プロフィール
プロフィール
杉山知之
デジタルハリウッド 学長
デジタルハリウッド大学 学長
デジタルハリウッド大学院 学長
工学博士
1954年東京都生まれ。
1979年、日本大学大学院理工学研究科修了後、日本大学理工学部助手。87年より、MITメディア・ラボ客員研究員として3年間活動。90年、国際メディア研究財団・主任研究員、93年、日本大学短期大学部専任講師を経て、94年10月、デジタルハリウッド設立。以来、クリエイターの育成、インターネットビジネスの発展に力を注いでいる。
 デジハリ創立10周年となる2004年、開校当初からの念願であった、デジタルコンテンツ専門の「デジタルハリウッド大学院」を開学。同年11月、IT×英語&留学×クリエイティブを学ぶ「デジタルハリウッド大学」が文部科学省認可。学長に就任。2005年4月開学。2008年10月、「コンテンツ学会」副会長に就任。
【委員】
デジタルラジオ推進協会・番組審議会委員 その他、CG-ARTS協会、デジタルコンテンツ協会などの委員を歴任。
NPO法人 エコロジー・カフェ理事、NPO法人 VIPO(映像産業振興機構)理事。
福岡コンテンツ産業拠点推進会議、マルチメディア放送ビジネスフォーラム、メタバース協会の会長、コンテンツ学会の副会長を務める。
また、毎年、多くのデジタルコンテンツのコンテストの審査員を務めている。
【著書】
「デジタル書斎の知的活用術」(岩波アクティブ新書)
「ポストITは日本が勝つ!」(アスキー出版)
「デジタル・ストリーム・未来のリ・デザイニング」(NTT出版)
「クール・ジャパン 世界が買いたがる日本」(祥伝社)
「クリエイター・スピリットとは何か?」(ちくまプリマー新書)
What's DIGITFUL WORLD
DIGITFUL WORLDとは
DIGITFUL WORLD
音楽がCDになった1982年、人はすべての表現がデジタル化することを進歩とした。 1983年、ファミコンは、コンピュータゲームの飛躍的発展を約束した。 本をCD-ROMしようとしたとき、世界にたくさんのデジタルツールが出現した。 CGは、ビジュアル表現に革命を起こし、映画をアニメを変化させた。 1994年PlayStationは、すべてのゲームを3Dへと導いた。 1995年、インターネットは突如、人々の生活空間とリンクした。
PCのスピードと容量の飛躍的な増大は、写真も映画もあらゆる映像をデジタルで扱うことを当たり前にした。20世紀のメディアの覇者テレビは、それでも最期までアナログだった。しかし2011年、アナログ電波は停止する。人の持つ主要メディアがデジタルになった。これがゴールだったのだろうか?
21世紀、ぼくたちは街で生活をする。デジタル情報はぼくの目には見えない。飛び交うケータイのデジタル情報、GPS信号、商品につけられた電子タグ、街はデジタルで溢れている。その中をぼくは歩く。無数の監視カメラがぼくを捉え、デジタル映像として、ハードディスクに書き込んでいく。一度システムがスタートしてしまえば、人が関わらずともデジタル化は進む。
主要なメディアがデジタルとなり、人の動きもモノの動きもデジタル化できた。しかし、みんなバラバラで、繋がっていない。デジタル化することがゴールじゃない! デジタル化されたからこそ、すべてを有機的にリンクすることが始められるのだ!デジタルコミュニケーションが爆発する世界が見えている。
そう、この世界を、ぼくは、「DIGITFUL WORLD」と呼びたい!今、やっとスタート地点に近づいている。デジタルが本当に人類に役に立つのは、これからなのだ。
DIGITFUL WORLDは、
knowledgeful, useful, wonderful, beautiful, powerful,
そしてsoulful!
知恵を出すときだ!
より良い人類として地球に存在するために!
DIGITAL HOLLYWOOD
デジタルハリウッド
デジタルハリウッド
日本初の産学協同クリエイター養成スクール。つねに最新の産業界のニーズをキャッチし、カリキュラムに反映。現在、卒業生は4万人以上。ゲーム、映画、CG映像、WEBデザイン、ネットビジネスなど様々なコンテンツ産業で働くデジタルクリエイターを数多く輩出しています。
デジタルハリウッド
デジタルハリウッド大学
IT×英語&留学×クリエイティブを徹底習得。Web、TV、ゲーム、アニメ、映画、出版、音楽、ラジオの業界で国際的に活躍する人材育成を目指す4年制大学。2005年4月開学。
デジタルハリウッド大学
デジタルハリウッド大学院
業界が生み出す日本唯一のデジタルコンテンツの最高学府となる専門職大学院として、2004年4月に開学。ITとコンテンツの融合が進む、ブロードバンド・ユビキタス社会において、グローバルなフィールドで真価を発揮できる人材育成を主眼としています。
デジタルハリウッド大学院
デジハリ・オンラインスクール(通信講座)
「デジハリ・オンラインスクール」は、グラフィック・DTP・Webデザインを学習いただけるeラーニング/通信講座をご提供しています。スクールに通うことなくインターネットを通じて、教室の授業を自宅で受講!好きな場所から臨場感たっぷりの授業をリアルタイムに受講することができます。
オンラインスクール(通信講座)

February 28, 2005

サンフランシスコ大学Nel副学長が来校

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ホテルを9時半にチェックアウト。午前11時半の全日空で羽田へ。午後1時45分、到着は羽田の第二ターミナル。確かに完全に乗降客の動線が分離されている作りになっている。

ランチというかブランチを食べようと、第二ターミナルの中央へ。なかなかダイナミックの空間だ(写真Click!)。ぼくは建築学科出身ということもあって、建物好きなので、ちょっと見てまわっていたら、昔の知人にあったのだった。

午後3時、東京校へ。普通に仕事を開始。出版予定の本に関しての打ち合わせや、来年度のスクールパンフレットの打ち合わせなど、内部のミーティングが続いた。

午後7時、大学院の三淵先生が学生時代たいへんお世話になったというサンフランシスコ大学副学長Stanley D. Nel先生が、デジタルハリウッド大学院を、三淵先生の案内で訪問してくれた(写真)。

大学院の授業を見学していただいた後、サンフランシスコ大学の話をいろいろ伺った。Nel先生は、大学の必要単位数の改革をされたとのこと。卒業に必要な総単位数は128単位。1年で32単位、1セミスターでは16単位。1科目あたり4単位なので、基本、同時に授業を受ける数は、4つになり、学生が余裕を持って、ひとつひとつの科目を理解できるようにしたとのことだった。

デジタルハリウッド大学の英訳されたカリキュラムをしばし眺められて、とても良いカリキュラムだという感想をいただいた。たぶん同じカリキュラムがアジア圏のどこでも欲しいだろうと。その上で、サンフランシスコ大学でも、デジタルハリウッド大学の学生の受け入れを検討してみようとおっしゃってくれた。

デジハリについても、知る必要があるので、日本語のままでいいので、記事なども含めて、いろいろ資料が見たいとの話に。日本人の教員がいるので、日本語のままで良いとのこと。最近は、多くの大学や教育機関に日本人の教員やスタッフがいるので、海外とのコミュニケーションは、ずいぶんとスムースなのである。

その後、夜中まで、資料整理をしたのであった。
  

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February 27, 2005

札幌校で授業

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午前7時に家を出て、羽田へ。10時半に千歳について、11時半には、札幌駅のスタバでランチをしていた。

午後1時半から、いつものように「デジタルメディア概論」の授業をやった。今日は、3時間10分で終了。受講生のみなさん、お疲れさまでした。

スタッフルームに戻るとディレクターの菜花亨さんがいた。菜花さん(写真)は、東京校→渋谷校→東京校→札幌校という流れでキャリアを積んでいる。札幌校には、一ヶ月前に来たばかり。お互い、札幌校で会っていることに、妙な違和感があって、顔を見合わせたら、笑ってしまった。

金曜日、NTTのフォーラムで初めてお会いした吉田稔さんという機械系の研究者の方からメールをいただいた。吉田さんは、ぼくと同じ年齢。もう40年、ギターを弾かれているという。そして、以下のブルースが載っていた。ぼくも根がエンジニアなので、吉田さんの気持ちは、とてもよく理解できる。許可を得たので、転載。

Engineer's Bleus(技術屋ブルース)
作 吉田稔

1.エンジニアはむなしい!!!
  徹夜して、開発した製品は
  暴走族のオモチャ、ヤンキーのCasualty
  どこに男の夢がある?

2.エンジニアはむなしい!
  徹夜して開発した製品は・・・
  やがて二束三文、タタキ売り
  こんなことのために数学、物理を勉強したんじゃない!!

3.エンジニアはわびしい!
  カップラーメンすすって徹夜して
  できた製品、売れなかった!?
  売れることが成功なのか?

4.エンジニアはさびしい!
  女にもてず、ダサイかっこで着たきりスズメ!
  たまのオフには、酒飲んで、クダまいて
  朝日の中をヨタヨタ歩く!

5.エンジニアの夢はどこにある?
  ヒット商品? 世紀の発明? ノーベル賞?
  そんなもんじゃないわい!!!
  夢を求めて、今日も悶々と・・・!!!

6.エンジニアは、しいたげられている!!!
  トンなんぼ? キロなんぼ? グラムなんぼの
  商売のために、汗水たらして
  今日もせっせと、そして、じっと手を見る!!!

7.エンジニアの楽しみとは・・・????
  子供の頃は、図画、工作、プラモデルが大好きで・・・・
  仕事の中に楽しみを見つけようと・・・?
  今日も、機械いじりをやっている・・・。

8.そんなエンジニアにも、ついに時代はやってきた!!!
  ”ものづくり”は、アートになるんだ!!!
  個人のアイデア、センスが価値を生むんだ!!!
  クリエイティブに生きようぜ!!!!!!

9.ガキが少なく、老いぼれが多い世の中になる。
  それでもエンジニアは元気だぜ!!!!
  いいものを創る”よろこび”を知っている。
  死ぬまでエンジニア、Oh, Yeah, アーティストだ!!!

