人の男優をイメージして、一気に脚本を書き上げ、監督したのが、「キリトル」という映画。友人に公式サイトを立ち上げてもらい、今度は自らスーツ姿に身を固めて、公開に向けて営業して歩いたのだそうだ。 その熱意で、7月から2週間の渋谷UPLINKでの公開となり、公開後、集客が良かったので、さらに2週間公開が延長されたという評判の映画となったのだ。 前もスギヤマスタイルで報告したが、10年前ぐらいの卒業生が、映画監督デビューしてきている。映画監督になるという夢は、若いときなら多くの人が持つ夢だけれど、やはり社会に出ても、どこかで努力を続け、最初の夢というより目標達成を諦めなかった人が、辿り着くのだなと、つくづく思うのである。 田中監督も、「キリトル」のDVD発売に向けて動くと同時に、次作の準備も始めているとのことだった。ぜひ、頑張って欲しいね。 午後3時半、東京本校8階で、社内用のビデオ撮影。4時半からは、本部で定例のボードミーティング。 午後6時半、秋葉原に戻り、大学スタッフとミーティング。 午後8時からは、メインキャンパスで大学院の講義状況を視察。午後9時過ぎからは、海老根教授のクラスの懇親会の仲間に入る(写真Click!)。 改めて、いろいろなバックグランドのある院生たちが集まっていることが、とても魅力的なことだと感じたのであった。 |
September 16, 2009
TLI何景賢理事長が大学を視察
![]() | 朝10時、秋葉原のオフィスへ。 12時、TLI中華語文研習所・董事長 何景賢さんと北京天赫愛教育諮詢有限公司・総経理 朱婉清さん(写真)が大学の視察でいらした。しばらくぼくのオフィスで歓談した。 何景賢さんは、中国語教育のTLIの創設者。ブラウン大学を言語学で卒業されている。ということで、英語でコミュニケーション。短い時間だったのだが、素晴らしい人格の方だった。 日本では、TLI東京中国語センターとして展開している。定評のあるカリキュラムと講師陣、とくに中国での事業を展開している企業からの信頼は厚く、マンツーマンの集中講義を得意としている。中国語習得のニーズがある方、ご検討を! 午後1時半、リクルートの「進学ねっと」からの取材。今回は、主に高校の先生向けの記事の取材とのこと。 デジタルハリウッド大学の開学からの4年間の振り返りと、今後の豊富について、いろいろな角度から質問をもらったのだった。高校の先生方に、本学をより詳細に知っていただくことは重要だね。 午後4時から、メタバース利用の総合研究プロジェクトの中で、著作権検討委員会を発足させるという件で、博報堂の千田さんや三淵教授らとミーティング。 午後5時、元スタッフの森本真由美さんが訪ねてきた。10年前、デジタルハリウッドのスタッフを辞めてカナダへ留学、国際結婚、ドイツで起業と続き、現在スペインのバルセロナで会社を続けている。 ヨーロッパの学生を対象に、各国の言語学校を紹介する事業Language School Worldwideが、やっと軌道に乗ってきたということで、お子さんも産まれ、今回は、初の里帰りとのことだった。力強く生きている方と会うと、こちらも元気がでる。 7時半、会議室で、大学スタッフと打ち合わせ。午後8時からは、定例の大学教員会議。案件は、たくさんあったのだが、議事がスムースに進み、9時過ぎに終了した。 夜が涼しく、いよいよ初秋という雰囲気。空気が澄んでいて、メインキャンパスから見る秋葉原のオフィス街がきれいだった(写真Click!)。 |
September 15, 2009
Thinkware喜内社長とミーティング
![]() | 午前10時、秋葉原セカンドキャンパスのオフィスへ。さっそく、今週末の講演に備えてパワポ製作に入る。 12時半にメインキャンパスに移動して、午後1時から定例の大学院教員会議。主に来年度へ向けての進捗状況などについての報告などがあった(写真Click!)。 来年度から、デジタルハリウッド大学院は新カリキュラムが開始となる。5年間、専門職大学院を運営した経験を基に、カリキュラム検討委員会の先生方と運営スタッフで、ゼロベースからもう一度、作り上げたものだ。 デジタルハリウッド大学院WEBサイトも内容を来年度のものにした。ぜひ訪ねていただきたい。 午後4時、オフィスに戻る。4時半に、Thinkwareの喜内厚社長(写真)が、学長室にやってきた。 