February 10, 2005
アンダー10ミニッツデジタルシネマフェスティバルへ
午前11時、大手広告代理店の方の紹介で、新宿にあるピックス・ドゥという全国的に人気のある写真スタジオへ。場所がら、一階の受付には、ホストさんの写真がいっぱい。みんな、まさにそれらしく演出されて写っている。ここが高速度データ転送のベンチャーを展開しようとしているとは、俄かには信じ難い。 さっそく、写真家でもあるエグゼクティブプロデューサーの柏木崇さんにお話を聞く。柏木さんは、10年前から、時代はデジタルということで、すべてのスタジオ業務をデジタル写真に切り替えて、それを売りとしてビジネスを展開されてきたのだそうだ。 そこで、毎年、高解像度になるデジタル画像で、困っているのが、その莫大なデータ容量。すべてデジタルにしたつもりでも、現場から編集部、または編集部から印刷所へ、バイク便を飛ばす日々。ある会社では、月のバイク便への払いが1000万円にもなっているとか。 そこで、知り合いの技術者の方と協力して、高速データ転送の仕組みを作ってしまったとのこと。この技術、簡単に言えば、インターネットの広い道に、一部、自分と相手を結ぶ、鉄道を設定して、その専用の鉄道の上に、一連のデータを連結した列車のようにして走らせるというような感じだろうか? まあ詳細は公開されていないので、あくまで、ぼくが聞いた雰囲気で話しているのだが。 この技術を使えば、雑誌一冊分のDTPデータをネットで送ることも容易とのこと。実際、そのようなやり方で、イタリアの写真誌で、ヨーロッパで人気のある「ZOOM」誌を日本に転送、記事を日本語にして、そのまま日本で印刷して、流通に出すということを、今年、始めるのだそうだ。すでに、大手印刷会社などとコンタクトが始まっているとのことだが、大容量データの高速転送に、ご興味のある方、Pix-Do!はチェックだね。 そのまま、お台場に移動。今日は、第1回アンダー10ミニッツデジタルシネマフェスティバルのファイナルラウンドがパナソニックセンター東京であるのだ。 賞金200万円ということで、若いプロフェッショナルや映像作家志向の方々も、たくさん応募されていた。予選である渋谷シネ・ラ・セットで上映された28作品には、すでに、ぼくが他のコンテストでも最終審査で見た優秀な作品がいくつも含まれていたので、これは、レベルが高いコンテストになるぞと思っていた。 もう一つ、事務局がたいへんなので、なかなか普通はやらないのだが、グランプリは、本日、審査員たちが、公開の場で決めるということになっている。これは、見ているほうはエキサイティングなので、とても良いのだが、審査員としては、いつも公開されない中で、自由に発言して審査しているところを、観客の方々も意識しながら話を進めなければならないので、けっこう辛かったりするのだ。 しかし、このコンテストの審査員には、そんな心配は要らないだろう(写真Click!)。右から中島信也さん、中野裕之さん、樋口真嗣さん、佐藤可士和さん、田中秀幸さんという、強力な方々。公開審査は、本当に面白かった。 さて、デジハリもこのコンテストに協力。デジタルハリウッド賞を1名の方に出すことになっており、ぼくが選ばせてもらったので、プレゼンターとして、贈賞をさせていただいた。ぼくが、選んだのは、「ツノボケ」というフルCG青にメーションを制作した大森清一郎さん(写真)。 贈賞式の後、懇親会となり、大森さんと話をして、びっくり。なんと6年前ぐらいの横浜校でソフトイマージュを習ったという元受講生の方だった。さらに、彼は「校長、ぼくのこと好きでしょ!」と。えっ? なんのことかわからない! すると、大森さんは、「あの頃、テレ朝にD'sガレージという若い作家の映像を紹介する深夜番組があって、その時も、校長が、ぼくの作品を月間最優秀にしたよ」と。こちらは、完全に忘れている。そのときは、今回の作品と違って、実写っぽいCGだったとのこと。彼は、卒業後、トリロジーで働き、去年からフリーランスになったとのこと。プロになっても、自分の作品を作っていくのは、素晴らしいことだよね。 その後も、懇親会の中で、次々に卒業生に再会。ファイナルに残っていた、いくつかの作品が、デジハリ卒業生のものだったのだ。どの作品も、会社の仕事とは別に、自分で制作したというオリジナル作品だった。こういう志向の人達が出てきているのは、本当にうれしいし、いよいよ、そのような映像作家の人が活躍できる時代になろうとしているのではないだろうか? だって、このアンダー10ミニッツデジタルシネマフェスティバルは、そこを目指して仕掛けられているのだから。 夜、今日、初めて東京校へ。まだ、熱があって、ちょっと体が震えるけど、そのまま通常業務に入ったのだった。 |
Posted by
mojosgy
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23:30
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新宿にはホストや水商売の人が写真を撮るお店が2店ある。 SEEKAFTER と Pix-Do!。 Pix-Doは意外にもナムコの「ソウルエッジ」を全曲プロデ
新宿でホスト風写真を撮る
【
裏新宿
】at
June 04, 2005 01:49
この記事へのコメント
はじめまして。
バイク便の支払いの部分についての
レスになりますが、
私の在籍していた編集部でも
毎月のバイク便代がとんでもない額になってました。
タクシー代も問題になっていたのですが、
バイク便代がタクシー代を上回っていたのです。
できるだけ物のピックアップや配達は、
バイト君にやらせるようになりましたが、
それでも深夜となると電車もなくなってしまうので、
仕方なくバイク便です。
ソクハイさんとかセルートさん儲かりまくり!?
バイク便の支払いの部分についての
レスになりますが、
私の在籍していた編集部でも
毎月のバイク便代がとんでもない額になってました。
タクシー代も問題になっていたのですが、
バイク便代がタクシー代を上回っていたのです。
できるだけ物のピックアップや配達は、
バイト君にやらせるようになりましたが、
それでも深夜となると電車もなくなってしまうので、
仕方なくバイク便です。
ソクハイさんとかセルートさん儲かりまくり!?
Posted by
シャンピニョン
at
February 11, 2005 20:19