日曜日の午後8時、まだまだ札幌校では、授業が行われている。仕事のきりがついたスタッフと共に、夕食に出る。外は零下、舗道に積み上げられた雪が解けることはない(写真Click!)。東京から履いてきたスニーカーの底が、氷の上で滑る。

食事が終わってホテルへ直行。そのまま寝たのであった。
  
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February 26, 2005

大学院・特ゼミ「ビジネスプラン発表会」

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デジタルハリウッド大学院では、1年間で修了する計画の院生は、「特ゼミ」が必修科目となっている。今日は、その「特ゼミ」の成果を「ビジネスプラン発表会」として、実際に外部の企業の方々を招いて行う日なのだ。

午後1時、ぞくぞくと企業の方々が東京校セミナールームに集まってくる。土曜日にも関わらず50社から、新規事業立ち上げに関連する業務をやっていらっしゃる方々がいらしてくれた。

本日の発表は、9組。前半4組が、コンテンツ系。後半5組がビジネスモデル系という感じだ。ぼくも端から見ていたのだけど、いつも饒舌な院生たちが、ステージに上がると硬い口調でしかしゃべれない。やっぱり緊張しているのだろう。

それでも、1組20分のプレゼン時間が与えられているので、かなり詳細に企画を説明することができていた(写真)。その中でも、超大型映像のプレゼンでのデモは、ちょっと面白かった。セミナールームの壁も天井もが映像メディアになってしまった(写真Click!)。

今回の発表会の特徴は、なんといっても、どのプレゼンの最後にも、集まっていただいた企業の方々にお願いしたいことを述べることだろう。たとえば、「スタートアップ資金の提供を投資してください」とか、「販売チャンネルとして、お付き合い願いたい」とか、「共同事業者としての参画を求めます」などといったものだ。

だからこそ、「特ゼミ」は、ただ仮説を立て、調査をして、企画と試作を行っておわりというシミュレーションではない。実際にやるという設定なので、院生たちも、みんな自分が実現したかったことをプレゼンしているし、もちろん、実際にやる意気込みなのだ。

最後の発表は、すでに昨年の7月7日に、インディーズ専門書店eペンギンを起業した会田健一院生。すでに300人以上の作家が登録しているとのことだが、海外進出についての提携を求めるプレゼンを行っていた。

現在、日本のコンテンツ産業というと、どうしてもアニメ・漫画とマスコミに書かれてしまうけれど、院生たちの企画は、生活空間に直結するようなアイデアや、コンシューマー自身に焦点をあてたものばかりで、改めて、コンテンツ産業のこれからの発展が、間違いないと思わせるものだった。

午後4時半からは、セミナールームの机を端に寄せて、そのまま企業の方々と院生たちが交流会をやった。企業の方々も真剣だ。それぞれ、お目当てのグループのところに行かれて、熱心に質問をされていた。

午後6時すぎ、交流会もほぼ終了したところで、「ソフトパワー」という切り口で、日本を調査している主にアメリカの大学の先生たちのグループが来校。みなさん、日本研究を長くされている方々なので、日本語でOKということだったけど、最初の挨拶を英語でしたら、頭が切り替わらず、そのまま下手な英語で、デジハリについてのプレゼンをしてしまったのだった。

その後、校長室に篭って、たくさんの書類に目を通す。大学院と大学を設立してから、いろいろな機関から送られてくる書類は、明らかに倍増。日本は、やっぱり書面のやりとりが基本で動いているなと、つくづく思うのである。

明日は、札幌校で講義だ。
  
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February 25, 2005

NTT R&Dフォーラム2005で講演

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朝9時半、定例の取締役会。コンプライアンスについて方針を再度確認した。

午前11時半、今日は、横須賀にあるNTTサイバーコミュニケーション総合研究所で開催されている「NTT・R&Dフォーラム2005」で講演をするので、東京校を出る。品川までJR、そこから京急本線でYRP野比駅へ。そこからタクシーで7分ほど、見晴らしの良い丘に立つサイバーコミュニケーション総合研究所についた。

このフォーラムは、全国のNTT系の研究者の方々や関連する企業の方々を招いてのものということで、2日間で4000人もの参加があるとのこと。今年の全体のテーマは「レゾナントコミュニケーション」。これは、光による超高速ネットワークをインフラにしたユビキタスで、リテラシーフリーの環境というふうに、ぼくは解釈している。

午後2時から、東京都写真美術館のキュレーター森山朋絵さんの講演。森山さんとは、昨日、学生CGコンテストで会ったばかりだ。10階にある会場には500人近くの方がいらしていたが、さらにこの様子は、研究所の内部にも全国の関連施設にもリアルタイムで配信されているとのことだった。

その後、2時40分から、ぼくが講演した。持ち時間は40分。ぼくは、なぜか時計を見なくても、講演時間をほとんどオーバーしない。ところが、今日は、気がついたら30分もオーバーして、しゃべってしまった。

ということで、その後のパネルディスカッションの時間を大幅に減らしてしまった。どうも、NTTということを意識しすぎて、いつもより通信や電話やケータイに対するぼくの思いを多めにしゃべっていたようだ。パネルの司会である小川克彦所長が、機転をきかせて、パネルディスカッションを会場と質疑応答しながら進めるという形式に変更。NTTレゾナントの木原民雄さん、森山さん、ぼくが、会場の方々と、やりとりをさせていただいたのだった。

ぼくが、高齢者向けのキーとして、パソコンのリテラシーがいらないテレビ電話の普及をあげたら、まさにNTTもその方向であるとのこと。テレビ電話網は、セキュリティ点でも、とても有利なのだ。

その後、研究者でありアーティストでもある木原民雄さん(写真)の案内で、展示コーナーを見てまわる。NTTの研究所群から出てきた数々の研究成果のデモンストレーションが行われていた。ハードウェアの最新技術からインターラクティブアートまで、NTTの守備範囲は、本当に広い。

どんな靴を履いていても、床からの信号が、体内を通過して、自分の持っている機器と情報のやりとりをするシステムや、たった2枚の液晶パネルで、裸眼立体視ができる発明品が、印象に残った。

また、少なからずCGの世界にいるぼくは、実際に4000x2000のハイビジョンの4倍の超高精細映像(写真Click!)を見て、数年もすれば、この解像度で、CGのレンダリングをしなければいけない世界が来ると思うと、ちょっと気が遠くなる思いもした。

午後6時から、研究所の1階にあるレストランで、関係者の方々と懇親会。1987年、ぼくと同時期に、この研究所から派遣されてMITメディアラボで研究をしていた外村さんも来てくれた。また、小川所長は、みなとみらい駅の「みらいチューブ」での大型映像で、デジハリ横浜校の映像作品を流してくれている。木原民雄さんのアートについては、必ずデジハリで講演していただく約束もとりつけた。少なからず知っている方々が多いので、楽しい懇親会となり、ワインも進んだのであった。

気がつけば、午後9時前、帰りは、用意していただいた車で、一気に横須賀から東京へ。研究所のみなさんのお陰で、素晴らしい一日を過ごすことができた。感謝!

  
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February 24, 2005

第10回 学生CGコンテスト表彰式に参加

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朝10時、東京都写真美術館に集合。今日は、ここで文化庁メディア芸術祭協賛事業の学生CGコンテストの表彰式があるのだ。今年度は、ぼくも静止画部門の審査員をやらせてもらった。

学生CGコンテストも早10年。最初の数回は、デジハリ生も随分応募させてもらったものだ。さて10年経って見ると、学生といっても小学生から大学院生までエントリーしてくるし、その表現もたいへん多岐に渡り素晴らしいコンテストに成長していた。多くの学校で、デジタル表現を教えるようになっているわけで、素晴らしいことだ。

午前11時から、表彰式。プレゼンテーターと静止画部門の総評をやらせてもらった。その後、動画部門、インターラクティブ部門、技術賞、U-18賞と進み、最後にステージで、受賞者と審査員で記念撮影となった(写真Click!)。

その後、会場を隣接のウェスティンホテルのバンケットルーム(なんと豪華!)に移して、受賞記念パーティ。この会場で、しばらくぶりに天才イラストレーターと言われている須藤健斗くん(写真)にあった。3年前だろうか、ぼくが初めて彼と会ったときは、ぼくの胸ぐらいの背の高さだったのだが、今日会ったら、なんとぼくより遥かに背が高かった。まだ13歳、先が楽しみなアーティストだね。

この後、本当は、メディア芸術祭の表彰式や受賞パーティがあるのだが、午後2時から、週刊アスキー主催のショートムービーコンテストの最終審査のために、九段にあるアスキー本社へ移動。デジハリでも授業をやってもらっている編集主幹の福岡俊弘さんも審査員。他の審査員の方々と、かなり議論を重ねて、賞を決定させていただいたのであった。

夕方、東京校に出社。しばらくすると、90年ぐらいからお世話になっている技術系会社の社長さんが、なんとロイヤルゼリー入りのオロナミンCを3ダースも、差し入れだ、とおっしゃって持っていらした。昨日からの新聞報道を心配されて、わざわざ来てくださったのだ。

確かに大学運営に関わっているスタッフは全員、昨晩からずっと対応に追われている。それを察しての訪問。本当に感謝の気持ちでいっぱいになった。さっそく、スタッフに配って歩いた。みんな、美味しい言って飲んでいた。気持ちが伝わるということだね。

今日、先週、ミーティングのためにデジハリ東京校にいらしたUCLAエクステンションのジェーン・ケーガンさんから、デジタルハリウッド大学の入学者へ向けてのメッセージが届いた。もちろん英語、ざっと和訳もして、英語のメッセージと共に載せることにした。明日の朝には、デジタルハリウッド大学のニュースにアップされるだろう。

朝は、学生CGコンテストで、昔からお世話になっているCG系の大学の先生方にも、励ましていただいたし、オロナミンCもあったし、ケーガンさんからメッセージも頂いたし、今はただ、頭を下げるのみ。
結果でお返しするしかない。


  
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February 23, 2005

本日、再度、毎日新聞夕刊で、報道がありました

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毎日新聞の報道について

今夕の毎日新聞夕刊の報道で、「施設借用明示せず・文科省の認可条件 再び指導受ける」と、またも報道されました。先回の報道に関しては、デジタルハリウッド側に文言のチェックミスがあったことは、間違いありませんが、今回は、少し状況が異なりますので、事実を報告させてください。

昨年の11月のデジタルハリウッド大学設置認可時に、文部科学省から留意事項として「特例措置として、施設を年次的に借用予定であることを明示する」ということを付されておりました。

年次ごとに必要なキャンパスを追加できることは、すべての大学で許されていることなので、ホームページ上で、設置予定を知らせれば良いと判断し、昨年より、以下のように記しておりました。

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撮影など大規模な制作も可能な工房を設置予定

2006年4月から東京都内西部地区、都心から1時間程度の地域に、屋内外の撮影や長期に渡るWeb制作など、規模の大きな課題制作に対応できるキャンパスを設置予定。在学中から多くのプロジェクトに関わることで、リアルな現場経験を積むことが可能になります。