喜内さんとは、彼が大学生のときからの付き合いだ。ぼくは、1994年10月にデジタルハリウッドを開校したのだが、その頃すでにデジタルリテラシーが非常に高かった喜内さんにベーシックのところの講師を頼んだぐらいだ。 大学院卒業後、しばらくして、デジタルハリウッドで企画系の仕事をしてもらっていたのだが、これからはモバイルが来るということで、仲間と共に98年2月にThinkware社を起業。モバイルコンテンツ会社として、独自のソリューションやオリジナルコンテンツを持っている。 今日は、久しぶりに仕事の話でミーティングを持とうということになり、真剣にこれからのモバイルでのカスタマーコミュニケーションについて話をしたのであった。対立する意見が無く、同じところを見ていることがわかって、うれしかった。 午後6時からは、ふたたびスタッフと共にパワポ製作。短いセンテンスが並ぶことが多い、パワポの表現だけれど、やはりオリジナルで図解を作っていくことで、こちらの頭もよりクリアになって問題を把握できる。楽しい作業ではあるけれど、やはり時間はかかるね。 とりあえず午後9時半まで作業をしていたら、セカンドキャンパスに誰もいなくなった。というところでエレキギターをギャギャーンという感じで、数分ほど奏でて本日終了したのであった。 |
September 14, 2009
代休、THE BEATLES Box setを楽しむ
![]() | 朝6時、いつものように起きる。しかし、今日は代休なので、何も急ぐことは無い。 朝のニュースで、昨日、イチローが198本のヒットになったことを知る。ということは、いよいよ大記録達成が目前とうことだ。さっそくNHK BSに切り替えて、MLBの生中継を流しておく。 その間に、家に届いている郵便物などの整理や片付けをする。そして1試合目の199本。ダブルヘッダー2試合目の200本という瞬間を見ることができた。 月並みな感想だけれど、やはり日々の積み重ねが、いかに大事だということと、その日々の積み重ねを続けていくということの凄さを感じたのだった。 例のThe Beatles Box、発売日9月9日になる数時間前にamazonで予約。予約には、割引特典があったのだ。たぶんかなりの数の予約が入ったのだろう、Box setが、昨日届いていた。 ぼくは、有り難いことにビートルズのリアルタイム世代だ。小学校のときからラジオで聴き始め、中1のときが武道館公演。中学生には、アルバムは値段が高くて買えなかったのだが、当時500円で売っていた4曲入りのEP盤でビートルズを買い始めた。 以来、アナログアルバムは大学の時期までに、ほぼ全部買ったし、1982年からのCDへの移行期では、やはり、もれなくビートルズの全アルバムを買ってきた。もちろん2重に買っているCDも多々ある。 しかし、今回は、4年半も時間をかけて最新機材と技術でリマスターをしたものとのこと。とりあえずCDフォーマットでは、最終プロダクトと思いたいね。 ’Please Please Me’から聴き始めて、まず聞き惚れるのは、ビビットなジョンとポールの歌声だ。そして初期の楽曲のほとんどに入っている生ギターの響き、そして倍音の鳴りが柔らかく、くっきりと響くポールのベース。すべてが良くなっている。 レコーディング当時の雰囲気を壊さない形で、かなり細かいところで、手が入っている感じだ。まさか2009年になって、こんな風にThe Beatlesを聴いているなんて、40年前には想像できなかった。 午後7時、気分転換に高円寺駅の南口からすぐのギターショップBuddy Sound Worksへ。ちょっとエフェクターを漁らしていただいた。魔法の小箱たちを集めるのは、それはそれで楽しいのだけれど、今日は、何も購入せず。 帰りに、高円寺駅北口のロータリーが広場としてリニューアルなったので、初めて足を踏み入れてみる。静かに流れる噴水、照明、ベンチなどが配置されているけれど、けっこう何も無い空間が広がっている(写真Click!)。 どういう管理なのかは調べていなけれど、区民の税金で整備されたせっかくの空間、高円寺らしくストリートライブとか大道芸とか文化的なことを正式に行える場になると良いと思ったのであった。 |
September 13, 2009
デジタルハリウッド大学 AO入試
September 12, 2009
映画「エレクトロニックガール」公開初日!
