February 16, 2005
卒業生の山田圭さんが来てくれた
![]() | 12時から、大学会議。来週、早々に、文部科学省の大学設置審議委員会に書類を提出するので、それについての進捗を確認。このように、新設大学は、進捗状況を定期的に報告するようになっており、株式会社といえど、ちゃんと文部科学省のフォローが入っているのである。 昨晩、藤本社長以下、文部科学省に行き、打ち合わせをしており、とくに大学設置にあたって、要望事項について、どのような対応をしているか、という点と、今回のことがあったので、留学提携に関する進捗状況の報告の詳細を付けるということになった。また、ほぼ開校から10ヶ月を経た大学院の現状についても報告することになる。 現在、このような公的な委員会に提出される書類は、すべて、国民の請求により、後から閲覧が可能となっており、いろいろな意味で、ガラス張りになっている。株式会社も公開となれば、IRの名のもとに、広い範囲で情報開示が行われる。ぼくのように名前を公表してのブログも、一種の情報開示だろう。 しかし、情報開示すれば、情報の受け手に、一様に何かが伝わるわけでは無い。当然、解釈は、受け手により異なるし、もちろん、それが健全な姿なのだと思う。だからこそ、情報を開示して、いろいろな方の意見をいただけることは、とても有難いことだ。その意味で、ブログは、確かに機能するシステムだね。 午後1時、初期の卒業生の一人である山田圭さん(写真)が、デジハリを訪問してくれた。山田さんは、先週、株式公開となったデジタルクリエーター専門の派遣会社デジタルスケープから9年前、初めてセガに派遣された3人の一人。その時の部長さんが、現在のセガ社長小口さんだったそうだ。 その後、山田さんは、デザイナーとしてセガに入社。そして、去年末までの3年間は、中国にゲーム制作の拠点を立ち上げるために上海にいたのだそうだ。中国では、プログラマーを探すのは、比較的簡単だったそうだが、デザイナーの確保には、たいへん苦労したのだそうだ。市中には、100円というような値段で、MAYAやXSIのコピーが売られており、それらのトレーニング本も、1000円ぐらいで、非常にたくさんの種類が発行されているので、多くの人が、独学で勉強して、応募してくるのだそうだ。 しかし、操作ができれば良いというものではないわけで、とくに日本のトップゲームメーカーが要求するクオリティは、非常に高いわけだ。チーフデザイナーという立場の山田さんは、すべての採用に関わって、3年間で200人ぐらいの人を雇用したのだそうだ。 しかし、2年前ぐらいから、韓国のオンラインゲームブームが訪れ、いきなり上海に300社ぐらいのゲーム会社が設立され、たくさんのデザイナーがヘッドハンティングされていったとのこと。そして、その300社ぐらいのゲーム会社の中から、実際にマーケットに投入できるゲームソフトを仕上げたのは、3社ぐらいだったとのこと。なんかダイナミックな話だね。 そんな中、山田さんは、他の2人の日本人とチームをまとめ、プロジェクト開始より3年間、昨年末に、中国で初めてPS2用ソフト「獣王記」(2005年1月27日発売)を完成。面白いことに中国以外の全世界で発売になるとのこと。やはりコピー品がすぐに流通する中国市場へ、直接、参入するメリットは無いということなのだろう。 その山田さん、昨年末、ゲームが仕上がったところで、セガを退社。早くも音楽制作がメインの会社をagehaspringsを友人と設立。社長になった。最初の大きな仕事は、元JUDY AND MARYのシンガーYUKIさんのニューアルバムJOYのプロデュース。2月23日に発売とのことだ。 山田さんは、これからは、必ず映像と音楽のコラボとなり、その主戦場は、ケータイとなるので、そこで、活躍していきたいとのことだった。まさに正しい選択だろう。さっそく、デジタルハリウッドエンタテインメント社を紹介。今後の協力を約束したのだった。企業から独立する卒業生は、最近、どんどん増えている。彼らを応援するためにも、デジハリが頑張らねば。 午後3時、コミックスウェーブさんからの取材を受ける。あるアニメシリーズの感想を述べさせてもらった。そのとき、明日、発売となる新海誠さんの新作「雲のむこう、約束の場所」(写真Click!)を頂く。前回「ほしのこえ」でブームを作った新海さんの90分の長編。きっと、ビックセールスになるだろう! 午後5時から、定例のプロデューサー会議。もちろん、今回の不祥事について、全員で、反省。本日から、合格者の方々への今回の件についての報告と謝罪も開始された。 ただ、2日前のスギヤマスタイルの後ろのほうのコメントにも書かせていただいたのだが、お問い合わせについて、基本的な誤解があることが多いことに気がついた。それは、ぼくたちが、なんのために海外の大学と提携しようと動いているかということである。 日本人の大学生なら、実際、語学能力、学費、滞在費があれば、世界中のほとんどの大学で、留学が受け入れられないということは、まず無い。デジタルハリウッド大学がやっているのは、より良い条件を留学対象となる大学から引き出すということだ。そして、きちっと留学中の面倒を見てもらう。そのために提携が必要だという考えだ。 ただ留学をしていただくなら、ほとんどの海外の大学は、単位認定の制度があるし、ただデジタルハリウッド大学として、段取りをして、学生を送り出すということだけで良いということになってしまう。 詳しくは、2月14日の14番目のコメントに書かせていただいたので、ご興味のある方は、読んでみてください。お願いします。 |
Posted by
mojosgy
at
19:00
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隊長のBLOGを見つつ「ふーん」とか思いながら、その関連の デジハリの杉山校長の...
ミッキーマウストースター
【
Tom-Style
】at
February 16, 2005 22:47
この記事へのコメント
お久しぶりですね。
大学になるんですね。
初めて知りました。
大学になるんですね。
初めて知りました。
Posted by
TOM
at
February 16, 2005 22:38
nice post. i'll return. keep scrolling down for pastry cream recconsequentlyipe: http://cribspace.blogspot.com/2005/10/open-doors.html , <a href="http://mooshoopork.net/pork/index.php?p=154">in a small saucepan</a>
Posted by
nathan armstrong
at
October 08, 2005 08:48