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現在、新しく設置するキャンパスについては、諸手続きを進めている状況ですので、上記のように「キャンパスを設置予定」と記しておりましたが、昨日、追加キャンパスについても、「構造改革特区制度の下で、校地・校舎を借用することを記載するように」と文部科学省から連絡をいただいたものです。

それについて、昨日より、文部科学省、賃借予定のキャンパスの関係者、デジタルハリウッドの3者で、表現を調整させていただいた結果、本日より、以下のようにホームページで表現することになりました。

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撮影など大規模な制作も可能な工房を設置

2006年4月より、都心から1時間程度の地域にて屋内外の撮影や長期に渡るWeb制作など、規模の大きな課題制作に対応できるキャンパスを設置します(※)。
在学中から多くのプロジェクトに関わることで、リアルな現場経験を積むことが可能になります。

※構造改革特区制度の下、今後関係自治体が特区計画の認定を得た上で、特例措置に基づき、校地・校舎を借用して整備を図る予定。


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毎日新聞では、上記の経緯について、「再び指導を受ける」と報道されております。

追加されるキャンパスについては、交渉は進んでおりますが、賃借の契約もしておりませんので、校舎について、建物名や住所など公表できる段階ではありません。そのような意味で、「設置予定」という言葉で表現しておりました。しかし、文部科学省のご指摘では、必ず設置することになるのだから、「設置」または「設置します」と記すようにとのことです。

デジタルハリウッドとしては、「設置します」と断定的に、ホームページで表現した場合、受験検討者の方や保護者の方々に、その根拠の提示を求められた場合、その証拠を示すことができない段階ですので、契約完了するまでは、「設置予定」という表現が良いと判断しておりました。

文部科学省としては、段階的にキャンパスを増やすことが、設置認可条件なのだから、「設置します」と表現して良い。その上で、追加キャンパスについても、構造改革特区を利用するのだから、「※構造改革特区制度の下、今後関係自治体が特区計画の認定を得た上で、特例措置に基づき、校地・校舎を借用して整備を図る予定。」との予定を追加するようにとのことでした。

デジタルハリウッド大学自体が構造改革特区制度下で設立されたことは、募集要項にも示しておりますし、学校説明会でも受験生に説明してきました。また、多くの新聞報道などからも、そのことは明らかであると考え、とくに追加されるキャンパスについて、「構造改革特区の特例により設置します」と、改めて、追加キャンパスの説明部分に記載していなかったということであります。

今回の報道により、デジタルハリウッド大学について、不快感やご心配を感じた方も多くいらっしゃると思います。そのことについては、申し訳なく思いますが、前回のような明らかな記載ミスではございません。

朝10時、台湾の経済産業省にあたる経済部工業局の副局長の沈さんと部下の李さん(写真)が、東京校の視察にいらした。台湾では、経済部が資金を出し、「数位内容学院(Digital Content Institute)」を設立。お二人は、その仕掛け人とのこと。

僕から、デジハリの概要をご説明すると、数位内容学院の考えとたいへん似た考えで運営していると沈副局長から感想をいただいた。その上で、今後、交流をしましょうと提案をいただいた。

この学院の設立にあたっては、台湾の文部科学省にあたる部から、経済部が直接、学校を設立することは反対だとの表明があったそうだが、政府中枢の意向で、設立となったとのこと。税金でデジハリのような学校が設立されたということだから、まさに国を挙げて、コンテンツ人材の養成を行うという姿勢だね。日本も、ウカウカしていられないね。

本日は、午後7時半から、CG映像系の「クリエーターズオーディション」だった。全部で10作品のプレゼンテーションが、多くの企業から参加者の前で行われた。プロフェッショナルの前でのプレゼンは、みんなかなり緊張するようだった(写真Click!)。

夜9時過ぎに終了。最後に僕のほうから、来ていただいた企業の方に感謝の気持ちを伝えさせていただいた。その後、恒例の発表者と企業の方々と、お見合いを兼ねたような懇親会。ここから新しい出会いがあることを祈るばかりであった。

  
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February 22, 2005

brstTV代表・宮谷大さんからメールと、オープンカレッジ

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スキージャンプペアの真島さんは2002年の福岡校出身だが、どの同期の東京校で、注目すべき卒業制作を行ったのが、宮谷大さんだった。彼が立ち上げたのは、お笑い芸人さんのネタをストリーミングで流すbrstTV

そのとき、ぼくは、どんなに貧乏でも、身売りせずに自分で、このサイトを発展させたほうが良いとアドバイスをしてしまった。このサイトで、2003年度のデジタルコンテンツ協会の「金の翼賞」を獲得。その後、たいへんな苦労をして、ついに昨日、docomoさんとauさんの公式サイトとして、サービスが開始されたとメールがあった。

以下、宮谷大さん(brstTV代表)からのメールから抜粋

【コンテンツの特徴】
□スキージャンプペアCG・井手らっきょ・電撃ネットワーク・エスパー伊東・江頭2:50・プリティ長嶋・東京ダイナマイト(04年M-1グランプリファイナリスト)他多数有名芸人さんも登場 
□190円で取り放題、400以上のお笑いネタが取り放題で楽しめます。
□毎月100ネタ以上配信!!!
□スキージャンプペアCG独占配信中
□携帯のために考えられた爆笑『着うた・着ネタ・着ギャグ』100以上(芸人さんと、着信のため・携帯のための着うたを考え、配信しています。宮谷プロデュースの自信作ばかりです)
□30秒ネタ・50秒ネタ・3分ネタなど、お笑い動画200ネタ以上配信
□FOMA最長!!50秒お笑い動画配信中(3Dサラウンド動画・着うたも多数あります)
□テレビのようにお笑い番組を全編視聴可能(30分お笑い番組を、携帯業界初、丸ごと収めました)
□ユーザーさんの考えたネタを芸人が演じ、着うた・ムービーで配信!!!
□無料コンテンツ数ドコモ・au最大規模(WEBサイトbrstTVの無料精神を色濃く反映させています、現時点で有料サイトでは最大規模です)

【サイト概要】
■サイト名:190円!お笑いTV
■URL:http://www.m.owarai.tv/
■空メール:a@owarai.tv
■iモード経路:iMENU>メニューリスト>着うた・着モーション>バラエティ>190円お笑いTV
■au経路:EZトップメニュー>カテゴリで探す>着うた・着ムービー>着ムービー>【爆笑】お笑い取り放題!!

いよいよ本格的なケータイ動画コンテンツ時代だね。

さて、朝は、某メーカーの方と、新しい動画ケータイコンテンツについて、打ち合わせ。デジハリ大学院としての協力を約束。

午後1時、ここ数年、注目が集まっているアニメ制作会社ゴンゾの梶田浩司CEOが来校。新しい才能を結集したいと熱く語っていらした。ゴンゾからは、すでに内田康史さんが、大学院教員となって「コンテンツ海外展開手法」を教えていただいているが、さらに協力関係を強めたいという話になった。

午後2時から、「人材教育」という雑誌からの取材。受講生と共に写真におさまった。

午後4時半、最近、スギヤマスタイルで、紹介していなかったのだが、もちろん、ほぼ毎週火曜日オープンカレッジを続けている。

今日のゲスト講師は、電気通信大学情報工学科の伊藤毅志先生(写真)。「思考ゲームの発展とともに歩む情報科学」〜コンピュータ将棋と人間の智〜というテーマで、講義をしていただいた。2002年には、国内にゲーム学会も立ち上がり、この分野に学術的にアプローチする数々の取り組みが盛んになっているところだ。いつものオープンカレッジより、男性の受講者が圧倒的に多かった(写真Click!)。

その後、夜まで、入試関連の作業などを行ったのだった。
  
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February 21, 2005

Mac mini が校長室にやってきた

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今日は半休をもらって、朝、運転免許の更新に、都庁の第二庁舎に行く。最近は、誕生日後1ヶ月まで、更新ができるので、なんとか時間を見つけることができた。

1時間ほど、講習を受けて、最近の道路交通法の改正点について、説明をしてもらった。ぼくが知らなかったのは、中型自動車・中型免許という区分が新たにできる事だった。今回の更新から5年間有効。次は平成22年。なんか随分先だね。

午後1時、そのまま新宿のビックカメラへ。11月中旬に、デスクトップ機として使っていたMac G4が壊れて、次をどうしようと思っていたら、いきなりG5が値下がり。これは新年のMac Worldで何か新製品が発表かなと待っていたら、出てきたのが、Mac miniだった。

そろそろ落ち着いた頃かなと、ビックカメラに来てみたわけだが、ずっと在庫無しだったところ、たまたま今日は2台残っているとのことで、ハードディスクが80Gのほうを、その場で購入。なんと小さな箱(写真)。デスクトップ機を、小指に引っ掛けても、持って帰れる日が来るとはね。

午後2時、東京校へ。さっそく封を切ってみて、気がついた。ぼくが持っているのは、一世代前のApple Cinema Display。これをMac miniにつなげるには、「DVI to ADC adapter」がいるのだった。ということで、さっそく近くの秋葉原で手に入れた。Mac miniと並べると、なんとアダプタの大きいことか!(写真Click!)Cinema Displayに電源を供給しなければならないので、致し方無い大きさだとは思うけどね。

これで無事、つながり、久しぶりにMacが校長室で動き出した。デジハリでは、オフィス用には、Windows機ということになっているので、もちろんMac miniは自腹。そんなわけで、アダプタ代11340円は痛かった。

その後、メールのセットアップや、必要なツールのインストールなど、作業環境を作るのに、夜までかかったのであった。
  
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February 20, 2005

「TRILOGIA」ストリーミングが始まっている・大学院入試

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スギヤマスタイルで、お知らせするべき大切な情報を忘れていた。

この場でも制作の様子や渋谷での上映の様子を伝えてきた大学院の山本ゼミから作られた3つのショートムービー「TRILOGIA」。これが18日から、ネットスパイスBIGLOBEストリームで、順次公開になっている。

今は、第一話の「Sonic Cannon」が新着動画のところから再生できる。ネット環境が良い方は、ぜひ「高画質」「全画面表示」で見ていただきたい。また、画面の右側の「天使の素顔」というコーナーで、主演の吉田智美さんが紹介されている。

「Sonic Cannon」は、けっこうコメディ。監督だけでなく、いろいろな院生が参加しているのだが、この作品では、エンディングテーマの作詞も院生だったりする。楽しめると思うので、ぜひサイトを訪ねてみてね。また、作品の後には、「TRILOGIA」の監督と出演者たちの記者会見も放映されているのも面白いよ。