![]() | 本日オフ。朝8時半まで寝ていた。 午前中は、頂いた「マンガ論争勃発2」を読み始めてみた。トピックが非常に多く、それぞれの問題につい、基本、識者が答える形の編集。ぼくは五章「マンガと規制」と六章「ネット規制」を読んだ。 この’学長ブログ’でも、何度か述べてきたけれど、世界の人々を魅了するアニメの源泉は、もちろんマンガにあるわけだ。 マンガを描いている日本人は、数百万人になるという算定もあるという。アマチュアからトッププロ、そして出版社の編集者たちが60年にも渡って作ってきたマンガの世界。これこそ世界に類例のないコンテンツ分野であり、表現形態だ。 そのマンガについて、文化的にも、産業的にも、危機を迎えているというのが、昨今の状況という認識がある。現代日本の大事な文化であるマンガについて、もっと知らないといけないと思うのである。 午後、高円寺の街をちょっと散歩していたら雨。あいにくの天気だ。 夕食後、8時過ぎに渋谷へ。まずはデジタルハリウッド渋谷校へ寄る。先週の土曜日、ここで講義をしたときに、iPod touchを置き忘れたのだ。しばし、7月生の授業の様子を見学。そして卒業制作中の受講生とコミュニケーション。 午後8時50分、渋谷校のすぐ近くにある渋谷シアターTSUTAYAへ。今日は、映画「エレクトロニックガール」の公開初日なのだ。 チケット売り場へ行くと、なんと売り切れとのこと。先ほどまでの大雨、そしてレイトショーでの公開ということで、まったくチケットが買えないとは思っていなかった。 初日ということで、アソシエイトプロデューサーをやった佐々木ヒロさんが来ているということで連絡をとった。すると、舞台挨拶が終わった後、マスコミ用に確保してある第一列目が空くということで、劇場に入れてもらった。 9時10分、主演の小泉麻耶さん、綾野剛さん、そして松田圭太監督がステージに現れた(写真Click!)。実は撮影は2年前に終わっていたとのこと。 撮影当時は、新人というイメージだった小泉麻耶さんは今年の日テレジェニック2009のメイン。そして綾野剛さんは、昨年あたりから人気急上昇中。第二の小栗旬との声もあり、公開となった「TAJOMARU」にも出演しているとのこと。 なるほど、ということで、ほぼ女性たちで満席だったわけだ。映画を第一列で見るなんて高校のとき以来。ちょっと見上げる感じだったけれど、素晴らしい内容の映画だった。ほぼ全編VFXで作られているのだが、それが良い演出となっていた。 現在、公開中の「BALLD」の山崎貴監督、「GOEMON」の紀里谷和明監督、「ICHI]の曽利文彦監督など、VFXを深く理解して駆使できる監督の活躍が目立っている。 VFXを駆使するとき、そこに予算が無くて撮れないという壁が存在しなくなる。「エレクトロニックガール」でも、2055年の未来都市、まったく人工物が見えない海岸など、違和感なく描かれていた。これからもデジタルハリウッド卒業の映画監督がぞくぞく出てきそうだ。 見終わってシアターを出ると、そこには、10年前の松田監督のクラスメイトたちが集まっていた。こういう形で卒業生たちと再会できるなんて、本当にうれしいことだ。 今日は、チケットが手に入らず、来ることができなかった仲間もいたとのこと。それがわかっているわけだから、みんなずっとつながっていたのだなと、ちょっと感動して記念撮影(写真)。 デジタルハリウッドを卒業して10年、みんな、それぞれの人生を歩んでいるわけだけれど、コンテンツ業界で働いている人が多いことは、うれしいことだ。 映画「エレクトロニックガール」は、渋谷シアターTSUTAYAで、9月18日まで公開。9時10分からのレイトショーのみ。よろしく! |
September 11, 2009
大学のFD委員会
September 10, 2009
帰国
September 09, 2009
1日中COEXでICCON視察