今日は、大学院入試ということで、午前9時に東京校へ。午後2時ぐらいに終了。

今日は、デジハリ内で、話題になっているデジハリ大学院への道というブログをやっていらっしゃる方も受験された。なんと、ぼくと同じ年齢の方だった。受験後、数時間後に、すでに入試のことが載っていた。すばやいね。

さて、デジハリのスタッフにはいろいろな経歴の人がいるのだが、渋谷校から東京校へ移ってきたショーコさん上(写真)も、そんな一人。BARNABYSというバンドのギター&ボーカル。シングルがオリコン99位までいったのだが、昨年11月にバンドが解散。ロックバンドって、長続きさせるのは、けっこう難しいもんだ。ストーンズとかU2とかサザンとか、まさにレアケースだね。

ショーコさん、今日初めて、校長室にあるギターやアンプを見にきた。2回りも違う、まさに自分の娘と言っていい世代と、ロック談義が出来てしまう日が来るとは。60年代後半から70年代初期のロック黄金期を体験した僕が、絶対に想像できなかった事だな。あの頃は、「Don't believe over 30's!」なんて言ってた。

先週から動きのあるlivedoor堀江さんとフジテレビの問題も、世代間抗争的なところがあると感じている。しかし、ショーコさんからもらったBARNABYSのインディーズ時代のアルバムを聞くと、まさにロックミュージック。まったく、違和感なく入り込めてしまう。ロックは、やっぱり世代を超えてもロックなんだね。

さて、この時期、春本科が後1週間で卒業制作の締め切りというところ。午後7時、教室を見回る。実習教室は、まさに真剣という張り詰めた空気感(写真Click!)。徹夜をする受講生も多い。僕たちも気が抜けない状況になるのだけど、これが毎年恒例のデジハリの伝統というわけだ。
  
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February 19, 2005

土曜日は大学院ゼミ

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朝起きたら、まだ雪が降っていた。4時間ほどの睡眠なので、ちょっと眠い。午前11時に東京校へ。

東京校一階のギャラリーでは、「スキージャンプペア」シリーズが33万枚の大ヒットになった真島理一郎さん(写真Click! 左)が、デジタルハリウッドエンタテインメント社の柳原社長(写真Click! 右)とミーティングをしていた。

真島さんは、今年、いよいよビックプロジェクトを開始するとのこと。やっぱり仕事の実績って、はっきり人相に影響を与えるね。ぼくが言うのも失礼だけど、なんだか立派なオーラが出ているお顔になられていた。

午後1時から、スギヤマゼミ。今日の話題は、実際に販売している眼鏡に装着可能なHMDについて、カタログを見ながら、いろいろ検討。さらに、高田院生が、もってきた分解したケータイ(写真)をみんなで見る。分解してあっても動作する。みんなボタンとスイッチの仕組みや液晶のバックライトの仕組みに興味を持ったようだ。ぼくは、半導体のメーカーをチェック。やっぱり、ほとんどのデバイスが日本のメーカーのものだね。

午後3時すぎからは、大学入試関連の作業を行った。午後9時からは、週刊アスキー主催の「第2回ショートムービーコンテスト」の事前審査を、部屋を真っ暗にして行う。

このコンテスト、ショートの中でもさらにショート。一番長い部門が30秒。次が15秒部門、一番短い部門が5秒という、たぶん、世界に類例のないコンテストなのだ。まさにケータイ先進国のわが国ならではという感じだね。これで夜中まで、楽しんで審査をやったのだった。

明日は、大学院の入学試験だ。どんな方々が受験されるのかは、提出資料を見させていただきて知っているのだが、実際にゆっくり面接すると、また違う印象なので、毎回、とても楽しみなのだ。
  
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February 18, 2005

UCLA EXTENSION ジェーン・ケーガン学科長が来校

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実は、デジタルハリウッドは昨年から、日本のテレビ局や映画会社のプロデューサーを対象とした教育研修を、UCLAエクステンションと共同で実施している。

参加者は、国内で活躍する中堅以上のプロフェッショナルばかり、その方々に、映画プロデュースに関して、日本でいろいろな形で学習を進めていただき、その成果を使って企画書を作成をしていただく。そして、その企画書を、デジタルハリウッド側ですべて英訳し、UCLAに送付。本場ハリウッドのプロデューサーがそれを評価。3月には、日本から全員で渡米。UCLAエクステンションで、プレゼンテーションとディスカッションが、ハリウッドの専門家たちと行われることになっているのだ。

このスペシャルプログラムをまとめていただいているのが、UCLA EXTENSION ENTERTAINMENT STUDIES学科長ジェーン・ケーガンさん(写真)だ。今回のプログラム、もし企画をハリウッド側で気に入れば、そのまま実際に仕事として立ち上げる可能性もあるというものなのだ。3月6日からの渡米の前に、最終の細かい打ち合わせのため、デジタルハリウッドを訪問されたわけだ。

ジェーン・ケーガンさんは、米国カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)エクステンションのエンタテインメント研究学科長。エンタテインメント業界のエージェント、俳優マイケル・ダグラス氏のプロダクション副社長、インディペンデント系映画プロデューサー、エンタテインメントライターのキャリアをなどを経て、現職。こういうキャリアの人が、教育に当たっているから、エンターテインメント人材が育つわけだよね。

UCLAエクステンションは、米国でも、エンタテインメント人材教育を、最高レベルで実践していると言われている。その中で、ケーガンさんは、年間1万人の入学者を向かえ、500以上の講座監修をしているとのこと。さらに今回のデジハリとのコラボレーションのように、国外のスペシャルプログラムの開発業務も積極的だ。それは、ENTERTAINMENT STUDIES学部をさらに国際的なエンターテインメントビジネスのハブのようにしていくためのとのこと。その点から、デジタルハリウッド大学にも協力してくださることになっている。

デジハリ側で、このプログラムをまとめているのが、映画やドラマのプロデューサーである木村元子教員で、3月6日から、いっしょに渡米することになっている。良い成果が出るといいね。

午後2時、ぼくは、新幹線に乗って宇都宮へ。そこから、本田技研の栃木研究所へ、講演のために向かう。ぼくが大学生のとき、最初に乗っていた車が、Civic RSLというHONDA車。そんなことを思い出しながら、新幹線に揺られた。

午後4時半に栃木研究所に到着。だいたい1万人ぐらいの方が働いているそうで、国内の企業では最大規模の研究所だそうだ。ここでF1も含めて、HONDAの四輪をすべて開発していると聞くと、それだけで、ワクワクしてしまった。

午後6時、金曜日の夜というのに、大勢の方が集まって、ぼくの講演を聴いてくれた(写真Click!)。ぼくは、いつものように、日本のコンテンツ産業の可能性について、持論を展開させてもらった。またデジハリの卒業作品も見てもらった。

午後8時近く、質疑も終了。そのまま、今日の勉強会の幹事の方々とお弁当を食べながら、いろいろ談笑。8時半にタクシーに乗り、宇都宮駅へ。そこから、新幹線で東京。午後10時半には、東京校に戻った。

それから、いつものように仕事開始。午前2時までやる予定。

  
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February 17, 2005

秋葉原クロスフィールド記者発表会と懇談会

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午前11時、中央大学の細野助博教授が、今年も多摩地区を中心にやる「中小企業ホームページグランプリ多摩」の件で、ミーティングにいらした。細野先生は、今朝、フジテレビの「とくダネ!」に生出演され、これから活性化していく多摩地区像を語られたのだそうだ。

学生が、多摩地区の中小企業のホームページを実際に受注して制作するというコンテストの形は、まさに地域活性化のひとつの手法といえるだろう。

午後2時、秋葉原の「肉の万世」で有名な万世ビル8階へ出向く。関係者で打ち合わせた後、午後2時半から、「秋葉原クロスフィールド産学連携機能フロア入居者及び活動内容記者発表会」が行われた。30人以上の記者の方々と、テレビ東京「ワールドビジネスサテライト」とMXテレビのカメラも入っていた。

3月31日に竣工となる秋葉原駅前のダイビルには、底地の持ち主である東京都の要望で、産学連携フロアが設定されており、そこに入るテナントが最終的に決定したのだ。まず、このプロジェクトの総指揮をされている東京大学先端科学技術研究センターの妹尾堅一郎教授(写真)が、秋葉原クロスフィールドのコンセプトを説明。

その後、あいうえお順に、各テナントが、どんな活動を行うのかを発表した。順に紹介すると、公立はこだて未来大学、産業技術総合研究所、筑波大学、デジタルハリウッド大学、東京大学、東京電機大学、(株)日本テクノロジーベンチャーパートナーズ、日本弁理士会、人間総合科学大学、ぷらっとホーム(株)、明治大学、稚内北星学園大学。

妹尾教授がコーディネイトしたテナントの連携プレイが始まると、当初の目的である新しい産業の創出拠点となるというために欠けている要素が無いと思えるような取り合わせだ。

ぼくも、3分ほどで、デジタルハリウッド大学について、プレゼンをさせてもらったが、もちろん、冒頭に、今回の件についての説明とお詫びを申し上げた後、説明に入らせていただいたのだった。

午後4時半からは、全テナントと、ダイビルなどの開発側、秋葉原の商店会、千代田区、東京都、国土交通省、経済産業省、文部省、総務省も出席して、懇談会。ここでは、それぞれのテナントが進捗状況について報告。ぼくは、ここでも今回の不祥事について、みなさんにお詫びをさせていただいたのだった。

その後、午後6時半より、秋葉原の夜景をバックに懇親会(写真Click!)。テナント同士が交流するクラブスペースも設けられるとのこと。その第一歩として、いろいろな方と交流をさせていただいた。

そんなに大きくないビルに、これだけのメンバーが入居するのである。こんな環境は、本当に他には無い。デジタルハリウッド大学の学生にとって、とても良い環境となりそうだ。

この「秋葉原クロスフィールド」の特集が、今夜の「ワールドビジネスサテライト」で流れるとのこと。楽しみだ。
  
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February 16, 2005

卒業生の山田圭さんが来てくれた

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12時から、大学会議。来週、早々に、文部科学省の大学設置審議委員会に書類を提出するので、それについての進捗を確認。このように、新設大学は、進捗状況を定期的に報告するようになっており、株式会社といえど、ちゃんと文部科学省のフォローが入っているのである。

昨晩、藤本社長以下、文部科学省に行き、打ち合わせをしており、とくに大学設置にあたって、要望事項について、どのような対応をしているか、という点と、今回のことがあったので、留学提携に関する進捗状況の報告の詳細を付けるということになった。また、ほぼ開校から10ヶ月を経た大学院の現状についても報告することになる。

現在、このような公的な委員会に提出される書類は、すべて、国民の請求により、後から閲覧が可能となっており、いろいろな意味で、ガラス張りになっている。株式会社も公開となれば、IRの名のもとに、広い範囲で情報開示が行われる。ぼくのように名前を公表してのブログも、一種の情報開示だろう。

しかし、情報開示すれば、情報の受け手に、一様に何かが伝わるわけでは無い。当然、解釈は、受け手により異なるし、もちろん、それが健全な姿なのだと思う。だからこそ、情報を開示して、いろいろな方の意見をいただけることは、とても有難いことだ。その意味で、ブログは、確かに機能するシステムだね。

午後1時、初期の卒業生の一人である山田圭さん(写真)が、デジハリを訪問してくれた。山田さんは、先週、株式公開となったデジタルクリエーター専門の派遣会社デジタルスケープから9年前、初めてセガに派遣された3人の一人。その時の部長さんが、現在のセガ社長小口さんだったそうだ。

その後、山田さんは、デザイナーとしてセガに入社。そして、去年末までの3年間は、中国にゲーム制作の拠点を立ち上げるために上海にいたのだそうだ。中国では、プログラマーを探すのは、比較的簡単だったそうだが、デザイナーの確保には、たいへん苦労したのだそうだ。市中には、100円というような値段で、MAYAやXSIのコピーが売られており、それらのトレーニング本も、1000円ぐらいで、非常にたくさんの種類が発行されているので、多くの人が、独学で勉強して、応募してくるのだそうだ。

しかし、操作ができれば良いというものではないわけで、とくに日本のトップゲームメーカーが要求するクオリティは、非常に高いわけだ。チーフデザイナーという立場の山田さんは、すべての採用に関わって、3年間で200人ぐらいの人を雇用したのだそうだ。

しかし、2年前ぐらいから、韓国のオンラインゲームブームが訪れ、いきなり上海に300社ぐらいのゲーム会社が設立され、たくさんのデザイナーがヘッドハンティングされていったとのこと。そして、その300社ぐらいのゲーム会社の中から、実際にマーケットに投入できるゲームソフトを仕上げたのは、3社ぐらいだったとのこと。なんかダイナミックな話だね。

そんな中、山田さんは、他の2人の日本人とチームをまとめ、プロジェクト開始より3年間、昨年末に、中国で初めてPS2用ソフト「獣王記」(2005年1月27日発売)を完成。面白いことに中国以外の全世界で発売になるとのこと。やはりコピー品がすぐに流通する中国市場へ、直接、参入するメリットは無いということなのだろう。

その山田さん、昨年末、ゲームが仕上がったところで、セガを退社。早くも音楽制作がメインの会社をagehaspringsを友人と設立。社長になった。最初の大きな仕事は、元JUDY AND MARYのシンガーYUKIさんのニューアルバムJOYのプロデュース。2月23日に発売とのことだ。

山田さんは、これからは、必ず映像と音楽のコラボとなり、その主戦場は、ケータイとなるので、そこで、活躍していきたいとのことだった。まさに正しい選択だろう。さっそく、デジタルハリウッドエンタテインメント社を紹介。今後の協力を約束したのだった。企業から独立する卒業生は、最近、どんどん増えている。彼らを応援するためにも、デジハリが頑張らねば。

午後3時、コミックスウェーブさんからの取材を受ける。あるアニメシリーズの感想を述べさせてもらった。そのとき、明日、発売となる新海誠さんの新作「雲のむこう、約束の場所」(写真Click!)を頂く。前回「ほしのこえ」でブームを作った新海さんの90分の長編。きっと、ビックセールスになるだろう!

午後5時から、定例のプロデューサー会議。もちろん、今回の不祥事について、全員で、反省。本日から、合格者の方々への今回の件についての報告と謝罪も開始された。

ただ、2日前のスギヤマスタイルの後ろのほうのコメントにも書かせていただいたのだが、お問い合わせについて、基本的な誤解があることが多いことに気がついた。それは、ぼくたちが、なんのために海外の大学と提携しようと動いているかということである。

日本人の大学生なら、実際、語学能力、学費、滞在費があれば、世界中のほとんどの大学で、留学が受け入れられないということは、まず無い。デジタルハリウッド大学がやっているのは、より良い条件を留学対象となる大学から引き出すということだ。そして、きちっと留学中の面倒を見てもらう。そのために提携が必要だという考えだ。

ただ留学をしていただくなら、ほとんどの海外の大学は、単位認定の制度があるし、ただデジタルハリウッド大学として、段取りをして、学生を送り出すということだけで良いということになってしまう。

詳しくは、2月14日の14番目のコメントに書かせていただいたので、ご興味のある方は、読んでみてください。お願いします。
  
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February 15, 2005

デジタルハリウッド大学・入試B日程

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朝9時前、すでに東京校の外に受験生が並んでいた。さっそく中へ入ってもらう。午後9時半、入試の説明前に、昨日の報道について、受験生のみなさんに、誤解を招くような記載がパンフレットにあったことについての説明と謝罪をした。今日の会場は、東京校と近くの池坊さんの校舎で行われたので、そちらについては、藤本社長が説明と謝罪をさせていただいた。その後、そのまま、これまでどおりの入試が行われた。

午前10時半、面接のために大学教員をお願いしている先生方が集合。ここでも、今回のことについて謝罪させていただいた。パンフレット作成について、責任が無い先生方にも、ご迷惑がかかるというのは、本当に申し訳なく思った。

午後5時前、予定通り、入試B日程が終了。

受験生の方々、保護者の方々、高校の先生方には、改めて、ご心配をかけていることを、この場を借りて謝罪をさせていただきたい。

午後6時、先週1週間、オーストラリアの4都市にある大学と、シンガポールの大学を、藤本社長と回ってきた田宮さんより、詳細に報告を受ける。それぞれの大学で、懸念事項だったことについて、責任者同士で話し合いができ、詳細についての文書作成が開始されるとのことだった。

午後7時、友人の奥さんが、差し入れを持ってきてくれた(写真Click!)。とても美味しいピリッと辛いカレーパンとアンパンだった。人の心の有難さを感じた。

その後、総合プロコースで受講されている方と電話で相談。ご主人が大学院入学へのご興味があるとのこと。面談を設定することになった。実は今度の日曜日に大学院入試がある。小まめにやってきた大学院入試だが、ブログで、「デジハリ大学院への道」をやっている方も今回受験とのこと。どんな方かお会いするのが楽しみだ。

今、デジハリを始めて11年。ぼくは一度として、この学校を利用してくださる方を裏切ろうとしたことは無かったけれど、11年を振り返れば、いくつものミスを犯してきた。その都度、誠心誠意、改善に努力してきた。今回も結果で答えることしかないと思っている。

これまでも、株式会社がスクール形式の事業をやっているということで、なかなか信用していただくのが難しかった。大学院や大学では、さらにそのハードルは高くそびえている。もうすぐ、最初の大学院生が旅立っていく。ぼくたちが、この1年間で、彼らにどれだけのことができたのか? 彼ら自身の評価、そして産業界の方々の評価がもうすぐ出る。
  
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February 14, 2005

大阪から戻り、対談へ

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午前9時、大阪のホテルをチェックアウト。午後1時に東京校に戻る。「のぞみ」での往復、昔のことを考えれば、とても早くて良いのだけれど、ぼくは、振動のせいか、いつも胃にきてしまう。しばらく、部屋の椅子に座って、三半規管が落ち着くのを待つ。

午後2時半、某キャリアの方との対談を行うために出かける。記事広告ということで、先方の広報の方々、雑誌社の方々、広告代理店の方々、写真家にライターさんなど、関わられている人達が多くて、(写真Click!)、ちょっと恐縮してしまった。対談は、午後3時から1時間ほど、どんな記事になるか楽しみだ。

[毎日新聞夕刊の報道について]

本日の毎日新聞夕刊に、デジタルハリウッド大学が「留学提携先を虚偽記載 再指導で修正」と大きく報道された。記事を見ると、デジタルハリウッド大学が、今から2年後に開始される留学について、何も準備や行動をとらずに、まったく虚偽に、相手先の大学名を挙げているように読めてしまう。

この件で、さっそく、この1週間、オーストラリアとシンガポールの留学予定大学との詰めたミーティングを行って、昨日、帰国した藤本社長(写真)とミーティング。

デジハリ大としては、3月には、これまで、条件を詰めてきたアメリカ、カナダの各大学や教育機関への出張。、さらに3月末には、イギリス、アイルランドの大学への出張も決まっており、これまで掲載してきた以上に、留学予定先を増やすために行動をとっていたところなので、ぼくとしては、このような形で、報道されてしまったことは、非常に残念である。

本学への入学を検討する方々から、交渉を進めている大学名を開示して欲しいという要望も強くあり、それに答える形での掲載だったが、パンフレットでの「留学提携先一例」という写真を説明する記載が、誤解を生じる可能性があったことについては、申し開きができないと思っている。毎日新聞記者の方の取材で指摘を受け、ただちに文部科学省と表記について、相談をさせていただき、2月5日から対応した。ご迷惑をかけた方々に、心からお詫びを申し上げたい。


明日、入試のB日程があるので、そこでも、受験生の皆様に、お詫びを申し上げる予定だ。

本件についての、デジタルハリウッドとしての見解は、デジハリサイトに掲載させていただいた。
  
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February 13, 2005

大阪校で「デジタルメディア概論」の授業

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午前11時、東京校を出て、「のぞみ」で大阪に向かう。今日は、「デジタルメディア概論」の講義をやらせてもらう日だ。午後2時半、大阪校に着くと、プロデューサーの関さん(写真)が出迎えてくれた。なんでも、本日、「探偵ナイトスクープ」という人気テレビ番組の収録が、大阪校を舞台にあったそうで、関さんもカメラの収まったとか? なんか本人、照れていた。

午後3時から、京都校本科の自己推薦の方と面接。すでに絵本作家として活躍されている方だった。また絵だけでなく、ご自分が創作された動物のキャラクターを、体のいろいろなパーツが稼動するヌイグルミとしても制作されており、それを写真撮影しての絵本作りもされていた。そこまでやっていらっしゃるので、いよいよ、キャラクターたちが、実際に動いているところを、アニメーションにして、子供たちに見せてあげたくなったのだそうだ。素晴らしいね。


午後3時から、「デジタルメディア概論」の授業(写真Click!)。大阪校だけでなく、神戸校、京都校からも授業を受けるために集まってくれた。いつものより早口で、しゃべったためか、3時間5分で授業が終わった。いつもは、3時間15分ぐらいかかるのだ。

夜、スタッフと食事をした後、ホテルへ。着替えもせずに、そのまま寝てしまったのだった。

  
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February 12, 2005

しばらくぶりにオフ

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本日はオフ。疲れが溜まっているので、夕方までは、家に居ておとなしくしていた。

夜7時、一人暮らしをしている母親と食事をすることになり、阿佐ヶ谷で待ち合わせ。駅前にあるトルコ料理屋へ行く。母親は、トルコ料理を食べるのは、生まれて初めてと言っていたが、口に合ったようだった。

ぼくは、トルコのビールを試してみた。さっぱりとしていた。また、いろいろな食材がペーストのようになった前菜の盛り合わせ(写真Click!)は、いろいろな香辛料が使われていて、トルコの味の傾向を知ることができた。

明日は、大阪校へ出張なので、早めに寝たのだった。
  
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February 11, 2005

祝日だけど、大学院は授業!