![]() | 朝、ホテルで軽く朝食。 午前10時にCOEXの会場へ。10時半、手塚プロダクションの松谷社長が講演するということで、後ろのほうで聴かせていただいた。 セッションの名前は、「Creative Content OSAMU's chance」。世界的に認められている日本のアニメ、そのルーツがマンガにあるところから、なぜ日本のアニメが独自のスタイルと豊富なストーリーを持つことなったのか?ということをわかりやすく説明されていた。 ぼくは、海外のカンファレンスで、よく日本人のプレゼンを聴く。日本では、それぞれの学会や業界での講演だと、すでにある共通認識の上で、詳細の部分が語られることが多い。しかし、海外での講演となると、もともとの文化背景や、その起源などから説明することになる。ということで、基本をしっかりと理解できることが多いのだ。 午前中のセッションが終わって、展示会場をじっくりみることにした(写真Click!)。まずは、韓国のコンテンツの歴史を展示するところから始まり、現代のワンソールマルチユースで韓国だけでなくアジア圏で流通するものなど、わかりやすい展示だった。台湾版と韓国版の「花より男子」は、大きく取り上げられていた。 午後1時、講師用に設けられた部屋で、アメリカからの講師と話しながらランチ。その後、同時開催となっている情報セキュリティ系の展示、モバイル系のカンファレンスなども見て回る。 午後4時からは、Creative Technology Forumの発表を見る。まずは、NECの長田純一さんがPaPeRoを紹介。そして、コメディアンのぜんじろうさんとPaPeRoの"パペじろう"が漫才の実演をやってくれた。これは英語版だったのだが、かなり面白くて笑えた(写真) 数年前、ぼくがなんと美しいロボットだと思ったのが、 ロボガレージの高橋智隆さんが製作された’クロイノ’だった。その高橋さんも登場。’クロイノ’のデモをした後、あのグランドキャニオンを登り切ったCMで広く世に知られたエボルタくんが実際にロープを登る姿を見せてくれた。これには感動した。 ロボットは、産業用や軽作業用として、一般的には捉えられていると思うが、もうひとつメディアとして活躍の場があるということで、ICCONの中でのセッションとなっているわけだ。’ロボットメディア’という言葉が、だんだん広まっていくだろう。 午後6時からは、関係者の懇親パーティへ。今回の講師たちを含めて150人ぐらい集まってきたのだが、なんと日本人は、僕一人だった。やはりソウルは日本から近すぎて、国内出張感覚で、講演が終わると帰ってしまう方が多いようだ。 午後8時、ICCON関連イベントとして、ホテルのすぐ脇でやっている野外コンサートを見る。現代的なバンドをバックにした二胡奏者、素晴らしい歌唱力のJazz singerの二つのステージを見ることができたのだけど、楽しかった。初秋の夜の野外ライブ、気持ちがイイね。 9時過ぎ、ホテルに戻り、本日終了。残念ながら、明日は帰国だ。 |
September 08, 2009
DICON2009でソウルCOEX
![]() | 7時に羽田空港の第2旅客ターミナルに直結している羽田エクセル東急ホテルをチェックアウト。 到着ロビーの階から出ている無料の連絡バスで、国際線ターミナルへ。どんなローカル飛行場のターミナルより小さいと思えるほどの施設。なんとなくアットホームな雰囲気。 セキュリティ検査も、出国もあっという間。8時には747に搭乗していた。タクシーウェイをゆっくりと進み、8時40分に離陸。一路、韓国金浦空港へ。 2時間後、金浦空港到着ロビーで、迎えの人と会っていた。羽田と金浦だと韓国は本当に近いね。さっそく車で、大規模な複合展示会場であるCOEXへ向かう。 今日から、ICCON2009が始まるのだ。日本でいえば、いろいろなコンテンツ系のイベントを集めてまとめたコ・フェスタのような感じだ。 11時半にホテルへチェックインして荷物を置き、さっそくICCON2009の会場へ。講師受付の部屋で、パワーポイントのデータを渡し、関係者用のバンケットホールでランチ。さっそくVancouver Film SchoolのBenjamin Collingさんに会う。デジタルハリウッド大学の入学式でバンクーバーに行ったとき、学校を案内してもらったときからの縁だ。 ぼくが参加したのは、ICCONの中のDICON2009(International Digital Content Conference)。その中のCreative Training Forumで、講演させてもらった。アメリカやカナダのスタジオや、イギリス、カナダの学校からの講演がいっしょだった。 午後4時半からは、ぼくたちが講演したホールで、りんたろう監督とVFXスーパーバイザーのKevin Rafferty氏がキーノートスピーチ。りんたろう監督は、本格的にフルCGアニメーションに挑戦した「よなよなペンギン」のことや、これから始まる韓国のスタジオとの制作などについて話をされたのだった。 