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朝9時に起床。祝日ということで、ちょっとのんびりムード。誕生日のプレゼントで頂いた地球儀模様のバランスボールで体を伸ばす。体中の筋肉が縮んでいる感覚で、まさに病み上がり状態。ちょっと体が楽になる。

午後2時に東京校へ。通常のスクールは休講日なので、玄関のガラスドアも、コンビネーションナンバーを入れないと開かない。そのまま夕方まで、毎月送られてくる書籍や学会誌に目を通したり、PC内の整理など、細切れの時間では、やりにくい仕事を片付ける。

東京校では、通信科のスタッフが仕事中。さらに5階のハリウッドスタイルでも、最近、大型案件が取れてしまった院生の諸橋まきさんがプロジェクトチームを結成して、ミーティングをしていた。

午後7時。祝日というのに、大学院のクラスルームでは、授業が平常通りに行われていた。今晩は、加藤麻衣子教員による「インターネットビジネスコンサルティング」。今年度の大学院は、認可になったのが、去年の2月ということで、本格的に講義が開始されたのが、5月の連休明けだったこともあって、日程がびっちりになっており、今日の祝日は、平常通りとなったとのこと。真面目に頑張っているのである。

午後9時に家に戻り、DVDで「APPLESEED」を見た。この映像を80人で10ヶ月あまりで制作したとのこと。何度見ても、感心してしまうね。
  
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February 10, 2005

アンダー10ミニッツデジタルシネマフェスティバルへ

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午前11時、大手広告代理店の方の紹介で、新宿にあるピックス・ドゥという全国的に人気のある写真スタジオへ。場所がら、一階の受付には、ホストさんの写真がいっぱい。みんな、まさにそれらしく演出されて写っている。ここが高速度データ転送のベンチャーを展開しようとしているとは、俄かには信じ難い。

さっそく、写真家でもあるエグゼクティブプロデューサーの柏木崇さんにお話を聞く。柏木さんは、10年前から、時代はデジタルということで、すべてのスタジオ業務をデジタル写真に切り替えて、それを売りとしてビジネスを展開されてきたのだそうだ。

そこで、毎年、高解像度になるデジタル画像で、困っているのが、その莫大なデータ容量。すべてデジタルにしたつもりでも、現場から編集部、または編集部から印刷所へ、バイク便を飛ばす日々。ある会社では、月のバイク便への払いが1000万円にもなっているとか。

そこで、知り合いの技術者の方と協力して、高速データ転送の仕組みを作ってしまったとのこと。この技術、簡単に言えば、インターネットの広い道に、一部、自分と相手を結ぶ、鉄道を設定して、その専用の鉄道の上に、一連のデータを連結した列車のようにして走らせるというような感じだろうか? まあ詳細は公開されていないので、あくまで、ぼくが聞いた雰囲気で話しているのだが。

この技術を使えば、雑誌一冊分のDTPデータをネットで送ることも容易とのこと。実際、そのようなやり方で、イタリアの写真誌で、ヨーロッパで人気のある「ZOOM」誌を日本に転送、記事を日本語にして、そのまま日本で印刷して、流通に出すということを、今年、始めるのだそうだ。すでに、大手印刷会社などとコンタクトが始まっているとのことだが、大容量データの高速転送に、ご興味のある方、Pix-Do!はチェックだね。

そのまま、お台場に移動。今日は、第1回アンダー10ミニッツデジタルシネマフェスティバルのファイナルラウンドがパナソニックセンター東京であるのだ。

賞金200万円ということで、若いプロフェッショナルや映像作家志向の方々も、たくさん応募されていた。予選である渋谷シネ・ラ・セットで上映された28作品には、すでに、ぼくが他のコンテストでも最終審査で見た優秀な作品がいくつも含まれていたので、これは、レベルが高いコンテストになるぞと思っていた。

もう一つ、事務局がたいへんなので、なかなか普通はやらないのだが、グランプリは、本日、審査員たちが、公開の場で決めるということになっている。これは、見ているほうはエキサイティングなので、とても良いのだが、審査員としては、いつも公開されない中で、自由に発言して審査しているところを、観客の方々も意識しながら話を進めなければならないので、けっこう辛かったりするのだ。

しかし、このコンテストの審査員には、そんな心配は要らないだろう(写真Click!)。右から中島信也さん、中野裕之さん、樋口真嗣さん、佐藤可士和さん、田中秀幸さんという、強力な方々。公開審査は、本当に面白かった。

さて、デジハリもこのコンテストに協力。デジタルハリウッド賞を1名の方に出すことになっており、ぼくが選ばせてもらったので、プレゼンターとして、贈賞をさせていただいた。ぼくが、選んだのは、「ツノボケ」というフルCG青にメーションを制作した大森清一郎さん(写真)。

贈賞式の後、懇親会となり、大森さんと話をして、びっくり。なんと6年前ぐらいの横浜校でソフトイマージュを習ったという元受講生の方だった。さらに、彼は「校長、ぼくのこと好きでしょ!」と。えっ? なんのことかわからない!

すると、大森さんは、「あの頃、テレ朝にD'sガレージという若い作家の映像を紹介する深夜番組があって、その時も、校長が、ぼくの作品を月間最優秀にしたよ」と。こちらは、完全に忘れている。そのときは、今回の作品と違って、実写っぽいCGだったとのこと。彼は、卒業後、トリロジーで働き、去年からフリーランスになったとのこと。プロになっても、自分の作品を作っていくのは、素晴らしいことだよね。

その後も、懇親会の中で、次々に卒業生に再会。ファイナルに残っていた、いくつかの作品が、デジハリ卒業生のものだったのだ。どの作品も、会社の仕事とは別に、自分で制作したというオリジナル作品だった。こういう志向の人達が出てきているのは、本当にうれしいし、いよいよ、そのような映像作家の人が活躍できる時代になろうとしているのではないだろうか? だって、このアンダー10ミニッツデジタルシネマフェスティバルは、そこを目指して仕掛けられているのだから。

夜、今日、初めて東京校へ。まだ、熱があって、ちょっと体が震えるけど、そのまま通常業務に入ったのだった。
  
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February 09, 2005

今年も始まったIMJの就職戦線

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12時30分から大学運営系の会議。ロスアンゼルスで行う入学式と視察の詳細の確認がほとんどだった。

午後2時から、モバHO!について、東芝の社内向け広報のための取材。実際、あれから毎日、CNNjチャンネルを見ているのだが、世界のニュースを見ていられるというだけでなく、英語の聞き取りという意味でも、効果があると感じる。

終わって1階に降りると、IMJが、2006年度の求人のために、就活中の学生をたいくさん集めて、会社説明会をやっていた(写真Click!)。今年は、会社説明会を2000人ぐらいの募集があるだろうと、コンテンツ制作系としては、IMJの人気は高いね。

午後3時、毎年、なんらかの形で、お手伝いをさせていただいている産業バーチャルリアリティ展について、事務局の方々とミーティング。今年も、CG映像系で、講演会を立ち上げることになった。

午後4時、子供たちのキャリアデザインに関することで、インタビューを受ける。自分の小学校の頃を思い出さなければならず、ちょっと面白かった。

午後5時から、毎週のプロデューサー会議。藤本社長がオーストラリアに出張中なので、サクサク氏が進行。まさにサクサクと終了すると思ったら、デジハリ恒例の「デジタルフロンティア2005」の詳細をつめなければならず、いつもより時間がかかった。今年は、4月3日。有楽町の読売ホールだ。

全国の本科からグランプリと部門賞が選ばれるのだが、この受賞者たちは、必ず業界で活躍している。今年はさらに、大学院生の作品も紹介されることになる。どなたでも参加できるので、紹介サイトが出来たら、また、スギヤマスタイルでお知らせしたい。

今晩は、本当は、JAPAのオフ会に参加予定だったのだけど、会議も遅くなったし、まだ、風邪が真っ最中。ということで参加は諦めたのだった。

さて、どんな形で使っていけるのかと試しているモバHO!だが、外では、やはり座っているときのほうが、落ち着いて見られるね。高さ的に、膝の上にかばんを置いて、その上にモバHO!を置くと、ちょうど良い高さで見られるね(写真)。

電車でもこのスタイルで視聴して帰った。みんなPDAだと思うらしく、とくに気にもされないので、楽しく番組を楽しむ。けっこう、20年以上前の、ぼくとしては、懐かしい番組が多く流れていることに気がつく。

「サウンド・イン・S」なんて懐かしい。この番組は、72年から82年までやっていたと思うけど、他の番組とは、とても違っていた。まず、美術が凝っていて、照明が素晴らしいし、カメラの動きも違う。

また生バンドで収録。そのバンドの演奏は、素晴らしく上手。編曲は、前田憲男さん。さらにミキシングが、非常に良い。ぼくは、その頃からメインのステレオセットで、テレビの音を聴いていたので、普通の番組との音の差は、かなり明白だった。

ホステス役の歌手の方は、何人か代わったけれど、バックダンサーは、ずっと名倉加代子さん率いる「ホリディガールズ」。今、見ても大人のカッコいいダンスだ。名倉さんは、今でも現役で振付の大家になられている。

ということで、どう見ても、テレビマンも、ミュージシャンも、ダンサーも、プロとしての仕事をちゃんと実力を出してやっている、というのが滲み出ている音楽番組だった。もちろん、ゲスト歌手によって、あららという歌もあったけれど、ぼくは、そんな時でも、それ以外の要素を十分楽しんだのであった、それが21世紀の今見ても同じように感じる。改めて良いコンテンツとはと、考えてしまうね。
  
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February 08, 2005

経済産業省クリエーター人材育成支援事業の評価委員会へ

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午前10時から大学入試関連の仕事を3時間ほど行う。先週、取り組んでいた新プロジェクトの企画書作成がやった終わったので、午後は、通常業務。午後3時から渋谷エクセルホテルへ。ここ数ヶ月関わってきた「経済産業省クリエーター人材育成支援事業」の第3回の評価委員会が始まる。この事業、昨年までに経済産業省が専門家の協力で作成したCGクリエーターのスキルマップというものがあり、それをクリアするための実践的なトレーニングを、若いCGクリエーターに行い、その効果について、評価・分析しようというものである。

今回の事業は、仲間の会社であるデジタルスケープ社が行っており、評価委員には、ナムコ中村勲さん、GDH村濱章司さん、デジタルフロンティア植木英則さん、エイリアス社アレックス・ケリーさんなど、トップの方々がなっている。経済産業省からも、メディアコンテンツ課の杉浦健太郎さん(写真)と松本智佐子さんが、出席。事務局は、デジハリ2期生の中路真紀さんが、担当している。

CGというと、どうしても何のツールで、トレーニングするかということになるのだが、今回の事業では、MAYAが選定された。エイリアス社からは、デジハリ・サンタモニカ校の頃の卒業生である西村洋二郎さんと小川大祐さんも、評価委員側として、参加していた。

1時間ほど、中路さんから、トレーニング結果について、いろいろな角度からの評価や分析が報告された。その後、評価委員長のデジタルスケープの川村順一さんと、実際のトレーニングを行った平井直哉さんを中心に、評価委員が、活発な議論を行った。川村さんは、ナムコで「鉄拳」をプロデュースした方で、デジハリといっしょに、ナムコ・デジハリ・ゲームラボというコースを立ちあげたことがある。平井さんは、元、日産のカーデザイナーという経歴の持ち主でもある。

午後6時からは、場所を移して、実際に12月と1月にトレーニングを受けたCGクリエーターの方々といっしょに懇親会となった。まずは、経産省の杉浦さん(写真)の挨拶から始まって、デジタルスケープの藤川社長が乾杯(写真Click!)。今回のトレーニングは、アニメーションに特化したプログラムだったのだが、受講した方々は、とても役にたったという感想だった。ひとりづつ、カルテのような細かい評価結果も渡され、参加した人達には、実りあるトレーニングだったと思う。デジハリ卒業生や現役生も参加していて、さっそく、評価委員たちとコミュニケーションをしていた。

GDHさんも、デジタルフロンティアさんも、映画制作が数本同時に走っているという状況とのことで、実力さえあれば、100人ぐらい、すぐ現場で働いて欲しいとのこと。今、雰囲気だけでなく、現実にコンテンツビジネスが動いているのを感じる話だった。

午後7時過ぎ、解散。風邪が、ぜんぜん直らないので、そのまま帰宅することにしたのだった。
  
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February 07, 2005

「面接の人達 2006」の打ち上げへ

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メリハリ無く、毎日、仕事をしているけれど、月曜日は、なぜか新鮮な気分になる。不思議だ。

午前11時、ぼくが最も尊敬している先生のひとりである東大名誉教授の月尾嘉男先生が、TVディレクターの方といっしょにミーティングのために、校長室にいらした。先生の「月尾嘉男の洞窟」というサイトを札幌校の卒業生がやっていることもあって、デジハリに親近感をいただいていただいているようで、有難いことである。

月尾先生は、日本でのCGやVR研究の開祖でもあるだけでなく、細かい研究領域を超えた大きな視点を常にもっていらっしゃる。去年、手漕ぎカヌーで、荒海で有名なケープホーン岬を回られたことでも世間を驚かした方だ。とくに著書「縮小文明の展望」を読むと、そこに挙げられている詳細なデータから、地球で人類社会というものを存在させるために、何らかの手を打てる時間が、ほとんど残されていないことを思い知ることができる。

時間を無駄にされない方なので、あっという間にミーティングは終わって、風のように去っていかれた。このスピード感を常にキープしているからこど、ずっと一流なのだなと感じた。

お昼から、静岡県の方々とミーティング。静岡では、ここ3年、ホームページグランプリを行ってきたが、今年からは、異なる形で進めていきたいということに関するミーティングだった。

午後1時すぎにミーティングが終わって、そのまま、いろいろ準備をして、茗荷谷にある筑波大学・大学研究センターへ。今日は、ここで催されている「大学事務職員の能力開発のための試行プログラム」で講師をさせていただくのだ。ぼくは、「株式会社による大学経営」という題目で、デジハリの活動について報告させていただいた。45人ほどの参加者のほとんどの方が、国立大学の事務方の課長や係長の方達。株式会社の学校はサービス業でもあるという発想にかなり違和感があったのではないだろうか? しかし、こういう勉強会にぼくが呼ばれること自体、変化は押し寄せているということだね。

じつは、風邪は、まだ酷くて、薬で抑えながらの仕事。体が痛い。夕方、東京校に戻り、あるコンテストへデジタルハリウッドから賞を出すということで、その審査のため、28の映像作品を鑑賞。他のコンテストで入賞している作品も多く、レベルがたいへん高いものだった。

午後9時、ぼくの感覚では、早退。しかし、そのまま家に戻らずに、中野でやっている「面接の人たち 2006」の打ち上げに合流。この土日は、毎回100人を越えて、立ち見も出るぐらいの方々に、見ていただけたとのことで、打ち上げ現場は、もの凄く盛り上がっていた(写真Click!)。役者さんやスタッフが方々への感謝の言葉を述べさせていただいて、みんなで乾杯をしたのであった。ぼくは、ウーロン茶だったけどね。

今回、演出家ではなく、総合プロデューサーという立場で仕事をしたという岡本貴也さん(写真)は、演劇の制作を初めて行った院生たちの頑張りについては、非常に高く評価していただいた。岡本さんは、デジタルハリウッド大学で、教鞭をとることになっており、今から「演劇部の顧問」になると宣言していただいた。デジタルハリウッド大学へ入学される方、ぜひ、熱い心を持つ岡本先生を顧問に演劇部を創設されたら、いかがだろうか。

午後11時すぎに、そっと抜けたのであった。きっと、みんな朝まで飲むのだろう!

  
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February 06, 2005

風邪でダウンだが、校長室に篭る

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朝、体が痛いので起きてしまった。やっぱり完全に風邪だ。咳がひどい。発熱もしている。これは、まずいのだが、今日も仕事なのだ。

午後から校長室に篭って、企画書の文章打ち。ごらんのように市販の薬漬け状態で頑張る。しかし、副作用だろう、大きな眠気が襲ってきて、夕方1時間ほど、カウチで熟睡。

デジハリ東京校は、めずらしく特別なイベントが無い、淡々とした一日。いつもよりスタッフのみんなも、ゆったりした気分で仕事をしているように見えるが、じつは、もう午後9時(写真Click!)。

ということで、今日は、体力の限界、みんなより、早く会社を出ることにしたのだった。

さて、スギヤマスタイルで何度も紹介してきた演劇「面接の人達 2006」だが、後半、どんどん観客の方が増えて、立ち見も出ているとか。演出も、細かいところを、どんどん良くして、完成度も上がっているとのこと。これが生のステージの良さだね。いよいよ明日の午後4時が最終公演か。

一方、渋谷のUPLINK FACTORYでのショートムービープロジェクト「TRILOGIA」は、始まったばかり、ワンドリンク付きで、それぞれの上映の後には、必ず、出演者によるトークショーが付いているという楽しい上映会となっている。ぜひ、トークショーのメンバーを確認されて、UPLINK FACTORYへ行かれると良いだろう。よろしく!
  
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February 05, 2005

「TRILOGIA」の製作発表会!

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朝7時に起きたら、咳がでる。今年、初めて風邪をひいたようだ。この忙しさの中、ちょっと問題だ。

午前11時半、渋谷のファイヤー通りの消防署を上がったところにあるUPLINK FACTORYへ。今日は、ここで、イトーカンパニーグループxデジタルハリウッド大学院Presentsショートムービープロジェクト「TRILOGIA」のマスコミ向け試写と、制作発表会があるのだ。

さすがに主演が、若手の女優さんたちということで、スポーツ紙の記者の方々も多い。ビデオカメラも3台入り、まさに芸能界という感じだ。まず、試写が始まる。お客様が入っている環境の中で、大きなスクリーンで見ると、まさに映画マジックの中に入ってしまう。

その後、デジハリの監督たちと、主要な出演者が並んでの制作発表会(写真Click!)。こういう並びの中に院生が監督として並んでいる光景って、やっぱりうれしいね。

最後に、existenceの松本まりかさん(左)、Bitter Sweetの蒼井優さん(中)、Sonic Cannonの吉田智美さん(右)が、囲みでインタビューを受ける。やっぱりマスコミの関心は彼女たちだね。

午後2時、東京校へ移動し、そのまま大学院ゼミ。2時間ほど、みんなで議論、ぼくの中の旬は、なんといっても1月29日発売のQUALIA001。ビデオ映像を高度なデジタル変換で、ハイビジョンと同等に引き上げて上で、好きな部分のズームがリアルタイムでできる。

たとえば、テレビ放送を見ながら、良く見たいところを高精細度のままズームして見られることになる。なんだか「ブレードランナー」の一シーンを思い出してしまう。ちょうど、インターラクティブTVとカウチポテト視聴の中間ぐらいの感覚で、テレビにかかわっていける感じだ。

また、QUALIA001は、ハイビジョン映像も、さらにクオリティアップするとのこと。オーディオでは、アップサンプリングをして音質を高くするコンバーターは、ハイエンド機器として、数々製品化されているが、それらのほとんどが、100万から200万円ぐらいの商品である。それに比べれるとQUALIA001は、安いね。ぜひ、機会を見つけて視聴したいと思う。

午後7時半から、新プロジェクトの打ち合わせを社長室で行う。藤本さんは、明日からオーストラリアとシンガポールに出張だ。あちらの数々の大学とミーティングしてくる予定。相変わらず、走り続けるデジハリだ!
  