午後6時からは、同じ会場内のバンケットルームで、Opening Reception(写真Click!)。りんたろう監督(写真)もいらしたので、「よなよなペンギン」のCG制作を担当したダイナモピクチャーズの話などをさせていただいた。 ダイナモピクチャーズのルーツは、ぼくが17年前に所長をしていたCGやVRの研究開発と制作をやっていたベンチャーだったのだ。まあ、ぼくも普段は忘れている話なのだが。 午後7時過ぎごろ、なんとくなくレセプションは流れ解散。最後に残っていたのは、欧米人がほとんどだった。 その後、野外で行われていた音楽イベントなどを見て、ホテルに戻り、本日終了となった。 |
September 07, 2009
伊豆天城から見る富士山
![]() | 朝8時過ぎに家を出て、東京駅へ。駅ナカで、軽く朝食。 ホームで、大学院ジェネラルマネージャーの齊藤さんと待ち合わせて、9時26分の「こだま」で熱海へ。熱海で「踊り子」に乗り換えて伊東駅に11時前に着いた。 今日は、日本IBMの研修施設「天城ホームステッド」で、いろいろなコンテンツメディア産業の経営者たちが30人ほど集まって勉強会なのだ。11時、ほとんどの参加者が伊東駅に集まり、IBMの方々と共に専用バスで、天城へ上がって行った。 バスで40分ほど、伊豆の国立公園の中を上がっていくと、「天城ホームステッド」があった。1968年にエグゼクティブ向け研修施設としてオープン。すでに12万人近いお客様を迎えたとのこと。長くコンピュータ業界にいた方なら、’天城’と言えば、この研修施設のことを指すという。 施設に着いて、すぐにチェックイン。スタッフの方々の接客は高級リゾートホテルという感触。ロビーから、富士山がくっきり見えた。標高1000m近い天城では、霧なども多く、いつも見えるわけではないとのこと(写真)。地図を見ると、沼津を超えて、富士山を見ていることがわかった。 お昼から、今回のセミナーについてのオリエンテーション。そして庭に出て富士山をバックに、さっそく記念撮影(写真Click!)その後、食堂に移動して昼食。 ボーンデジタルの村上社長やダイナモピクチャーズの広川社長など、長年の仲間も参加していて、いろいろ話が弾んだ。 午後1時、階段教室で、セミナーが開始された。IBMの社員の方々が、パートナービジネスの狙いと現状、デジタルコンテンツソリーションを支援するサーバー、クラウドコンピューティングの3つのテーマで、それぞれ講演。 最後にぼくが、ゲスト講師として「デジタルコンテンツ業界における製作プロセスの変革とIT基盤への期待」という題名で講演をさせていただいた。 昨年度に終了した4Kデジタルシネマ製作の研究開発において、得られた知見を元に、日本のデジタルコンテンツ制作現場の問題点を確認。新たなIT基盤の可能性について私見を述べさせてもらった。 午後7時から、懇親を兼ねて夕食。まさにホテルディナー。IBM社らしいホスピタリティを感じた。 もちろん、参加者は、このまま懇親会となり、今晩は泊まって、明日の午前中もセミナーの続きを受けるのだが、ぼくは、そうはいかないのだ。 午後8時過ぎ、みなさんに別れを告げて、タクシーで伊東駅へ、ローカル線で熱海へ。21時58分の「こだま」に乗る。品川で降りて、京急線で、羽田空港へ。 羽田エクセルホテル東急へ着いたら11時半だった。明日朝、ソウルへ出張なのだ。 |
September 06, 2009
オフ、フラメンコを見て、火事も見て、、、
![]() | 本日オフ。午前中、息子からの数学についての質問を受ける。余弦定理の証明なんて、完璧に忘れていた。 12時半、新宿伊勢丹会館のEL FLAMENCOへ。知人のフラメンコダンサーの方のお教室の発表会。 フラメンコというと舞踏のところが思い浮かぶけれど、実際には、ギターとカンテ(歌唱)がいっしょになって、ライブが出来上がる。その瞬間瞬間のインターラクションは、例え踊り手が素人でも、とてもエキサイティングなものだ。 午後3時過ぎに終了。高円寺の家に戻り、明日からの出張の支度を始める。 午後7時、家族で夕食に出ようと、仲通りに入ると、当たりは消防車のサイレンでたいへんな雰囲気になっていた。なんと、仲通りの高円寺駅に近いところにあるラーメン屋さんの2階が出火。 ぼくが現場に着いたときは、ほぼ鎮火していた(写真Click!)。こんな近くで火事現場を見たことは無かった。怪我をされた方はいなかったようで本当に良かった。 たまたま、このラーメン屋さんの周りは駐車場になっており、他の建物と離れていたので延焼も無かった。高円寺のように店が密集しているところでは、幸いだったというべきだろう。 夕食は、フラメンコ繋がりで、スペイン風居酒屋「ラス・メニーナス」へ。今日も外人のお客さんが半分。本当に面白い店だ。 ここに来たら、ソムリエの仁さんに「美味しいワインね」と言い、シェフのジョンに「お腹空いてるよ」というだけでいいのだ。 仁さんは、出したワインを覚えていて、いつも異なる銘柄や年代のスペインワインを薦めてくれる。ジョンは、定番を大事にしながらも、いつもそのときの食材で、ひらめいた料理を作ってくれる。 今日は、大きな赤ピーマンに特製ソース(写真)。これが、シンプルな料理だけど、美味しかったんだよね。 午後10時に家に戻り、パッキングの仕上げをして本日終了。 |
September 05, 2009
渋谷校→アジアデジタルアート大賞東京展→杉山会
![]() | 朝10時半に渋谷校へ。準備をして午前11時から「デジタルメディア概論」の講義。 土曜日の午前中からというのに、大勢の渋谷校の受講生たちが集まってくれた。総じて渋谷校の受講生はビジネスマン、ビジネスウーマンが多い。いつものように4時間。午後3時に終了。みなさん、ごくろうさま。 渋谷校で、ゆっくりしたかったのだが、そのまま東京ミッドタウンに移動。今日は、ここのDESIGN HUBで行われている「アジアデジタルアート大賞東京展」で、シンポジウムがあり、そのパネラーとして参加するのだ。 アジアデジタルアート大賞は、福岡県のバックアップの元、九州大学の源田先生(写真)が中心に展開しているデジタル系の大きなコンテストだ。 今日は、朝日新聞で長くメディアアート関連のジャーナリストとして活躍され、その後、IAMASの初代学長を務められた坂根厳夫さんが、戦後から始まったメディアアートの歴史で重要なところをレビューしてくれた。再勉強したという感じだった。 ぼくも、デジタルハリウッド大学院とデジタルハリウッド大学の教育内容について紹介させてもらった。午後6時半に終わり、そのまま秋葉原セカンドキャンパスへ急行。 今晩は、デジタルハリウッド大学の第1期の卒業生たちが同窓会を立ち上げようと集まっているのだ。杉山会という名前なのだそうだ。 ぼくは午後7時に到着。会は30分遅れで、5時半から始まったとのことで、辛くも最後の30分参加できることになった。 さっそく、教室に入り、カメラとジュースを持って乾杯。その瞬間を撮った。みんな、とても楽しいそうだ(写真Click!)。 その後、ひとりひとり話しかけて様子を聴く。まだ5ヶ月しか経っていないわけだが、すっかり社会人の顔になって、仕事の面白さやたいへんさを語ってくれた。何か、とても有り難いという気持ちが湧いてきたのだった。 |
September 04, 2009
『デジタルコンテンツ白書2009』発刊セミナー
![]() | 朝9時半、東京本校8階で経営会議。 午後1時、秋葉原メインキャンパスへ。今日は、ここで産学官連携チームが、あるプロジェクトに、映像アーティストのVJマサルさん(写真)を紹介することになっているのだ。 YouTubeでMasaru Ozakiで検索すると、いくつかの作品を見ることができる。実際にある家具や建築物など、その凹凸を測定した上で、その表面に様々なトリック映像を創り出すというもの。 今日は、いろいろなクライアントからの依頼で、マサルさんが、代々木体育館の壁面や椅子の表面などに表現した映像をビデオで見たのだが、素晴らしかった。表現の境界を広げるアーティストは、尊敬してしまうね。 午後3時、メインキャンパスで、デジタルコンテンツ協会主催で、『デジタルコンテンツ白書2009』発刊セミナーが行われた。今年からはコンテンツ学会も協力することになり、冒頭、コンテンツ学会の副会長として、挨拶をさせてもらった。 今年も、福冨忠和先生が編集委員長。本学の高橋光輝先生も教育の部分を担当執筆し、その概要について報告した(写真Click!)。 白書に出てくる数字は、2008年度をまとめたもの。コンテンツ市場規模については、いろいろな数字の算定条件を見直して算出したところ、13兆8282億円となり、微減。しかし、その中のデジタルコンテンツ市場については、5兆8964億円となり過去最高。全体に占める割合もついに4割を超え、42.6%となった。 