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February 04, 2005

デジタルハリウッド大学・一般入試A日程

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今朝の日経新聞・首都圏版に、デジハリ大学院生たちが全面的に関わった演劇『面接の人達 2006』が紹介されていた。いろいろな新聞に紹介があって素晴らしいことだ。まだ、実質、大学院生が、デジハリに通いだしてから9ヶ月なのだが、まさに大学院もドッグイヤーで進んでいる。いよいよ、公演は、月曜日までだ。

朝9時半に東京校へ。今日は、デジタルハリウッド大学の一般入試のA日程だ。デジハリとして初めて経験する一般入試。スタッフたちも緊張していた。

本日の面接官には、ベンチャー企業の代表をやっていらっしゃる実務家教員の方も含まれており、デジハリらしい一般入試となったのではないかと感じた。

夕方、無事終了。入試実行担当者が、胸をなでおろした瞬間だった。その後、新プロジェクトの打ち合わせを社長室で行う。夜は、企画書作り。まさに立ち止まっている時間は、ぼくたちには無いのだ。

さて、外部と組んでの大学院生の活躍が目立っているが、もちろん、粛々と第3セミスターが進行している。本日は、メディアアーティスト八谷和彦さん(写真Click!左)が担当する「インターフェース概説」の授業日。ゲストとして、気鋭のアートディレクターの東泉一郎さん(写真Click!右)がいらしたのだった。

授業の後、院生たちに聞いたところ、今日もとても良い授業だったそうな。いろいろなプロフェッショナルに素直に教えを請える学生という身分って、ほんとうらやましいね。

さて、明日は、いよいよ大学院のショートムービープロジェクトが、UPLINK FACTORYで公開になる。お昼にスポーツ紙などのメディア向けに記者会見をするとのこと。監督たちだけでなく、主演した女優さんたちも出席とのこと。楽しみだ!
  
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February 03, 2005

モバHO! と The 10th Anniversary AMD Award

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昨日の朝日新聞朝刊に「HPに恐竜進化ゲーム」という記事が紹介されていたが、これは「恐竜博2005」の公式サイトの中のコンテンツ。このコンテンツを作ったのが、デジハリの現役の受講生8人。ということで、朝、その予告編を見た。2月下旬にゲームが公開とのこと楽しみだ。

朝10時、臨時株主総会。株式数に関するものなので、10分あまりで終了。

午後1時、タカラモバイルエンタテインメント社の服部さんとミーティング。服部さんの企画に、デジタルハリウッドエンタテインメント社が協力して、デジハリ卒業生を集めて、「コミカルイッソピー」というイッソップ童話を下敷きにした大人向けのフルCGコメディを26話制作。そのCGショートムービーが、いよいよモバHO!で、4月以降、放送されることが決定したのだ。放送前なのに、DVD化の話も進んでいるとのこと。

ぼくも制作の状況は見ていたので、「コミカルイッソピー」は、かなり期待が持てると思っていたのだけど、今日、仕上がりを見たら、素晴らしい出来だった。なんか、またも卒業生を誇りに思ってしまった。

という流れなので、ぜひモバHO!を体験ということで、今日から使用開始。衛星放送をこんな小さなモバイル端末で楽しめてしまうのだ。もちろん、いろいろな展示会で、見たり触ったりしてきたけど、実際の使い始めた感じとしては、ノートPCのパワーやネットのトラフィックと関係なく、ずっとテレビを見たり、ラジオを聴けるのはいいなあという感じだ。

チャンネル数を増やすため、音質は、MD同等ということなので、オーディオファンまでには、薦められないけど、コンテンツを楽しむという意味では十分だ。とくに、今日は、ブッシュ大統領の教書が発表されたので、ずっとCNNを見ていた。これはいいね。英語のリスニングという意味でも最高だね。自動車や電車の中でも楽しめるということなので、これから持ち歩いて、このスギヤマスタイルで、使い勝手をレポートすることにしよう。

午後2時、卒業生が、最近就職して新しいことを始められるという矢崎総業の方々とミーティング。午後3時、阿多悪しいニュースレター発行のための、事前調査ということで、インタビュー。

本日は、午後5時半から、赤坂プリンスでの社団法人デジタルメディア協会のDigital Contents of the Year'04『The 10th Anniversary AMD Award』へ参加。

受賞結果は、AMDのサイトで確認していただければと思うのだが、この賞は、コンテンツ産業関連の雑誌の編集長たちが、作品というより、その背後にいる作り手を選出するというスタイルで、行われており、良い意味で、緊張感があって、とても意味ある賞だと感じている。

ぼくも5年前に功労賞というものをAMD Awardでいただいたのだが、今年の功労賞は、なんと30周年を迎えたハローキティだった。ちゃんとステージにキティちゃん上がり写真Click!)、みんなにジェスチャーで挨拶をしたのであった。

毎年、このイベントに参加しているけれど、ひとつの特徴は、必ず、総務省大臣が来て、大賞を渡すということと、受賞者、審査員、関係者は、全員、ブラックタイで参加するということだ。これは受賞者の方々に敬意を表するという意味で続けられている。したがって女性もロングドレスや訪問着が望ましいという状況。今年のぼくは、このドレスコードを破ってしまった。ちょっと反省。

映画、テレビ、ゲーム、IT、大学の先生方、お役所の方々と異業種が集まる会でもあるので、後のレセプションパーティが、すこぶる楽しいのだ。ということで、最後まで居座って、いろいろな方とお話をした。

帰りのタクシーで、さっそく「モバHO!」を試す。移動中、まったく映像も音声も切れないで、そのまま「ワールドビジネスサテライト」を視聴することができてしまった。なんと、これは便利だ。そんなこんなで、本日は終わったのだった。
  
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February 02, 2005

文化放送「辻よしなりラジオグラフィティ」 に出演

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朝10時半、月初めの総会の前に、大学院から生まれて、もうすぐ公開となるショートムービープロジェクトTRILOGIAの試写会がスタッフ向けに行われた。昨日、完パケができたばかり。TRILOGIAは、3つのショートムービーのオムニバス。「ソニックキャノン」、「Existence」、「BITTER SWEET」、どの作品も、なかなか素晴らしい仕上がりだった。

2日前の日曜日、メイキングセミナーをやった戸田泰雄さんの「Existence」なんて、ストーリーを知っていたのに、涙が出てしまった。どの作品も、これからスターへの階段を上ると期待されている女優さんたちが、とても光っていた。

11時半から、30分遅れで、定例の総会。札幌から福岡へ転勤になったり、福岡から渋谷に転勤になったりと、若いスタッフの移動が紹介された。いろいろな拠点校を担当してもらうことは、いろいろな経験を積むという面でも、新たなネットワークが構築されるという面でも、プラスだと考えているので、どちらかというと転勤が多い会社なのかもしれない。

12時半から、大学運営関係の会議。4月からの詳細の打ち合わせが続いている。2時に、キヤノンでMixed Realityの研究開発を指揮し、今は、立命館大学教授となった田村秀行先生とミーティング。いろいろとお話を伺った。

午後3時、四谷にある文化放送へ。しばらく生放送の様子(写真Click!)を見ながら打ち合わせて、午後4時からの生放送「辻よしなりラジオグラフィテ」に出演させてもらった。ぼくの出番は、4時半から20分ほど。デジハリの紹介や、そもそもコンテンツとは何かとかとか、大学入試の状況、さらにデジタルハリウッド大学が、どんな大学かを説明させてもらった。辻よしなりさん(写真)は、毎朝テレビ東京の番組の司会で見ているせいか、初めてしゃべったという気がしなかった。

午後5時半に戻り、そのまま定例のプロデューサー会議に参加。午後7時からは、新プロジェクトの会議。そして、午後8時半から、やっと通常の仕事。なんか、バタバタしているうちに終わった一日だけど、朝のショートムービーを見た感動の余韻がずっとあって、幸せな気分のままでもあった。

  
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February 01, 2005

映像産業振興機構サイトオープンで公募開始!

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昨日、脳を頑張って使ったせいで、寝付かれなかったのだが、3時間半の睡眠で起きてしまう。

8時からのテレビ番組を見たら、中尊寺ゆつこさんが亡くなったことを知る。昨年、お会いしたとき、まったく元気だったのだが。中尊寺さんは、いつも新刊が出るたびに、本を送ってくださっていた。ぼく自身、一度、中尊寺さんの漫画に描いてもらったこともある。デジハリ大学にゲスト講師で来てくれるともおっしゃってくれていた。ただただ、ご冥福を祈るばかりである。

そんなこともあって、呆然としながら、家から高円寺駅まで歩いていたら、その間にコートの下にしているはずだったマフラーを落としてしまった。経路を2度往復してみたら、誰かが拾って、商店の横のワイヤにひっかけておいてくれたのを発見。感謝!

東京校にある本部に寄ったら、4年ほど前までデジハリに務めていた白石奈々子さん(写真)が、メディア企画室にいた。しばらく仕事を手伝ってくれるとのこと。こういうのって、なんかうれしいね。

午後1時から、大学の留学関係のミーティング。午後2時、共同通信社からのインタビューを受け、その後、普通に仕事。

郵便物の中に、デジハリの名物講師で、卒業生から絶大な信頼がある南雲治嘉先生の最新刊「チラシレイアウト」があった。ぼくは、若い頃からずっと折り込み広告のデザインなど、毛嫌いしていたのだけれど、デジハリを設立した頃から、そういうデザインの持つ意味や効果が凄いものだと理解できるようになった。

南雲先生は、常用デザインシリーズということで、執筆を展開されている。例のごとく豊富な実例(写真Click!)を挙げて分析。チラシに限らず、WEBのようなレイアウトを必要とする場合でも、この本はとても役立つだろう。南雲先生には、4月から大学での教員をお願いしている。

さて本日、スギヤマスタイルで何度か紹介している映像産業振興機構のサイトがアップした。NPOとして認可されるのは3月の予定なのだが、すでに映画、テレビ、ゲーム産業から代表的な企業が参加していろ、今後、日本のコンテンツ産業振興の中心的な役割を果たすことが期待される。

その機構なのだが、まだロゴが無い。ということで、ぼくが提案して、ロゴを広く公募することになった。日本のコンテンツ産業を代表するロゴとも位置付けられるので、ぜひ多くの方にロゴをデザインしていただいて、公募に参加していただきたい。詳細は、コンテスト概要ページをぜひ見ていただきたい!


夜8時、西麻布交差点から渋谷に向けて歩いたところにあるゼフィーロで、著名なコンサルタントである波頭亮さんと会食。美味しい料理と楽しい会話、とても良い夜を過ごさせていただいたのだった。
  
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