新聞、出版、放送、音楽、ゲームなど、主要なコンテンツ制作現場については、デジタル化は、100%近い状況になっているわけだが、地上アナログ波停止が見えてきた今、市場におけるデジタル化のスピードが上がってきている印象を持った。 来週水曜日も、本セミナーの続きがあるので、ぜひご参加を! 『デジタルコンテンツ白書2009』 は、コンテンツについて論じるとき、基礎データとなる大事な数字を多くまとめてくれている。業界や研究機関のみならず、学生たちにもぜひ読んでもらいたい白書だ。 午後6時から、学務委員会。午後7時から、卒業制作プロジェクト面談。今日は4組からプレゼンを受けた。 今晩は、コンテンツ学会ネットワーキングパーティーへ参加予定だったのだが、すべてが終わったところで9時になってしまったので、間に合わず、参加を諦めた。 |
September 03, 2009
アニメ・マンガ・ゲーム業界の経営者交流会へ
![]() | 朝9時半、秋葉原のオフィスへ。 昨日に引き続き、Yahoo!JAPAN インターネットクリエイティブアワード2009の審査をコツコツやる。今回は、審査する作品数が多く、かなり作り込んだWEBサイトも多いので、ひとつひとつの作品の審査に時間をかけてやっている。 午後1時過ぎにメインキャンパスへ。午後1時半から、大学院のカリキュラム検討委員会。ここ半年ほど集中して教授たちと議論してきたが、これまでの5年間の大学院としての経験を、良い意味で集約し、来年度からの新カリキュラムを作ることができたと思う。 午後4時半、徒歩で御茶ノ水の本部へ。定例のボードミーティング。6時に終わる。 大学スタッフと御茶ノ水駅で待ち合わせて、渋谷へ。今日は、アニメ・マンガ・ゲーム業界に特化した求人・転職サイトRAKUJOBを運営しているビ・ハイア社が主催する経営者交流会。 ぼくたちが着くと、すでに会場の渋谷シダックスビレッジのホールは、大勢の業界の経営陣たちが集まっていた。最初にビ・ハイアの清水社長が挨拶。最初は、着席で話を聴き、交流タイムとなると、みんなで椅子を壁際に移動して始めるのが、この経営交流会のスタイル。 じつは、意外とアニメ、マンガ、ゲームのそれぞれの中小企業の経営者たちが集まる場は無いのだ。そういう点で、この交流会は、とてもユニークなポジションになっている。誰にでも気軽に声をかけて知り合える雰囲気がとても良いね(写真Click!)。 デジタルハリウッドの卒業生や昔のスタッフの方にも会えた。そんな中、大学院修了生の吉田健さん(写真)を見つけた。 吉田さんは、基本CGアニメーター。本学で制作技術を磨いただけでなく、プロデュースについて学び、ピコナ社を起業している。ということで、経営者として、この交流会に参加していたわけだ。頼もしいね。 午後9時、ほぼ交流会が終わった。渋谷駅から新宿駅に行くと、中央線、総武線とも止まっていた。よくあることなので、誰も怒った様子も慌てた様子もみせずに、淡々と行動しているところが、東京らしいなと感じた。 ぼくは、アナウンスに従って、山手線で高田馬場に出て、東西線に乗り、高円寺まで戻れたのだった。 |
September 02, 2009
丸一日オフィスに籠もった日
![]() | 夏休みが終わり、息子が高校へ行きだした。ちょっと高円寺からは遠い高校に通っているので、学校がある期間、家族で6時起床となる。 ぼくも6時に目を覚まして、iPod touchで、産経新聞をダウンロードして読む。ベットから起き上がらずに、朝刊が読めるというのは、かなりうれしい。 ということで、朝の時間、余裕ができるので、軽い朝食をとることが多くなる。そんなとき、絶大な人気なのが、バケットに、カルピス社製のバターを塗って食べること(写真)。 カルピス社でバターを出しているなんて、まったく知らなかったのだが、頂き物をしたのだ。もうずっと植物性バターしか使ってこなかったということもあるかもしれないが、これが驚くほど美味しいのだ。 午前10時、秋葉原セカンドキャンパスのオフィスへ。 来週2つ講演があるため、そのパワポを制作することと、かなり大きなコンテストのネット上での審査があるため、今日は、一日、アポを入れずに、できるところまで、作業をすることにしていたのだ。 数時間経つと、さすがにデスクに張り付いていると、頭が回らなくなってくる。こんなとき、散歩に困らないのが、秋葉原の良いところ。 今日は、セカンドキャンパスから南へ行ってすぐの昌平橋へ行く。東京都内では、お堀や川に背を向けて、街が発展してしまったところが多い。 昌平橋の中央本線高架下の煉瓦造りのアーチ状の空間には、昔から居酒屋などがあったのだが、お堀側に開口が無かった。しかし、秋葉原のリニューアルが進む中、今では、ちょっとしたデッキが連なる状態になった(写真Click!)。 このあたりの外堀を見ると、まったくと行って利用されていない。いかにも街の裏になってしまっている。これは、もったいないね。外堀へ向けてデッキや窓があるカフェやレストランがもっと増えて欲しいね。 15分ほど、ぼうっとして、またオフィスに戻り、籠もって作業。ときどき事務局へ遊びに行って世間話をしたりしながら、午後8時半までやる。 ほぼ10時間ほど作業をした。予定よりは進んだので、これ以上は、パフォーマンスが下がるだけなので、本日終了とした。 |
September 01, 2009
マルチメディア放送ビジネスフォーラム第五期第1回情報交換部会
![]() | 先週26日は、コンテンツ産業にとっては、大きな答申があった。 総務省の諮問機関である情報通信審議会が、放送と通信の融合を目的とした「情報通信法(仮称)」の答申案を承認し、総務大臣に答申したのだ。 現行法は、来年で60年となるもので、それを基本に、これまで何度か改正が行われてきていた。基本、業態ごとに縦割りにのもので、ラジオ、テレビ、電話など9つの法律に別れていた。 それを今度は、縦の区別は無しにして、横に3つのレイヤーに割るのだ。 1.番組など情報の内容にかかわる「コンテンツ」 2.情報の伝送方法などを規制する「伝送サービス」 3.通信・放送設備に関する「伝送設備」 このような法体系に変えることで、情報産業、通信産業の規制が共通となり、新たな企業の参入や、既存事業の効率化が図れるはずだ。そして、メディアを超えて事実上流通しているコンテンツの世界と法律が、マッチするものとなるのだろう。 また、28日には、総務省が、「携帯端末向けマルチメディア放送の制度整備に関する基本方針」を明らかにした。 ぼくたち「マルチメディア放送ビジネスフォーラム」は地道に4年間活動してきたが、携帯向けマルチメディア放送実現に向けた制度整備の方針やっと決まったわけだ。 放送は全国向け放送と地方ブロック向け放送に大別され、いずれも複数の番組提供者が参入できるように、受託放送と委託放送制度を採用する。 利用周波数も、全国向け放送は207.5〜222MHz(VHFハイバンド)、地方ブロック向け放送が90〜108MHz(VHFローバンド)となり、アナログ地上波の跡地が使われることになるのだ。 デジタルなので、音楽、映像、テキスト、データなどのさまざまなコンテンツを組み合わせての番組を制作し、いろいろな端末向けに発信できるようになる。ケータイもそのひとつだが、カーオーディオも大きなターゲットとなる。 そんな先週の動きを受けての今日の「マルチメディア放送ビジネスフォーラム」の情報部会なのだ。会場は、前回に引き続き、東京ミッドタウンの4階のカンファレンス施設。午後2時半、会場に着いた。 午後3時過ぎ、情報部会が始まる。まずは、代表として、いよいよマルチメディア放送が始められる法整備が始まるという内容を入れて挨拶。 その後、デジタルサイネージ、BMLスクール、放送波ダウンロード、地方ブロック向けマルチメディア放送事業、V-Low全国ハード会社研究、ブロック3セグ放送会社運営研究のそれぞれのワーキンググループから活動報告。 そして、特別講演は、アメリカで一足早く、車向けの電波によるデジタル情報提供を開始しているHONDAの田村和也主任研究員(写真)が、「テレマティックスAcuralLinkのご紹介」という題名で、サービスと仕組みについて話してくれた。 マルチメディア放送は、いよいよフォーラムの会員たちが、事業開始に向けて、実際に会社を動かすフェーズに入ってきた。いつから、どの部分で、どのように、この新しいビジネスに参画するのか? 決断の時だ。 ということで、会場の雰囲気も一段と真剣味を増してきている気がしたのだった(写真Click!)。マルチメディア放送は、いろいろな事業者がコラボできる場と思っている。これからでも、ぜひフォーラムに参加されたい! 午後6時、東京ミッドタウンで、お土産にドーナツを買って、セカンドキャンパスへ戻り、事務局スタッフの皆と食べた。 そのまま部屋に籠もって仕事。午後9時半までやって、東京本校へ徒歩で移動。広報スタッフと打ち合わせて、本日終了とした。 |